【10月10日】3部会合同研究会が開かれます

OR学会3部会合同研究会 ~確率モデルの新展開~

開催日時:2015年10月10日(土) 12:00~19:30 (情報交換会17:45~19:30)
開催場所:名古屋工業大学 
研究会会場:2号館C棟2階0221(I1)教室 
情報交換会会場:2号館ラウンジ(2号館11階)
(名古屋工業大学正門を入って正面に見える11階建ての建物が2号館になります)
※準備の都合のため,情報交換会にご参加の方は下記プログラムの該当箇所をご確認いただき,10月1日(木)までに前もってご連絡ください。

所在地:〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
交通アクセスhttp://www.nitech.ac.jp/access/index.html
最寄り駅:JR東海中央本線鶴舞駅 下車(名大病院口から東へ約400m)

実行委員会:実行委員長 大鑄史男(名古屋工業大学) 
実行委員 穴太克則(芝浦工業大学)、笠原正治(奈良先端科学技術大学院大学)、土肥 正(広島大学)、中西真悟(大阪工業大学)、堀口正之(神奈川大学)、吉良知文(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)、肖 霄(首都大学東京)
主催:「確率モデルとその応用」研究部会,「信頼性」研究部会,「不確実性環境下の意思決定モデリング」研究部会
協賛:日本OR学会中部支部

プログラム
研究会会場:2号館C棟2階0221(I1)教室

12:00 開式の辞
12:05~12:55 佐藤公俊(神奈川大学)
【題目】部分観測可能なマルコフ変調価格過程の下での償還付請求権の評価
【概要】本発表では,条件付請求権としての派生証券の評価モデルを紹介する.原金融資産の価格を規定する経済状態を実体経済から発せられるシグナルを観測することで推定し,資産の価格過程を与える.利得関数をコールタイプとプットタイプに分け,各タイプの問題における売り手と買い手の最適行使戦略を示すとともに,数値例を紹介する.
12:55~13:45 乾仁(芝浦工業大学),穴太克則(芝浦工業大学)
【題目】Gilesのマルチレベル・モンテカルロ法を包含する一般化されたフレームワークによるオプション・プライシング
【概要】マルチレベル・モンテカルロ法(MLMC)はGiles(2008)において、従来のスタンダードなモンテカルロ法(SMC)と比較し、より少ない計算コストで同等精度の推定結果を得ることを目的として提案されたシミュレーション手法である。本発表では、GilesのオリジナルのMLMCを包含し、推定に使用する時間幅の種類に関してより一般化されたマルチレベル・モンテカルロ法(GMLMC)のフレームワークを提案する。数値例では、アメリカンスタイルのオプションのプライシングにGMLMCを適用した結果を考察する。

休憩(10分)
13:55~14:45 佐久間大(防衛大学校)
【題目】待ち時間制約がある単一窓口待ち行列の重負荷極限について
【概要】多くの待ち行列において客がサービスを受け始めるまでに待てる時間には限界(待ち時間制約)がある.待ち時間制約は客の待ちの放棄を引き起こし,システム性能に与える影響は無視できない.ここでは単一窓口をもつ待ち行列について,システムが重負荷であると仮定した下で,仕事量過程の重負荷 極限の導出方法について解説を行う.本講演は宮沢政清先生(東京理科大学)・小林正弘先生(東海大学)との共同研究に基づく.
14:45~15:35 木庭淳(兵庫県立大学)
【題目】ネットワーク価格安定化モデル
【概要】ネッ トワークの各ノード上のエージェントが隣接ノードの商品を売買できる環境において,価格の均衡をモデル化する.すなわちファンドと貨幣流通速度の積は価格と取引量の積に等しいというフィッシャー則に適合するよう各ノードで仮定すると,エージェントが売買を繰り返す過程で異なる価格がユニークな価格に収束することを示す.さらにネットワーク形状やノード数およびファンド注入点数がファンド分配に及ぼす影響を実験で調べる.

