2010年度特別講演報告

3月5日13時半より中部支部では,研究発表会に先立ちまして,本告光男先生の特別講演「今,話しておきたいこと ―台風防災ゲームをめぐって―」を開催しましたので報告します.

ご講演では,中部電力での防災管理に関しまして,伊勢湾台風を契機に実際的な防災訓練が必要であると考えるようになったこと,そのために「台風ゲーム」と名づけたゲーミング的台風防災訓練を提案し実行したこと,これによってこれまでの防災訓練より実質的で効果的な訓練が実施できたということをお話していただきました.

この台風ゲームを具体的に説明しますと,ゲーム参加者を2チームに分けて,まず審判が台風情報を各チームに伝えた後,それそれのチームは別途あらかじめ研究しておいた対応パターンから3つのモデル(下図参照)を作成して推定したものを審判に報告する.最終的には反省会にて,そのモデルの妥当性や効果を考察するというもので,本番さながらの真剣な行動をとることが求められました.

<参考イメージ>
    →     情報(仮想台風)       → 
審判                            各チーム
    ←  報告(台風・被害・復旧モデル) ←

最後に先生が言われた,
「時代が変わっても,実際に参考になるのではないでしょうか? 現実社会ではORの分野で役に立っているのはこんな泥臭い話ではないでしょうか?」
と言う言葉は心に残るものでした.
確かに,昨今の組織・会社のミスや不備というものは,ゲーム(的な準備)であらかじめ対処しておけば,いい知恵が出るのではないかということを教えていただきました.

 本告先生

その後,支部研究発表会が催されました.発表は昨年度より増えて,全部で16件でした.

 研究発表会

中部ORサロン報告

2011年1月27日(木)午後1時半より中部ORサロンが開催されました.
今回の会場はウインクあいち(愛知県産業労働センター)15階の愛知県立大学サテライトキャンパスをお借りすることができました.

コーディネータの高井 英造氏((株)フレームワークス)のご挨拶のあと,1件目に南山大学の鈴木 敦夫教授から「ホームセンターのサービス・イノベーション ―最適品揃えとシフト自動作成―」を,2件目に(株)ジェネックスパートナーズの高橋 勇人氏から「顧客満足と成長率1位の秘密 ―回転寿司「スシロー」のサービス・イノベーション―」をレクチャーしていただきました.

聴衆鈴木先生の講演では,ホームセンターでの商品陳列,従業員シフト作成における問題をいかに解決していったかを,高橋氏の講演では,スシローがいかに同業者と異なる戦略で業界1位になったかをどちらも約1時間にわたってたっぷり話していただけました.さらにそれぞれのあとに,30分ほどをかけての意見交換の時間がとられました.
いずれのお話も東京地区で行われたORサロンのアンコール講演ではありましたが,高井氏によると初回よりも盛況で活発な意見交換が行われたとのことで,中部地区の参加者の『ORの実践』への関心の高さが感じられました.

今後もこのようなイベントが開催されることが望まれると感じました.
   (文:広報幹事)

鈴木せんせい 鈴木先生

高橋氏 高橋氏

2010年12月11日(土)の日本OR学会中部支部講演会の報告

開催日時: 2010年12月11日(土)14時30分〜16時40分
場所: 中部品質管理協会

去る平成22年12月11日(土)に支部講演会が開催され、今年度をもって現職を退職される愛知工業大学の大野勝久先生と名古屋工業大学の田村隆善先生にご講演頂きました。先生方からは、これまでの研究遍歴や最新の研究成果だけではなく、研究者としての心構えについてもお話し頂き、特に若手・中堅の研究者にとって、研究生活を続けていく上でのよきアドバイスとなりました。


題目:  さすらいの研究遍歴
講演者: 大野 勝久先生 ( 愛知工業大学 )sIMGP8808
講演概要: 「研究放浪記」と題する講演資料に沿って、先生の40年以上にわたる研究遍歴について思い出話を交えてお話いただきました。大野先生は、大学院終了後、企業へ就職されましたが、その後研究者としての道を歩まれることになり、以来、交通に関する研究、不確実性のある最適化問題、生産・物流システムへの適用など幅広い分野の研究に携わってこられました。最後に、研究持続の心構えとして貴重なお言葉を頂きました。面白いと思ったことを続けていくことが重要で、とことんつきつめてひらめくと面白さがわかることを信じて研究を楽しむ余裕を持つことが必要であるとのことでした。

