C3POセミナー #3

■C3POセミナー #3

□日時:2017年2月20日(月) 午後3時30分~

□場所:南山大学S棟5階 S55教室
http://www.nanzan-u.ac.jp

□講演タイトル:方向統計学における統計的分布とその推測

□講演者:阿部俊弘先生(南山大学・理工学部・システム数理学科)

□講演概要:
ある地点における渡り鳥の移動方向や風向などを記録したデータは、円周上に値を取るデータとみなすことができ、これらを対象とする統計学は方向統計学という。方向統計学では、円周(または球面)上に制限されているという特殊性のために、対応する分布を構築しパラメータ推定を行うことにしばしば困難が生じる。本講演では、方向統計学と通常の(線形の)統計学との違いを簡単に説明し、統計的分布とその推測について紹介する。

□問合せ先: 鈴木淳生(名城大学) atsuo@meijo-u.ac.jp

□「C3PO」について:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

C3POセミナー #2 ルポ

■C3POセミナー #2

2016年12月22日(木)に,愛知県立大学長久手キャンパスにおいて,C3PO #2( 中部地区・平日午後3時のORセミナー)が21名の参加者を迎えて開催された.

講演者の成瀬正(愛知県立大学教授)からは,講演題目「敵行動推論(Adversarial Reasoning)を目指してーRoboCup 小型リーグにおける検討」の下,まずRoboCupの全体概要,氏の参加している小型ロボットリーグの説明があった,次にロボットリーグにおいて勝敗を左右する戦術を支える優勢領域の実時間計算,安全領域指標,軌道ログからの行動検出,行動パターンの類別などについて紹介があった.最後に今後の課題として,ディープラーニングの導入ついて言及された.

今回の講演はC3PO( 中部地区・平日午後3時のORセミナー)という試みとして実施した.これから支部活動の1つとして定着していくことを願っている.

C3POセミナー #1 ルポ

■C3POセミナー #1

2016年12月20日(火)に,愛知県立大学長久手キャンパスにおいて,C3PO #1( 中部地区・平日午後3時のORセミナー)が36名の参加者を迎えて開催された.

講演者の玉田正樹氏((株)構造計画研究所)からは,講演題目「マルチエージェントアプローチの最新動向」の下,マルチエージェントアプローチに関して4つの事例を交えて解説があった.一つ目はモビリティに関するものであった.二つ目はサービス,三つ目は再生医療に関してものであった.四つ目はまとめとして仮説検証教育とArtisoc4.0についてであった.

モビリティに関しての事例は,自動運転車との共存,カーシェアリングの有効性などが示された.サービスに関しての事例では,文具店の商品陳列配置と売り上げ予測についての関係性が示された.再生医療に関しての事例では,細胞の成長過程を正確に表現することが示された.最後の仮説検証教育の事例では,大学における問題解決型講義の事例が紹介された.これらの事例を通してマルチエージェントアプローチが,我が国のかかえる様々な課題解決に有効であることが示された.

今回の講演はC3PO( 中部地区・平日午後3時のORセミナー)という試みとして実施した.これから支部活動の1つとして定着していくことを願っている.

第44回日本OR学会中部支部研究発表会の発表者募集

第44回日本OR学会中部支部研究発表会の発表者募集

(1)研究発表会の日程・会場
日時: 2017年3月4日 (土) 13:00-16:00(予定)
場所 ウインクあいち 15階 愛知県立大学サテライトキャンパス
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38

(2)重要日程
発表申し込み期日:2017年1月20日(金)
発表原稿提出期日:2017年2月17日(金)

(3)発表について
・発表は質疑応答を含めて約15分を予定しておりますが,申し込み件数に応じて
発表時間や研究発表会終了時刻が若干変更になる場合があります.あらかじめご
了承下さい.

・発表資格は論文著者(ファーストオーサー,連名者)のいずれかがOR学会中部
支部会員であることです.

(4)学生表彰について
これまで同様,学生表彰(中部支部研究発表会学生論文賞)を計画しています.

(5)発表申し込み方法
発表を希望される方は,件名を「第44回中部支部研究発表会申し込み」として,
1) 発表題目
2) 著者氏名と所属
3) 発表者氏名
4) 連絡先 E-mailアドレス,電話番号
を明記の上,下の発表申し込み用E-mailアドレスまでお送り下さい(1月20日(金)締切).

申し込まれた方には必ずこちらから受付確認メールを送付しますのでご確認をお願いします.