休憩(10分)
15:45~16:35 岡村 寛之(広島大学)
【題目】連続時間マルコフ連鎖における感度解析と信頼性評価への応用
【概要】連続時間マルコフ連鎖はシステムの動的なふるまいを表す確率モデルとして信頼性をはじめ多くの分野で用いられている.一方,感度解析は環境の変化がシステムの性能に与える影響を定量的に分析する手法として,システム性能の最適設計などに用いられる.講演では,連続時間マルコフ連鎖で与えられたモデルの感度解析に対する計算手法,およびそれを応用したコンポーネント重要度評価について紹介する.
16:35~17:25 中出 康一(名古屋工業大学)
【題目】稼働時間コストを考慮した部品の予防 修理・取替政策
【概要】部品の保全に関してはその部品の種類 に応じて様々な種類の問題がある.エンジン等の重要な部品が故障すると重大な事故を引き起こすため,故障前の適切な時点で修理し,または取り替える必要がある.また,修理した部品を使用することで燃費等のコストが新品の部品と比べ増大することがある.本発表ではこのような部品の修理・取替問題について,しきい値型修理・取替政策の最適性について議論するとともに,最適政策が持つ性質を数値例等を通して考察する.

17:25 閉式の辞

情報交換会 
会費:3千円程度 
会場:2号館ラウンジ(2号館11階)

17:45(開始)~19:30(終了)(中締め19:00)
情報交換会へご参加の方は,10月1日(木)までに大鑄( ohi.fumio[at]nitech.ac.jp )まで,
件名を、「3部会合同研究会情報交換会参加申し込み」として,下記の内容をご記入の上,ご連絡ください。
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3部会合同研究会情報交換会参加申し込み
(10月10日(土) の当日に,集金いたします)
氏名:
所属:
メイルアドレス:
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【9月19日(土)】第12回OR学会中部支部シンポジウム開催のお知らせ

日時

2015年9月19日(土)  13:30~17:30

場所

ウインクあいち15階(愛知県立大学サテライトキャンパス)
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38

シンポジウムの趣旨

近年発生した大震災や航空機のトラブルなどから,ライフラインに欠かせない輸送機の保全をどのように考え,運用していくかが喫緊の課題になってきている.本シンポジウムでは航空機の信頼性を考えた運用技術をテーマとして,現在この分野の最前線で活躍されている研究者や経営者に,保全設計を考慮した運用方法の解説と共に,最新の研究成果や活用事例なども報告していただく.航空機の保全設計がどのように行われているかは一般にはあまり知られてなく,ましてORとの関連もこれまで知られることがなかった.シンポジウムでは,まず耐用年数を考慮した航空機の保全設計を説明する.次に,これらの保全設計の基礎になる航空機用素材についても,安全な運用のためにどのような技術が使われるかを説明する.それらを踏まえ,航空機の信頼性設計技術について説明する.

予定プログラム

13:30-13:35 開会挨拶
OR学会中部支部研究幹事 木村 充位(岐阜市立女子短期大学)
13:35-14:45 「航空機における複合材料の適用と課題」
講師:伊牟田 守(岐阜県研究開発財団)
14:55-16:05 「連続繊維熱可塑材料(CFRTP,GFRTP)の成形法と用途」
講師:馬場 俊一 (サンワトレーディング株式会社 代表取締役)
16:15-17:25 「民間航空機の保全や設計に関するORモデル」
講師:伊藤 弘道(金城学院大学 消費生活科学研究所)
17:25-17:30 閉会挨拶
OR学会中部支部支部長 金子 美博(岐阜大学)

参加費(当日払い)

1,000円(ただし,学生は無料)

懇親会

シンポジウム終了後,奥志摩 名駅中央店 別館にて懇親会を計画しています(予定会費5,000円).
懇親会に参加される方は,会場予約の都合上,下記の事前申し込みを必ずご利用ください.
多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

申し込み方法

こちらからお申し込みください(締切9月4日(金)).
シンポジウムは当日参加も可能ですが,準備の都合上,できるだけ事前申し込みにご協力ください.
なお,懇親会に参加される方は,席の確保のため,事前申し込みを必ずお願いします.