題目:  混合品種ラインへの製品投入順序付け問題
講演者: 田村 隆善先生 ( 名古屋工業大学 )sIMGP8821
講演概要: 田村先生の研究歴のご紹介に続いて、混合品種ラインへの製品投入順序付け問題に対する最新の研究成果についてご報告頂きました。この問題において従来から使われてきた負荷平準化や過負荷最小化といった評価尺度は、ライン停止時間との相関がそれほど高くないという問題点を指摘され、新しい評価尺度の導入による改善についてご報告頂きました。最後に、よい研究者になるには、基礎学力を養うこと、専門性の追求、議論できる研究仲間が必要であり、やはり、何より研究を楽しむことが重要であるとのことでした。

sIMGP8810

21年度ワークショップ報告

11月4日(木)の13:30-17:30と長丁場で,OR学会中部支部ワークショップが開催されました.今回は,株式会社数理システムの佐藤 誠氏に,数理システムが開発した数理計画法のソフトウェアNUOPTを用いて,実際問題を解決する方法を解説していただきました.受講者1人に1台ずつPCが用意され,ハンズオンでの講座でした.

まず,デモファイルの体験から始まりました.広告費用の割り当て問題を例にとって,家具の広告をメディアに割り当てる問題の最適化ソリューションについて実習しました.

ただ答えを出すことが重要なのではなく,大事なのは
モデル化 > プロトタイピング >> 検証 >>> システム化
と流れる作業であることがよくわかりました.

つぎに,実際にNuoptを使ってみるということで,

  • 油田の運転計画
    外部入力ファイル、添え字、問題をクリアすればレベルアップ
  • 倉庫経由配送計画
    デポ廃止を整数制約として導入する

の2つの事例を実習させていただきました.

適宜休憩を入れながら,2名のフロア補助のヘルプが付きましたので,ほとんど受講者の方は迷うことなくついていけたのではないでしょうか.また最後に紹介された,将棋連盟の対戦表作成の事例も興味深いものでした.

21年度シンポジウム報告

2010年9月22日(水)13:30-17:30に第7回日本OR 学会中部支部シンポジウムが開催されました.今回は,会場を名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー 3Fベンチャーホールで行われました.

最初に支部長から,本シンポジウムの趣旨説明,各講師の紹介がありました.今回の約80人の参加者というのはこれまでの最高記録であることも紹介されました.

第1件目 非線形最適化を用いた図形の充填問題の解法
今道貴司(IBM東京基礎研究所)氏

テーマは,与えられた容器にいくつかの図形を重なりなく詰める充填問題.この問題を,微分可能な非線形計画問題に定式化することで,数理計画法が適用できるところがミソ.布からシャツや水着を切り出す例題に対して,実験上は成功したが,実用化はまだされていない,応用例を募集中!だそうです.
また3次元はめ込みの場合,重力の影響を考える必要があるが...なかなか難しそうです.

第2件目 メタヒューリスティクスによる制約最適化ソルバーの構築
野々部宏司(法政大学)先生

まず研究目的が,定式化された最適化問題に対する「ソルバーの開発」・「メタ・ヒューリスティクスの適用」であることを説明した後,研究対象の汎用ソルバーを解説.そして,PATAT2010におけるナーススケジューリングコンテストのSML(簡単~難解)各部門でベスト5に入賞したことから,提案するアルゴリズムの汎用性があることの証明をされました.

第3件目 サプライ・チェインにおける様々な最適化問題を解くための統一言語
久保幹雄(東京海洋大学)先生

役に立つツールとしてPythonを利用してみたい気分にさせるお話でした.

第4件目 最適化ツールを用いた実務の意思決定支援の方法
田辺隆人(株式会社 数理システム)氏

現場での経験をもとにしたソルバー開発のご苦労,最適化を利用する際の企業人としての価値観を披露されました.とくに現場の意見を問題の階層化に役立てる部分は興味深い点です.

どれも中身の濃いご講演で,至福の時間を過ごすことができました.