(6)発表原稿書式
発表原稿は下記の書式に従って用意して下さい.
・A4サイズ4ページ以内,天地左右のマージン各20mm以上.
・題名の後に,氏名,所属,住所,E-mailアドレスを記載.

(7)発表原稿の送付
発表原稿を PDF ファイルで作成し,件名を「第44回中部支部研究発表会
発表原稿」として下記送付先までE-mailに添付してお送り下さい(2月17日(金)締切).

なお,PDFファイルを作成する際には以下の点にご注意下さい.

・使用したフォントは全て埋め込んで下さい.
埋め込まれていないフォントがひとつでもあると印刷時に文字化け等の問題が生じる

可能性が高くなってしまい,たとえば数式中の文字が他の文字に置き換わるという
大きな問題も生じ得ますので,ご注意願います.

フォントが埋め込まれているか否かの確認方法は以下のようになります.

Adobe のAcrobat あるいはReader でPDF ファイルを開き,
「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」タブを選ぶ.
表示された一覧において「埋め込み」あるいは「埋め込みサブセット」
と記されているフォントは埋め込まれている.
そうでないものは埋め込まれていない.

・ファイルサイズはおおむね1MB以下にして下さい.
・ページ番号を入れないでください.
・モノクロ印刷を前提に作成してください.

(8)発表申し込み・発表原稿送付・問合せ先
愛知学泉大学現代マネジメント学部 今泉充啓
imaizumi[at]gakusen.ac.jp

C3POセミナー #2

□日時:2016年12月22日(木)午後3時~

場所:愛知県立大学長久手キャンパス C001教室C107教室
http://www.aichi-pu.ac.jp/access/

□講演タイトル:敵行動推論(Adversarial Reasoning)を目指して— RoboCup小型リーグにおける検討 —

□講演者:成瀬正教授(愛知県立大学)

□講演概要:
RoboicsとAIの融合を目指してロボカッププロジェクトが行われている.我々は,その中で小型の自律移動ロボットを用いてサッカーを行う小型ロボットリーグに参加している.我々は,現在,敵行動の推論を目指して種々の試みを行っている.本講演では,これまでに我々が検討してきた主な課題,–優勢領域の実時間計算,安全領域指標,軌道ログからの行動検出,行動パターンの類別など–,について紹介するとともに,現在進めている行動系列を用いた行動パターン分類について議論する.

□問合せ先: 奥田隆史 (愛知県立大学) okuda@ist.aichi-pu.ac.jp

□「C3PO」:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

C3POセミナー #1

□日時:2016年12月20日(火)午後3時~

□場所:愛知県立大学長久手キャンパス H004教室S201教室
http://www.aichi-pu.ac.jp/access/

□講演タイトル:マルチエージェント・シミュレーションの応用とこれから

□講演者:玉田 正樹さま(株式会社 構造計画研究所 名古屋支社)

□講演概要:
シミュレーションを研究だけでなく,現実もしくは未来の問題解決に役立てようという試みが増えてきています.自動運転車が走る未来社会を創造するための交通シミュレーション,Webマーケティングを実店舗で実現するための屋内空間マッピングとモデリング,前回報告した細胞培養シミュレータ開発のその後について話題提供します.また,7/1にバージョンアップしたartisoc4.0についてご報告します.

□問合せ先: 奥田隆史 (愛知県立大学) okuda@ist.aichi-pu.ac.jp

□「C3PO」について:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

OR学会中部支部講演会(2016年度第2回) ルポ

2016年12月3日(土)に,愛知県立大学サテライトキャンパスにおいて,OR学会中部支部講演会(2016年度第2回)が34名の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の平尾将剛氏(愛知県立大学・情報科学部)からは,講演題目「行列式点過程を用いた数値積分法とその応用」の下,イントロダクションとして数値積分法をはじめ多岐に渡る応用を持つ球面デザイン,球面デザインと準モンテカルロ法との関係性についての解説があった.

イントロダクションの後,近年活発に研究されている点過程のひとつである行列式点過程,行列式点過程から準モンテカルロデザイン系列が生成できることを紹介していただいた.

さらに情報圧縮,生物科学,携帯電話の基地局配置問題への可能性にも言及された.今後のますます研究の要請が高まる研究対象であることが平尾氏の講演を通じて十分に分かる内容であった.

2人目の講演者の伊藤真理(東京理科大学・理工学部) からは,講演題目「医療分野のスケジューリング問題に対するオペレーションズ・リサーチの適用」の下,医療分野のスケジューリング問題に対してオペレーションズ・リサーチの数理計画法を用いてどう解決したかを,幾つかの事例を丁寧に解説していただいた.