問い合わせ先

メールでのお問い合わせは, 中部支部研究幹事 木村 充位(kimura[at]gifu-cwc.ac.jp)まで,お願いします.

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主催: 日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部
協賛: IEEE 名古屋支部,システム制御情報学会,情報処理学会東海支部,先端材料技術協会,中部品質管理協会,電子情報通信学会東海支部,日本機械学会東海支部,日本経営工学会中部支部,日本品質管理学会中部支部 (五十音順)
後援:中部産業連盟

【6月13日(土)】 OR学会中部支部講演会のお知らせ

OR学会中部支部講演会を以下のように開催いたします. 皆さまのご参加をお待ちしております.

日時 : 2015年6月13日(土) 14:00~16:15
場所 : 名古屋工業大学2号館7階701B会議室(正門を通り正面に見える建物)
http://www.nitech.ac.jp/access/campusmap.html

スケジュール :
14:00~15:00  「鉄道スケジューリング3例 -定式化と割り切り方-」 脇坂 賢 (鳥羽商船高等専門学校)

15:15~16:15  「ケモインフォマティックスとOR -自動分子構造推定に向けて -」 小市 俊悟 (南山大学)

研究会終了後,鶴舞近辺で懇親会を予定しています.

 

【3月7日(土)】OR学会中部支部総会・研究発表会・特別講演会・懇親会のお知らせ

以下のように開催いたします. 皆さまのご参加をお待ちしております.

日時:2015年3月7日(土)12:00~17:00
場所:ウインクあいち10階 1007室
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
http://www.winc-aichi.jp/access/
時間:
12:00~12:30 支部総会
12:45~15:50 第42回中部支部研究発表会(プログラムは下の通り)
16:00~16:45 特別講演:「道路網空間の連続平面近似」
腰塚武志(南山大学)
16:45~17:00 表彰式
17:30~19:30 懇親会
甘太郎名古屋名鉄レジャック店
http://www.amataro.jp/shop/shop1304.html
こちらよりお申込みください(3月3日申込〆切)
支部研究発表会プログラム (○印は発表者)
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12:45-12:58 サーバー能力成長型VCHS待ち行列モデルの性能評価結果を利用したアカデミックスキルの教育方法
○田中秀明,宇都宮陽一,奥田隆史(愛知県立大学)

12:58-13:11 身体知指導支援システムに関する研究
―ヒューマノイド型ロボットの対話的動作生成による―
○加藤翔冴,宇都宮陽一,奥田隆史(愛知県立大学)

13:11-13:24 待ち行列システムの解析結果を利用した公共交通システムにおけるマナー教育
○冨山侑子,宇都宮陽一,奥田隆史(愛知県立大学)

13:24-13:37 高校野球におけるタイブレークの是非
○小谷健太,茨木智(名古屋市立大学)
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13:37-13:45 休憩
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13:45-13:58 見切り販売を考慮した販売期間の短い商品の最適発注
○池内健,中出康一(名古屋工業大学)

13:58-14:11 災害時における備蓄品必要量の予測に関する研究
○花井美加子,中出康一(名古屋工業大学)

14:11-14:24 時空間ネットワークを用いた大都市近郊区間における最長経路探索問題
○犬塚幹夫,田地宏一(名古屋大学)

14:24-14:37 リアルタイム・プライシングによる電力需給調整に関する研究
○安西将貴(南山大学),田中洋一(東邦ガス株式会社),佐々木美裕,大石泰章,福島雅夫(南山大学)
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14:37-14:45 休憩
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14:45-14:58 グラフ理論に基づく自動ピッキングシステムの最適運用計画
○長谷陽平 今堀慎治(名古屋大学)

14:58-15:11 時間枠付き配送計画問題に対する改良した共存型GAの適用
○野村将寛、小島貢利(名古屋工業大学)