支部研究会報告

中部支部研究会ルポ   文責 岐阜大学工学部 金子美博

 去る6月19日,京都大学霊長類研究所教授の正高信男先生を講師として招き,「人間にとって障害とはなにか」という題目での支部研究会を開催した.講演のほぼ1週間前に,最新研究成果(サルもTV番組を楽しむ)というNHKの報道もあり,実にタイムリーであった.

masa 講演は,京都大学霊長類研究所の生い立ちから始まり,中部地区に在住する者には馴染みのあるトピックが幾つも紹介され,発達障害とは何か,という話が導入された.
 人間は言葉の認識能力に比べ,数の概念を本能的に認識すること,それは動物としての歴史があり,ライオンが群れの大小が比較できることや,ネズミが7~8までの数がわかることを裏付ける実験などが紹介された.
 障害といえば,日本ではとかくハンディキャップにのみ強調されるものの,過去から現在に至るいわゆる「天才」にまつわる逸話から,発達障害と思われる人物例が幾つも紹介された.学習障害が貴重な人的資源であるため,大切なことは,本人がそれを知り,周囲がそれを受け入れ,障害以外の能力を伸ばして対処すべき,という趣旨に唯々頷くだけであった.
 講演は,時折,数字を使った簡単な実験や謎のアルファベットの問いかけ,研究を紹介したTVでの放送の再生など,出席者も楽しめるような構成になっていて,講演時間の90分があっという間に過ぎてしまった.参加者は16名と小規模ながら,先生の巧みな話に一同非常に引き込まれた印象を受けた.

 30分の質疑応答の時間を設けたものの,それでは足りず,続きは懇親会で展開されることになった.筆者も同席したが,楽しいだけでなく,教育現場の様々な問題が話題としてのぼり,教育現場に関わる者として,大変勉強になった.参加者の中には,別の機会で,改めて正高先生への講演依頼を行うなど,先生の人気ぶりを改めて知ることになり,本研究会は大変意義深いものであったと自画自賛した.

第7回日本OR 学会中部支部シンポジウムを9月22日に開催します

ポスター

2010年9月22日(水)に第7回日本OR 学会中部支部シンポジウム
「役に立つ最適化ツールとその応用」を開催いたします. 

ポスターを用意しました.掲示・配布等,広報にご協力いただければ幸いです.→

日時
2010 年9月22日(水)13:30-17:30

場所
名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリー 3Fベンチャーホール
〒464-8603 名古屋市千種区不老町
地下鉄名城線 名古屋大学駅 3番出口から徒歩3分
会場へのアクセスについてはこちらをご覧ください.

シンポジウム趣旨
生産や流通などの実践的場面をはじめ,大学や企業等の日常業務においても,時間割作成や人の割当など,解決が迫られている最適化問題は多数存在しますが,そのおのおのについて求解ソフトを作成するのには大きな手間とコストがかかります.一方,アルゴリズムの性能を高めるには,問題構造を有効に利用することが必要であり,ひとつのツールで全ての問題を解決しようとすると,十分な性能が得られないことがしばしばです.
 そこで,問題構造を活かせるソルバーを複数用意し,その中から問題構造に適したものを選んで使う,という方針が問題解決への近道と思われます.また,そのような最適化ツール利用する上で,問題記述が容易であることも重要です.このような観点で開発されたツールの研究やその実践的利用において活躍されている4名の方々に様々な立場から講演していただきます.

プログラム
13:30-13:35 開会挨拶 鈴木敦夫(南山大学)
13:35-14:25 非線形最適化を用いた図形の充填問題の解法
                   今道貴司(IBM東京基礎研究所)
14:35-15:25 メタヒューリスティクスによる制約最適化ソルバーの構築
                   野々部宏司(法政大学)
15:35-16:25 サプライ・チェインにおける様々な最適化問題を解くための統一言語
                   久保幹雄(東京海洋大学)
16:35-17:25 最適化ツールを用いた実務の意思決定支援の方法
                   田辺隆人(株式会社 数理システム)
17:25-17:30 閉会挨拶 鈴木敦夫(南山大学)

参加費(当日払い)
1,000 円(学生は無料)

懇親会
シンポジウム終了後香蘭楼にて懇親会を開催いたします(会費4000円).会場予約の都合上,必ず9月10日(金)までに事前申し込みをお願いいたします.

申し込み方法
シンポジウムは当日参加も可能ですが,配布資料等の準備の都合上,事前申し込みにご協力下さい.懇親会参加希望の方は必ず事前申し込みをお願いします.件名を「日本OR学会中部支部シンポジウム2010」として,本文に氏名,所属,連絡先,身分(学生の場合は学年),懇親会への参加の有無を明記して,9月10日(金)までに yasuda “at” cjqca.com 宛に電子メールにてお申し込み下さい.

