【12月6日(土)】 OR学会中部支部講演会のお知らせ

OR学会中部支部講演会を以下のように開催いたします. 皆さまのご参加をお待ちしております.

日時:12月6日(土) 13:30~16:20

場所:愛知大学名古屋校舎 講義棟8階808号室
http://www.aichi-u.ac.jp/sasashima/access.html
あおなみ線「あおなみライブ」駅下車300メートル,または名古屋駅徒歩約10分
世話人 玉置光司先生

プログラム:
13:30~14:50 「ニューラルネットワークによる高次元データの次元圧縮と可視化」 ピトヨ ハルトノ先生(中京大学)

15:00~16:20 「システムモデリングにおけるアルゴリズム・計算量理論の意義~鉄道,AGV(自動搬送車),日本プロ野球試合におけるスケジューリングを例として~」 増山繁先生(豊橋技術科学大学)

17:00~ 懇親会(レジャック付近でwalk-in)

聴講は無料です.非会員の方も聴講できます.懇親会もwalk-inのため事前連絡不要です.

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ハルトノ先生 講演概要
昨今,高速ネットワークとセンサ技術の普及で,あらゆる大容量のデータを取得することが容易となるものの,依然としてこれらのデータから有意義な情報を抽出することは困難である.データから有効な情報を抽出する方法の一つとして可視化がある.可視化することで,人間が知識と経験を基にデータの直感的な解析ができる場合も多い.しかし,多くのデータは高次元であるため,可視化するためには有効な情報を保ちながら次元圧縮をする必要がある.本講演では,様々な次元圧縮手法を説明した上で,ニューラルネットワークの一種である,自己組織化マップ(Self-Organizing Map, SOM)に関して説明する.また,ここ数年講演者が提案する,データのcontextを反映する新しい自己組織化マップ,Context-Relevant Self-Organizing Map(CRSOM)に関して紹介する.

増山先生 講演概要
オペレーションズ・リサーチにおいて,対象となるシステムのモデリング(定式化)と分析のための手法は車の両輪である.現実のシステムを定式化する際,対象とするシステムに関する深い知識と洞察を持つとともに,アルゴリズム設計論と計算量理論の知識が有用である.対象とするシステムを厳密に定式化しようと考えると,ともすれば細部に渡って定式化してしまい,解を求めることが実質的に不可能となってしまう.そのとき,アルゴリズム設計論と計算量理論の知識があれば,どのように定式化すれば効率よく解くことができるかを見極めることができる.その際,対象とするシステムを熟知していることにより,どこは重要で省略できないか,また,どこは重要でなく,定式化において省略可能かの判断が可能となる.
本講演では,研究室で近年取り組んできた,鉄道,AGV(自動搬送車),日本プロ野球試合におけるスケジューリングの定式化と求解の試みを紹介する.