15:11-15:24 大規模な配送計画問題に対する反復局所探索法
○林大晃,橋本英樹,柳浦睦憲(名古屋大学)

15:24-15:37 Min-Max Regret多次元ナップサック問題に対する発見的解法
○木村卓哉,呉偉,橋本英樹,柳浦睦憲(名古屋大学)

15:37-15:50 汎用的近似最適在庫水準決定アルゴリズムの性能評価に関する研究
○田村隆善(愛知工業大学)
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【12月6日(土)】 OR学会中部支部講演会のお知らせ

OR学会中部支部講演会を以下のように開催いたします. 皆さまのご参加をお待ちしております.

日時:12月6日(土) 13:30~16:20

場所:愛知大学名古屋校舎 講義棟8階808号室
http://www.aichi-u.ac.jp/sasashima/access.html
あおなみ線「あおなみライブ」駅下車300メートル,または名古屋駅徒歩約10分
世話人 玉置光司先生

プログラム:
13:30~14:50 「ニューラルネットワークによる高次元データの次元圧縮と可視化」 ピトヨ ハルトノ先生(中京大学)

15:00~16:20 「システムモデリングにおけるアルゴリズム・計算量理論の意義~鉄道,AGV(自動搬送車),日本プロ野球試合におけるスケジューリングを例として~」 増山繁先生(豊橋技術科学大学)

17:00~ 懇親会(レジャック付近でwalk-in)

聴講は無料です.非会員の方も聴講できます.懇親会もwalk-inのため事前連絡不要です.

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ハルトノ先生 講演概要
昨今,高速ネットワークとセンサ技術の普及で,あらゆる大容量のデータを取得することが容易となるものの,依然としてこれらのデータから有意義な情報を抽出することは困難である.データから有効な情報を抽出する方法の一つとして可視化がある.可視化することで,人間が知識と経験を基にデータの直感的な解析ができる場合も多い.しかし,多くのデータは高次元であるため,可視化するためには有効な情報を保ちながら次元圧縮をする必要がある.本講演では,様々な次元圧縮手法を説明した上で,ニューラルネットワークの一種である,自己組織化マップ(Self-Organizing Map, SOM)に関して説明する.また,ここ数年講演者が提案する,データのcontextを反映する新しい自己組織化マップ,Context-Relevant Self-Organizing Map(CRSOM)に関して紹介する.

増山先生 講演概要
オペレーションズ・リサーチにおいて,対象となるシステムのモデリング(定式化)と分析のための手法は車の両輪である.現実のシステムを定式化する際,対象とするシステムに関する深い知識と洞察を持つとともに,アルゴリズム設計論と計算量理論の知識が有用である.対象とするシステムを厳密に定式化しようと考えると,ともすれば細部に渡って定式化してしまい,解を求めることが実質的に不可能となってしまう.そのとき,アルゴリズム設計論と計算量理論の知識があれば,どのように定式化すれば効率よく解くことができるかを見極めることができる.その際,対象とするシステムを熟知していることにより,どこは重要で省略できないか,また,どこは重要でなく,定式化において省略可能かの判断が可能となる.
本講演では,研究室で近年取り組んできた,鉄道,AGV(自動搬送車),日本プロ野球試合におけるスケジューリングの定式化と求解の試みを紹介する.

OR学会「数理的手法の展開と応用」研究集会 with 中部支部 のお知らせ

OR学会「数理的手法の展開と応用」研究集会 with 中部支部 を以下のように開催いたします.
中部支部としては,年に一度の北陸地区での開催です.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

■ 1日め:11月29日(土)
名称 日本オペレーションズ・リサーチ学会 「数理的手法の展開と応用」研究部会 第14回研究集会
日時 平成26年11月29日(土) 14:30~17:00
会場 石川県文教会館 402会議室
    〒920-0918 石川県金沢市尾山町10番5号
    Tel:076-262-7311
    地図:http://www.bunkyo.or.jp/basic/access.html
    ※金沢駅より香林坊方面行のバスをご利用ください.「南町」下車,徒歩2分.