具体的には,受診者がどの順番で検査するかという検査順序を決定する人間ドックのスケジューリング問題,どの手術室でいつ手術を開始するかを決定する手術室のスケジューリング問題,どの場所でいつ採血をどれだけの量行うかを決定する採血のスケジューリング問題などであった.

講演の最後には,医療分野の問題をオペレーションズ・リサーチの問題として定式化するためには,医療分野の方々とのコミニュケーションの大切さに触れられた.会場の学生,若い研究者に対して,刺激的なメッセージにになったと思われる.今回,伊藤氏の紹介された一連の研究成果は,我が国の抱える医療に関する課題への応用が期待できる内容であった.

【2016年12月3日(土)】日本OR学会 2016年度第2回支部講演会のお知らせ

★第2回支部講演会★
日時:2016年12月03日(土)13:30-16:45
場所:愛知県立大学サテライトキャンパス(ウインクあいち15階)
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38

■講演1 13:30~15:00
講演題目:行列式点過程を用いた数値積分法とその応用
講師:愛知県立大学 情報科学部 平尾将剛先生

概要:球面上の積分を考える.球面デザインとは,ある次数以下の多項式の積分値を球面上の有限個の点での重み付き平均として正確にとることができる性質の良い有限集合のことである.球面デザインは数値積分法をはじめ多岐に渡る応用を持つ.

近年,Brauchart et al (2014) は球上の準モンテカルロデザイン系列の構成問題を提案した.これは球面デザインに準モンテカルロ法のアイデアを適用したものであり,より高速な誤差の収束を実現する球面上の点列を探索・構成する問題である.

本講演では,近年活発に研究されている点過程のひとつである行列式点過程を紹介し,行列式点過程から準モンテカルロデザイン系列が生成できることを紹介する.また,球面以外の多様体上における取り組みや,それらを用いた応用についても述べる.

■講演2 15:15~16:45
講演題目:医療分野のスケジューリング問題に対するオペレーションズ・リサーチの適用講師:東京理科大学 理工学部 伊藤真理先生

概要:医療分野のスケジューリング問題に対してオペレーションズ・リサーチの数理計画法を用いてどう解決したかを紹介する.たとえば,受診者がどの順番で検査するかという検査順序を決定する人間ドックのスケジューリング問題,どの手術室でいつ手術を開始するかを決定する手術室のスケジューリング問題,どの場所でいつ採血をどれだけの量行うかを決定する採血のスケジューリング問題などがある.本講演では,これらのスケジューリング問題の一例を取り上げ,その問題の解決方法や最近の成果,今後の展望を紹介する.

■懇親会
講演会終了後(17:30~),会場周辺にてにて懇親会(会費5000円)を計画しています.
懇親会に参加される方は,会場予約の都合上,下記の事前申し込みを必ずご利用ください.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

■講演申し込み方法
本ページ最下部の申し込みフォームよりお申し込みください(締切11月30日(水)).
講演会は当日参加も可能てすが,準備の都合上,できるだけ事前申し込みにこ協力ください.なお,懇親会に参加される方は,席の確保のため,事前申し込みを必すお願いします.

■問い合わせ先
メールでのお問い合わせは, 中部支部支部長 奥田隆史(okuda@ist.aichi-pu.ac.jp)まで,お願いします.

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第13回OR学会中部支部シンポジウムルポ

2016年9月17日(土)に,ウインクあいちにおいて,第13回OR学会中部支部シンポジウムが「情報化時代の信頼性・安全性技術」をテーマとして27名の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の田村慶信氏(山口大学大学院)からは,講演題目「オープンソースソフトウェアに対する信頼性評価の適用例と最近の動向」の下,ソフトウェア信頼性の観点で,近年特に注目されているオープンソースソフトウェアに関する信頼性の評価法について解説していただいた.オープンソースソフトウェアは,ソースコードが公開され,誰でも自由に改変可能なソフトウェアである.オープンソースソフトウェアを導入することにより,開発コストの削減,納期の短縮が期待できることから,様々な組織において採用するケースが増えている.一方,オープンソースソフトウェアはその品質管理の点で問題を抱える.

講演では,ソフトウェア信頼度成長モデルをはじめとする信頼性評価法と適用例について説明いただいた.また最近の研究として,ディープ・ラーニングに基づくオープンソースソフトウェアに対する信頼性評価法を解説していただいた.人工知能の技法の1つであるディープ・ラーニングは,現在ホットなトピックでもあり時宜を得た興味深い内容であった.全体を通しては,ソフトウェア信頼性の分野について概要から最近の研究動向まで幅広く理解できる内容であった.