問い合わせ先
chubu-symposium “at” al.cm.is.nagoya-u.ac.jp

主催
日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部

後援・協賛団体
共催: 中部OR研究会
協賛: スケジューリング学会,日本経営工学会中部支部,日本品質管理学会中部支部,電子情報通信学会東海支部,情報処理学会東海支部,電気学会東海支部,日本規格協会名古屋支部,中部品質管理協会
後援: 中部産業連盟

講演要旨

(1) 非線形最適化を用いた図形の充填問題の解法
今道貴司(IBM東京基礎研究所,研究員)

図形の充填問題とは,与えられた図形を容器の中に図形の衝突がないように配置する問題である.図形の種類,配置の制約,容器の形状などにより様々なバリエーションがあり,広く応用のある重要な問題である.本発表では,図形同士の衝突や図形の容器からの突出にペナルティをかけ,その総和を非線形最適化の手法を用いることで,配置を改善する手法の紹介をする.適用例として,多角形の充填問題,道路ラベルの配置問題,タンパク質の充填問題などの結果を紹介する.

(2) メタヒューリスティクスによる制約最適化ソルバーの構築
野々部宏司(法政大学,准教授)

実社会において解決すべき最適化問題の中には,「あるものを別のものに割当てるタイプ」のものが少なくない.そこで,このようなタイプの問題を対象とした最適化ソルバーの構築を,制約充足問題やその拡張である制約最適化問題に対するメタヒューリスティック・アルゴリズムの開発を通して行ってきた.本講演では,その最適化ソルバーの概要について,設計上・実装上の工夫や留意点,および応用事例を交えて述べる.

(3) サプライ・チェインにおける様々な最適化問題を解くための統一言語
久保幹雄(東京海洋大学,教授)

サプライ・チェインにおける様々な最適化問題(ロットサイズ決定のための状態タスク・ネットワーク表現,資源制約付きスケジューリング,ロジスティクス・ネットワーク設計,安全在庫配置など)を解くための,1つの統一仕様(SCML: Supply Chain Modeling Language)を提案する.これは,超高級プログラミング言語Pythonのクラス群として記述でき,複数の異なるモデルを融合したモデルを求解するときに便利である.

(4) 最適化ツールを用いた実務の意思決定支援の方法
田辺隆人(株式会社 数理システム,取締役 数理計画部 部長)

運転・投資計画,スケジューリング,施設配置など,実務の現場は意思決定に満ちている.この十年ほど,これら問題を取り扱う計算技術のキャパシティは急激に増大,我々の「手駒」は増えている.しかし問題を解く側,実装する側の理屈をそのまま当てはめるのでは,最適化ツールの有用性は発揮されないばかりか実務家の信頼を失う不幸な結果となることも多い.本講演では問題設定や出力結果の適用方法,人間系との協調といった側面についてもあわせて考える.

平成21年度支部講演会報告

12月12日(土)13時30分から中部品質管理協会において,平成21年度支部講演会が開催されました.

第1件目の講演は,八卷 直一(静岡大学 情報基盤機構,情報学部)先生による
   「幕末から明治へ ~ そしてORの未来へ ~」
で,何人かの仕事を成した人の紹介から始まりました.

  • 依田学海...若き秀才,留守居役
  • ぺリー...綿密に練った黒船襲来,決して高圧的ではなかった!?
  • 勝海舟...2面的,西洋的合理主義
  • 一田庄七郎...かご職人にして見世物興業のスター,50日で江戸の人口の1/3を集めた
  • 早竹虎吉...肩や足の裏に支えた長い竿の上で曲芸,アメリカ興業,軽業スター
  • 幕府軍...急ごしらえだが近代化完了.ただ将校に人材不足,作戦面では落第
  • 島安二郎...日本の蒸気機関車の父
  • 島秀雄...新幹線開発.スピード,パワーは申し分ないが,不敗伝説から抜けられない体質

そして,ついにOR学会から首相を輩出した点に触れ,会員の研究交流・学会として社会貢献の重要性を説かれました.今こそ科学を社会のために何かできないかという先生の意志を感じました.
時折ご趣味の鉄道の話を挟みながら,ORに携わってきた経験を約1時間お話くださいました.
yamaki

第2件目の講演は,腰塚 武志(南山大学 情報理工学部情報システム数理学科)先生の
   「積分幾何学に関わって」
でした.内容をいくつか掻い摘んでみますと,

  • ベルトランの逆説...内接する三角形の1辺より長い弦が発生する確率
  • 最適道路密度...500m間隔で交差点
  • 空間を線で測る...rキロの長さがどれくらい取れるか
  • 一様な直線と交通網との関係
  • 線分以外の道具による計測
  • 非ユークリッド幾何学の導入

都市工学から積分幾何学まで何でも来いの教授暦がうかがえるご講演でした.
koshi
両先生,ご講演ありがとうございました.