テーマと講師
14:30~15:40 「マルコフ決定過程と多変量ベイズ管理図について」 堀口正之(神奈川大学理学部)
15:40~15:50  休憩
15:50~17:00 「人工学級ゲームを用いたプレイヤとエージェントのハイブリッドシミュレーション」 前田義信(新潟大学工学部)

※研究集会終了後,懇親会(会費6,000円程度)を予定しています.参加ご希望の方は【11月20日(木):厳守】までに桑野(kuwano_アット_kanazawa-gu.ac.jp)までお申し込みください.

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■ 2日め:11月30日(日)
名称 日本オペレーションズ・リサーチ学会 中部支部研究会
期日 平成26年11月30日(日)
時間 10:00~12:30
会場 金沢学院大学 サテライト教室
    〒920-0919 石川県金沢市南町3番1号南町中央ビル6階
    Tel:076-260-4075(代)
    地図:http://bit.ly/KGU-Satellite
   ※ 会場の南町中央ビルの1階はローソンの店舗です.
   ※ 駐車場はありません.

テーマと講師
10:00~11:10 「統計的非線形判別分析法とその周辺(仮題)」 寒河江雅彦(金沢大学経済学部)
11:00~11:20  休憩
11:20~12:30 「サービス工学とその技術~飲食業における観測、分析、設計、適用のための技術~」 竹中毅(産業技術総合研究所)

OR学会中部支部研究会のお知らせ

日時 10月25日(土) 13:30~16:20
場所 名古屋工業大学2号館7階701B会議室(正門を通り正面に見える建物)
    〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
    キャンパスマップ http://www.nitech.ac.jp/access/campusmap.html

プログラム
13:30~14:50「機械学習に関する最適化問題」志賀 元紀先生(岐阜大学)
15:00~16:20「民間航空機のORモデル(仮)」 伊藤 弘道氏(三菱重工業株式会社)

聴講は無料です.非会員の方も聴講できます.

第11回OR学会中部支部シンポジウム,9月27日に開催

第11回OR学会中部支部シンポジウム開催のお知らせをいたします

日時:
2014年9月27日(土)  13:30~17:30

場所:
ウインクあいち15階(愛知県立大学サテライトキャンパス)
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
http://www.winc-aichi.jp/access/

シンポジウムの趣旨:
 生産・流通等におけるコスト削減など,社会の重要な局面において現れる問題を解決するための最適化技術の重要性は広く認知されている.一般に,このような問題は,NP困難な問題であり,現実的な時間で最適解を得ることは非常に困難である.しかし,近年では,計算機の性能向上と最適化技術の進展により,大規模な問題に対しても高品質な解を求めることが可能となってきた.また,最適化技術の集大成として,汎用的な最適化ソフトウェアが開発されており,非常に手軽に利用することができる.
 本シンポジウムでは,このような,今だから利用できる問題解決のための最適化技術をテーマとして,現在この分野の最前線で活躍する研究者・実務家に最適化技術を基礎から解説していただくとともに,手軽に使える最適化ソフトウェアの紹介とその応用,最新の研究成果や最適化技術による解決事例について報告していただく.

予定プログラム:
13:30~13:35  開会の挨拶 OR学会中部支部研究幹事 橋本英樹(名古屋大学)
13:35-14:25  宮代隆平(東京農工大学) 「整数計画チュートリアル(仮)」
 
14:35-15:25  梅谷俊治(大阪大学) 「大規模な組合せ最適化問題に対する発見的解法」 
15:35-16:25  永田裕一(徳島大学) 「Memetic Algorithmを用いたVehicle Routing Problemの効率的近似解法」 
 
16:35-17:25 江崎洋一(キヤノン IT ソリューションズ)「企業における最適化技術の適用事例(仮)」 
17:25~17:30  閉会の挨拶 OR学会中部支部長 金子美博(岐阜大学)

参加費(当日払い):
1,000円(ただし,学生は無料)

懇親会:
シンポジウム終了後,18:00から 和民 笹島原ビル店 で懇親会(参加費5,000円)を行います.
http://www.watamifoodservice.jp/shopsearch/home/detail/145

懇親会に参加される方は,会場予約の都合上,下記の事前申し込みを必ずご利用
ください.
多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

申し込み方法:
問い合わせ先からお申し込みください.
事前申し込みの〆切は9月13日(土)です.