2人目の講演者の後藤邦夫氏(南山大学)からは,講演題目「情報通信セキュリティとOR」の下,情報セキュリティ分野における問題の事例,セキュリティ対策技術,OR技法の応用可能性について解説していただいた.後藤氏は,東海地区のインターネットの技術および利用に関する啓発・普及に貢献されたこの分野の第一人者として知られる.

情報通信技術の進展に伴い,生活の利便性は飛躍的に向上している一方で、システムは大規模化,複雑化しており,障害が発生した場合,社会生活に大きな混乱をもたらすことが問題となっている.情報システムの高信頼化のためには,セキュリティの面からの対策も必要である.年金機構の個人情報流出のインシデントは社会に大きな衝撃を与えた.2015年秋にマイナンバー制度が導入され,セキュリティに対する関心はますます高まっている.

講演では,情報セキュリティに関して重要なキーワードを中心にわかりやすく具体的に説明いただいた.内容は,シンポジウム参加者の情報セキュリティに対する意識を高めるものであった.また講演の最後に,パケットの異常検出に関してOR技法の応用可能性を指摘するなど,情報セキュリティ分野に対する更なるOR技法によるアプローチの発展に期待を抱かせる内容であった.

3人目の講演者の土肥正氏(広島大学大学院)からは,講演題目「非定常累積超幾何試行過程とその応用~信頼性に関連したある物語~」の下,ソフトウェア信頼性の発展の歴史的経緯から最新の研究成果まで解説をしていただいた.

ソフトウェア信頼性モデルは,定量的なソフトウェア信頼性評価を目的とした数理モデルとして知られており,1970 年代から現在に至るまで数多くのモデルが提案されている.

講演では特に,超幾何分布ソフトウェア信頼性モデルに着目して解説いただいた.超幾何分布は,離散型確率分布の一つであり,非復元抽出モデルの分布である.従来の研究においては,テスト試行で潜在的に発見され得るフォールト数を表す反応関数について,制約条件を常に満たす実行可能なものを求めることは困難であるという問題点があった.今回の講演では,反応関数に関して実行可能な仮定を設けた場合,超幾何ソフトウェア信頼性モデルは非同次ポアソン過程に帰着されるなどの研究成果を披露いただいた.結論を導くまでのプロセスには紆余曲折があり,タイトルのように信頼性に関連した物語があった.参加者のこの分野への関心を大いに高める講演であった.

OR学会中部支部講演会(2016年度第1回) ルポ

2016年6月11日(土)に,名古屋工業大学において,OR学会中部支部講演会(2016年度第1回)が22名の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の前原貴憲氏(静岡大学)からは,講演題目「離散凸解析に基づく機械学習手法について」の下,離散凸解析,離散最適化問題において近年広く用いられる「劣モジュラ性」をキーワードに分野の様相,及び氏の最近の研究活動である計算広告について解説して頂いた.集合関数における凸性として,また凹性としてもみることができる劣モジュラの性質から,最適化問題,近似アルゴリズムの問題と非常に相性が良いことや,その応用の一例で計算広告における問題を懇切丁寧に説明頂いた.前原氏が指摘されたように, エントロピー関数,グラフのカット関数などが劣モジュラ関数であるように情報科学の様々な問題に現れ,その応用範囲はとても広いことが分かる.
今後のますます研究の要請が高まる研究対象であることが前原氏の講演を通じて十分に分かる内容であった.

2人目の講演者の三浦英俊氏(南山大学)からは,講演題目「DEAによる店舗の商圏属性分析と品揃えについて」の下,三浦氏らの研究グループが行なったを実際のある小売店舗の売上予測を重回帰分析を用いて解析したプロセス,及び商圏特性に合わせた売場構成(商品陳列棚の個数)をDEA(包絡分析法)を用いて決定するプロセスを具体例とともに解説して頂いた.
重回帰分析を用いた売上予測に関しては,商圏などを用いて分析されていたが,取り分け,同業他社店舗のよりも自社別店舗の方が影響を受けやすいとの報告は実際にデータを分析することでしか得られないだろう知見であり興味深いものであった.
また,DEAを用いた売場構成については,改装前,改装後の売り上げデータを用いた検証報告もなされたが,DEAがうまく機能していることが分かるものであった.
今回,三浦氏の紹介された一連の分析プロセスは,同業他社における分析のみならず,様々な業種においても応用が期待できる内容であった.