OR学会中部支部 2017年度第1回支部講演会

【Update】懇親会会場を記載しました(2017/05/20)

OR学会中部支部 2017年度第1回支部講演会
日時:2017年6月17日(土)14:30-17:00

場所:愛知大学・名古屋キャンパス・808号室
〒453-8777 名古屋市中村区平池町4-60-6
http://www.aichi-u.ac.jp/profile/campus-nagoya.html

使用言語:英語

講演1(14:30-15:45)
Multi-State Network Reliability Evaluation
Ming J Zuo, University of Alberta, Canada

ABSTRACT:A multi-state network under consideration consists of a source node, a sink node, and some independent failure prone components in between. The components can work at different levels of capacity. For such a network, we are interested in evaluating the probability that the flow from the source node to the sink node is equal to or greater than a demanded flow of d units. A general method for reliability evaluation of such multi-state networks is using minimal path (cut) vectors. A minimal path vector to system state d is called a d-MP. The reliability of such a network can be defined as the probability of the component state vector being not smaller than at least one of the d-MPs. Efficient evaluation of the reliability of such a network is essential for its reliability assurance. In this presentation, we report our recent progress in improving algorithms for efficient evaluation of network reliability. These include methods for generating minimal path sets for binary network, generating d-MPs for multi-state networks, and network reliability evaluation using the sum of disjoint products approach and the state space decomposition approach.

講演2(15:45-17:00)
Heuristics for 2D and 3D packing problems
Yannan HU, University of Nagoya, Aichi

ABSTRACT:Two-dimensional and three dimensional packing problems belong to a class of combinatorial optimization problems. These problems are related to real-world applications and they have been studied for a long time from both theoretical and practical points of view. In a packing problem, it involves packing a set of objects, called items, into containers. The objective is to pack all the items without overlap into containers as densely as possible. Packing problems are known as NP-hard and a series of heuristics have been developed. This speech introduces some typical heuristics for these problems. There are many variations for the objective functions such as to pack a single container as densely as possible or to pack all items into as few container as possible.
For the two-dimensional packing problem, we consider the strip packing problem that has been intensively investigate. In a two-dimensional strip packing problem, we are given only a single rectangular container, called strip, whose width is fixed and height is unrestricted, and the objective is to minimize the height of the strip. We focus on packing items having two-dimensional shapes such as rectangles, rectilinear block or arbitrarily shaped polygons represented in bitmap format. A rectilinear block is a polygonal block whose interior angles are either 90 degrees or 270 degrees. These problems have applications in the wood, glass, and leather industries as well as LSI and VLSI design and newspaper paging.
For the three-dimensional packing problem, we focus on the problem in which cuboid items and containers are given and the task is to pack all the items into as few containers as possible. This problem is also called container loading problem. This type of problem appears in various industrial applications and becomes one of the critical problems to reduce the cost of logistics and transportation.

懇親会(会場周辺,会費5000円)18:00~
アサヒビアレストランスーパードライ 名古屋
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-17-23 ニッタビルB1

懇親会に参加される方は、以下の申し込みフォームより、2017年6月10日までに入力をお願いします.

連絡先
愛知県立大学 奥田隆史 okuda○ist.aichi-pu.ac.jp

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「アサヒビアレストランスーパードライ 名古屋」を12名で予約しました.
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-17-23 ニッタビルB1

2017年度OR学会中部支部スケジュール

2017年度OR学会中部支部スケジュール

2017年度のOR学会中部支部活動のスケジュールは以下のとおりです(2017年3月24日時点).詳細は後日メールなどでご案内します.

■第一回支部講演会
日時:2017年6月17日(土)午後
場所:名古屋駅周辺
(幹事会)

■第 14回日本OR学会中部 支回日本OR学会中部支部シンポジウム
-「準モンテカルロ法の理論と OR 」-
日時:2017年9月16日(土)午後
場所:愛知県立大学サテライトキャンパス
(幹事会,運営委員会)

■2017年度 OR学会中部支部SSOR-60周年記念事業・若手会員交流支援事業
日時:2017年8月31日(木)~9月1日(金),一泊二日.
場所:蒲郡荘(蒲郡市)
(幹事会)

■第二回支部講演会
日時:2017年12月16日(土)
場所:愛知県立大学サテライトキャンパス
(幹事会,運営委員会)

■その他
C3PO(調整中)
支部研究会(調整中)

C3POセミナー #3 ルポ

C3POセミナー #3

2017年2月20日(月),南山大学においてC3POセミナーが開催された.講演は南山大学理工学部の阿部俊弘先生により,「方向統計学における統計的分布とその推測」の講演題目でおこなわれた.はじめに,方向統計学の一番最初の話題であるといわれているPearson(1905)の”The Problem of the Random Walk”が紹介された後,方向統計学においての「平均」は通常の統計学の平均とは異なり,「標本平均方向」で表わされるという説明があった.つぎにvon Mises分布をはじめとするさまざまな分布の導入後,この日のメインテーマであるAbe and Pewsey (2011)で提案された正弦関数摂動分布族の話題に移り,この分布族のモーメント計算,最尤法,パラメータ推定についての話がつづいた.
講演中にも聴衆からさまざまな質問があり,議論が交わされて大変盛り上がったセミナーであった.