シンポジウムは当日参加も可能ですが,準備の都合上,できるだけ事前申し込
みにご協力ください.
懇親会に参加される方は,必ず,事前申し込みをお願いします.当日申し込みで
は席の確保が難しいです.

主催: 日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部

メールでのお問い合わせは, 中部支部研究幹事(名古屋大学 橋本英樹)
chubu-symposium[at]al.cm.is.nagoya-u.ac.jp
まで,お願いします.

中部支部研究会(北陸開催) ルポ

支部研究会1

2013年12月1日(日)に,金沢市にある金沢学院大学のサテライトキャンパスにおいて,日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部研究会が開催された.今回の研究会は,ともに中部支部に所属する東海地区と北陸地区のOR研究者の連携を強化することも一つの目的として企画された.

一人目の講演者は,名古屋大学大学院の橋本英樹氏で,「時間枠付き配送計画問題に対する発見的解法」という題目で講演いただいた.講演は,組合せ最適化問題に対する発見的解法とは何かという説明に始まり,メタヒューリスティックスや,昨今ではマスヒューリスティックス(Math+Heuristics)と呼ばれる手法を簡単に紹介された.その後,題目にある時間枠付き配送計画問題について解説された.配送計画問題は代表的な組合せ最適化問題であり,デポと呼ばれる拠点を中心として,複数の配送車が容量制約を満たしながら,なるべく短い距離で配送(もしくは回収)するための経路を求める問題である.橋本氏の研究対象は,その問題に配送可能な時間枠が付いたものであり,そのために,経路探索に加えて,スケジューリングの観点が必要となる.橋本氏は,配送可能な時間枠がリスト構造で表現できるような区分線形なペナルティ関数で表現されているような問題を考え,その場合に効率的に動作する近傍探索法を開発し,いくつかのベンチマーク問題に対して,既存の結果を上回る成果が得られたことを紹介された.

二人目の講演者は,南山大学の鈴木敦夫氏で,「愛知医科大学病院での麻酔科医勤務スケジュール作成支援システムの試作について」という題目で講演いただいた.講演では,まず,日本臨床麻酔学会でのご自身の講演及びその後の討論を踏まえ,現在,医療関連分野において,ORを必要とする問題が数多くあることを指摘された.また,ORに関する国際学会へ参加されて得た認識として,日本では,まだ,医療現場においてORの認知度は高くないが,アメリカでは,ヘルスケアにおいてORが既に広く活用されていることを紹介された.鈴木氏は,題目にもあるように,愛知医科大学病院で問題となっている麻酔科医の勤務や手術室のスケジューリングに対して,Excelと数理計画問題の汎用ソルバーを使った解決支援ツールを既に作成しており,現在,それを実際に使用し,その実用性を検証してもらっている段階にあるとのことである.このようなORを利用したシステムを作成する場合には,ユーザとの意思疎通が不可欠であり,ユーザの要望に柔軟に対応できるシステムが必要とのことである.このような知見も,今後,ORを普及していく上で,非常に重要であると感じられた.