OR学会中部支部講演会と忘年会を12月12日に開催します

OR学会中部支部講演会と忘年会のご案内

下記のように,支部講演会と忘年会を開催いたします.ふるってご参加頂きたくお願い申し上げます.
忘年会は講演会終了後に開催いたします.当日申し込みも可能ですが,予約の都合上出来る限り事前に申し込んでいただければ幸いです.

支部講演会

日時:平成21年12月12日(土)13時30分~16時30分
場所:中部品質管理協会
   〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目10番27号
     第2豊田ビル西館8階 (所在地地図

————————————–
1.講演者: 八卷 直一 ( 静岡大学 情報基盤機構,情報学部 )
題目: 幕末から明治へ ~ そしてORの未来へ ~
講演概要: ペリーの来航から日露戦争へ日本の技術進歩はめざましいものがありました。しかし、一方で現在に至るまで存在する自虐意識も芽生えてしまったようです。この現象を鉄道技術史から垣間見て、ORのこれからを考えてみたいです。一方で、ペリーや日本のインテリの行動も参考に、システム思考の大切さを考えてみたいと思います。

2.講演者: 腰塚 武志 ( 南山大学 情報理工学部情報システム数理学科 )
題目: 積分幾何学に関わって
講演概要
  ・積分幾何学との出会い(一様な直線とは何か)
  ・道路網と交差点
  ・都市空間における距離分布,通過量分布
  ・一様な直線を介して4次元を2次元に

支部忘年会

日時:平成21年12月12日(土)17時~19時
場所:バーゴラ
会費:6千円
事前申し込み先:中部品質管理協会 安田 様 yasuda[at]cjqca.com

第6回日本OR 学会中部支部シンポジウムのご案内(最終報)

2009年 9月7日(月)に第6回日本OR 学会中部支部シンポジウム「情報化時代の情報通信システムの性能評価」を開催いたします.

 日時
  2009 年9 月7 日(月)13:10-16:50

 場所
  第二豊田ビル西館8階第1会議室
  〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目10番27号
  <シンポジウム会場への地図

 シンポジウム趣旨
情報通信システムは,我々の経済,文化,生活にまで大きな影響を与えてきました.さらに,第4 世代携帯電話,放送・通信の融合,ディジタルテレビル放送への移行などが計画されています.そのため,待ち行列理論,通信トラヒック理論,トラヒック・エンジニアリング,ネットワークシミュレーション,エージェントシミュレーションなどのOR 的な性能評価手法が活用される場面が拡大しています.本シンポジウムでは情報通信とOR の学際領域で活躍されている4 名の講師によるシンポジウムを企画しました.
皆様,奮ってご参加ください.

 プログラム
(1) インターネットの将来に関する研究動向
     国立情報学研究所 山田茂樹教授
(2) 情報通信ネットワークの性能評価に対する待ち行列理論
     東京農工大学大学院 川島幸之助教授
(3) 情報システムにおけるシミュレーションの歩みと今後の可能性
     (株)情報工房 多田正浩 代表取締役社長
(4) 社会システムの性能評価:マルチエージェントシミュレーション手法を利用して
     (株)構造計画研究所 服部正太 代表取締役社長

 参加費(当日払い)
  1,000 円(学生は無料)

 問い合わせ先
    愛知県立大学・情報科学部 奥田隆史
        電子メール:okuda[at]ist.aichi-pu.ac.jp
        ℡:0561-64-1111(内線3404)FAX:0561-64-1108

 後援・協賛団体
    共催:中部OR研究会
    協賛:(社)日本OR学会「待ち行列研究部会」,(社)電子情報通信学会東海支部,
        (社)電気学会東海支部,(社)情報処理学会東海支部,
        (社)日本品質管理学会中部支部,(社)日本経営工学会中部支部,
        (財)日本規格協会 名古屋支部,中部品質管理協会
    後援:(社)中部産業連盟



 ↑クリックするとポスターのPDFファイルが開きます(600KB)