800×600

C3POセミナー #3

 

2017220(),南山大学においてC3POセミナーが開催された.講演は南山大学理工学部の阿部俊弘先生により,「方向統計学における統計的分布とその推測」の講演題目でおこなわれた.はじめに,方向統計学の一番最初の話題であるといわれているPearson(1905)“The Problem of the Random Walk”が紹介された後,方向統計学においての「平均」は通常の統計学の平均とは異なり,「標本平均方向」で表わされるという説明があった.つぎにvon Mises分布をはじめとするさまざまな分布の導入後,この日のメインテーマであるAbe and Pewsey (2011)で提案された正弦関数摂動分布族の話題に移り,この分布族のモーメント計算,最尤法,パラメータ推定についての話がつづいた.

 講演中にも聴衆からさまざまな質問があり,議論が交わされて大変盛り上がったセミナーであった.

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【2017年3月4日(土)】OR学会中部支部総会・研究発表会・特別講演会・懇親会のお知らせ

<<UPDATE>>研究発表会プログラム、特別講演概要、懇親会会場を掲載しました(2017.02.21)

【2017年3月4日(土)】OR学会中部支部総会・研究発表会・特別講演会・懇親会のお知らせ
以下のように開催いたします. 皆さまのご参加をお待ちしております.

日時: 2017年3月4日(土)12:00~17:10
場所: ウインクあいち15階 (愛知県立大学サテライトキャンパス)他
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38
http://www.winc-aichi.jp/access/

時間:
12:00~12:50 支部総会
13:00~16:00 研究発表会(プログラム作成中・近日公開)
16:15~17:00 特別講演:最小木問題とその周辺
講師 増山繁先生(豊橋技術科学大学)
17:00~17:10 学生表彰式
17:30~19:30 懇親会
さかなやま 名駅本店(https://r.gnavi.co.jp/n635901/)
〒450-0002  愛知県名古屋市中村区名駅3-8-16
参加費 6,000円

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第44回中部支部研究発表会プログラム (○印は発表者)
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1.13:00~13:13
マルチリーダー・フォロワーゲームに対する Gauss-Seidel 型ペナルティ法
○堀篤史,福島雅夫(南山大学)
2.13:13~13:26
麻酔科医のスケジューリングシステムについて-リスケジューリング機能の追加について-
○市原寛之,鈴木敦夫(南山大学)
3.13:26~13:39
マルコフ決定過程における近似最適化アルゴリズムと多段生産システムへの応用
○土屋至駿,中出康一(名古屋工業大学)
4.13:39~13:52
単一待ち行列における遅延情報と客の効用の関係性
○佐藤駿,中出康一(名古屋工業大学)
5.13:52~14:05
エネルギー関数最小化に対するα拡張β縮小アルゴリズムの新しい実装法
○横田航己,安藤和敏(静岡大学)
6.14:05~14:18
高次エネルギー関数に対するα拡張β縮小アルゴリズム
○渡邉公也,安藤和敏(静岡大学)
7.14:18~14:31
オンライン型商品発送問題に対する列生成アプローチ
○伊東真由(名古屋大学),呉偉(名古屋大学),胡艶楠(名古屋大学),郷古浩道((株)豊田中央研究所),佐々木美裕(南山大学),柳浦睦憲(名古屋大学)
==14:31~14:45    休憩==
8.14:45~14:58
自動車組み立て工場のグローバル最適配置における車格混在モデル
○舟橋紀絵(名古屋大学),呉偉(名古屋大学),胡艶楠(名古屋大学),郷古浩道((株)豊田中央研究所),佐々木美裕(南山大学),柳浦睦憲(名古屋大学)
9.14:58~15:11
RocAlphaGoに基づく囲碁アルゴリズム
○山川雄史,伊藤雅(愛知工業大学)
10.15:11~15:24
フォグコンピューティングにおける多様なフォグノードを用いたクラウドの分散処理手法の検討
○森友哉,宇都宮陽一,田学軍,奥田隆史(愛知県立大学)
11.15:24~15:37
レクトリニア多角形詰込問題に対する新しい解表現法の提案
○松下健(名古屋大学),胡艶楠(名古屋大学),橋本英樹(東京海洋大学),今堀慎治(中央大学),柳浦睦憲(名古屋大学)
12.15:37~15:50
被覆制約付き配送計画問題に対する反復局所探索法とその高速化
○武内優太(名古屋大学),高田陽介(名古屋大学),胡艶楠(名古屋大学),橋本英樹(東京海洋大学),柳浦睦憲(名古屋大学)
13.15:50~16:03
メンテナンス制約付きバススケジューリング問題に対するGRASP法
○ビトル 光生 福重 浜, 呉偉, 柳浦睦憲(名古屋大学)