支部研究会2

 

 

 

 

 

ルポ担当:南山大学 小市俊悟

第10回日本OR学会中部支部シンポジウム ルポ

残暑も続く2013年9月20日(金)に、ウインクあいちの愛知県立大学サテライトキャンパスにおいて、第10回OR学会中部支部シンポジウムが「機械学習とデータマイニングによる知識発見」をテーマに、60名の参加者を迎えて開催された。ビッグデータの活用が叫ばれる今、機械学習とデータマイニングは、その有力な方法として期待されており、それらについて、4名の講師から先端的な内容から実際の応用例まで、幅広い内容でご講演をいただいた。

講演の様子1

一人目の講演者の大輪拓也氏(国立情報学研究所ビッグデータ数理国際センター)からは、近年、増加している検索連動型広告について、その仕組みから解説をいただいた。検索連動型広告とは、Web検索の結果画面に表示される広告であり、各キーワードに対して、各社が提示した入札価格に基づいて、検索結果画面における表示位置が決まるような仕組みになっているとのことである。広告の対象となるキーワードは企業によっては数億個にのぼり、それらを日々運用するためには、自動入札システムが欠かせない。そして、そのようなシステムを構築するためには、入札価格に対する効果、すなわち、その広告がクリックされる回数を予測する必要がある。その予測に機械学習などが用いられるとのことである。また、最近では、どのようなキーワードに対して、広告を出すべきかを、適当な二部グラフを利用して、自動で提案するようなアルゴリズムの開発が行われているそうである。大輪氏が指摘されたように、検索連動型広告には、機械学習に限らず、さまざまな情報技術が応用できる可能性を感じた。

二人目の講演者の鈴木英明氏((株)日立製作所日立研究所)は、機械学習を設備の異常検知に応用した事例について解説された。ここでいう異常検知は、設備が壊れかかっていることを事前に検知して、実際に壊れる前に修繕するためのものであり、JISの保全方式でいうところの状態監視保全にあたるとのことだった。そのような異常検知を機械学習により実現するためには、まず、設備の「正常データ」と「異常データ」を収集する必要があるが、「異常データ」がないことも多く、さらには、季節変動のために「正常データ」でさえ、変動することがあり、誤報と失報との戦いであるとのことであった。そのようなことに対応するために、VQPCAと呼ばれる手法等を応用し、それにより異常検知に成功した事例を紹介された。また、このような異常検知を実際に運用していく際の難しさについても話され、運用初期段階での精度の問題や、精度を上げるためには業務フローを変更する必要があることなどをご指摘された。実際の運用には困難も多いが、機械学習の有用性を実感できるご講演であった。

講演の様子2

三人目の講演者の河原吉伸氏(大阪大学産業科学研究所)からは、機械学習における劣モジュラ関数を用いた正則化についてのご講演があった。機械学習では、しばしば、モデルが学習データに合わせるために、かえって真のモデルから乖離してしまうことがある。これを過学習という。このような過学習を避けるための手法の一つが正則化である。具体的には、モデルとデータの差を表す損失関数に、正則化項と呼ばれるモデルが複雑になると大きな値を取る項を加え、それらを同時に最小化する。これにより、モデルの適合度と複雑度のバランスを取る。そのような正則化項として、近年、劣モジュラ関数のLovasz拡張となっているような連続関数が利用されている。特にグラフ構造を背景に持つ問題に対しては、正則化項を含めた最小化が高速に可能であるとのことである。さらに、ご講演では、正則化を用いた機械学習の応用例を紹介され、その有用性を解説された。機械学習の発展を感じるご講演であった。

四人目の講演者の宇野毅明氏(国立情報学研究所)からは、データマイニングの先端的話題である「データ研磨」についてご講演いただいた。データマイニングで得たい情報のひとつに、データの背後に潜む構造、具体的には、データの(必ずしも互いに素でない)まとまりがある。データマイニングの一手法であるパターンマイニングは、データの中に頻出パターンを見つける手法であり、これまで、それで得た頻出パターンを共通して持つデータをデータのまとまりとすることが多かった。しかし、それが必ずしも本来得たいデータのまとまりとは限らないということを、ご指摘された。このような問題に対処するために考案された手法が「データ研磨」であり、「データの揺らぎ」を類似関係に基づいて収斂することで、本来得たいまとまりを得るという発想を紹介された。手法が成熟してきたとき、改めて、本来の問題に立ち返り、真に求めたい答は何であったかを考えることの重要性を再認識するご講演であった。

ルポ担当:南山大学 小市俊悟