特別講演:
講師 増山繁先生(豊橋技術科学大学)
タイトル:最小木問題とその周辺
英文タイトル:The minimum spanning tree problem and its extension
概要:最小木問題は,枝に重みが与えら れて いる連結無向グラフに対して全ての節点間に路 が出来るような,枝の重みの総和が最小の全域木を求める問題である.良く知 られているように, この問題は,greedy algorithmにより効率よく最適解を求めることが出来る.
ところが,通信ネットワーク等の現実を反映した制約を課すとNP-hardになることが多い.本講演では,そのような例を取り上げ,特に,効率よく解けるいくつかのグラフの部分クラスを構造的特徴に注意しながらアルゴリズムと共に示す.
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こちらよりお申込みください(2月28日〆切)
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C3POセミナー #3

■C3POセミナー #3

□日時:2017年2月20日(月) 午後3時30分~

□場所:南山大学S棟5階 S55教室
http://www.nanzan-u.ac.jp

□講演タイトル:方向統計学における統計的分布とその推測

□講演者:阿部俊弘先生(南山大学・理工学部・システム数理学科)

□講演概要:
ある地点における渡り鳥の移動方向や風向などを記録したデータは、円周上に値を取るデータとみなすことができ、これらを対象とする統計学は方向統計学という。方向統計学では、円周(または球面)上に制限されているという特殊性のために、対応する分布を構築しパラメータ推定を行うことにしばしば困難が生じる。本講演では、方向統計学と通常の(線形の)統計学との違いを簡単に説明し、統計的分布とその推測について紹介する。

□問合せ先: 鈴木淳生(名城大学) atsuo@meijo-u.ac.jp

□「C3PO」について:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

第44回日本OR学会中部支部研究発表会の発表者募集

第44回日本OR学会中部支部研究発表会の発表者募集

(1)研究発表会の日程・会場
日時: 2017年3月4日 (土) 13:00-16:00(予定)
場所 ウインクあいち 15階 愛知県立大学サテライトキャンパス
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38

(2)重要日程
発表申し込み期日:2017年1月20日(金)
発表原稿提出期日:2017年2月17日(金)

(3)発表について
・発表は質疑応答を含めて約15分を予定しておりますが,申し込み件数に応じて
発表時間や研究発表会終了時刻が若干変更になる場合があります.あらかじめご
了承下さい.

・発表資格は論文著者(ファーストオーサー,連名者)のいずれかがOR学会中部
支部会員であることです.

(4)学生表彰について
これまで同様,学生表彰(中部支部研究発表会学生論文賞)を計画しています.

(5)発表申し込み方法
発表を希望される方は,件名を「第44回中部支部研究発表会申し込み」として,
1) 発表題目
2) 著者氏名と所属
3) 発表者氏名
4) 連絡先 E-mailアドレス,電話番号
を明記の上,下の発表申し込み用E-mailアドレスまでお送り下さい(1月20日(金)締切).

申し込まれた方には必ずこちらから受付確認メールを送付しますのでご確認をお願いします.

(6)発表原稿書式
発表原稿は下記の書式に従って用意して下さい.
・A4サイズ4ページ以内,天地左右のマージン各20mm以上.
・題名の後に,氏名,所属,住所,E-mailアドレスを記載.

(7)発表原稿の送付
発表原稿を PDF ファイルで作成し,件名を「第44回中部支部研究発表会
発表原稿」として下記送付先までE-mailに添付してお送り下さい(2月17日(金)締切).

なお,PDFファイルを作成する際には以下の点にご注意下さい.

・使用したフォントは全て埋め込んで下さい.
埋め込まれていないフォントがひとつでもあると印刷時に文字化け等の問題が生じる

可能性が高くなってしまい,たとえば数式中の文字が他の文字に置き換わるという
大きな問題も生じ得ますので,ご注意願います.

フォントが埋め込まれているか否かの確認方法は以下のようになります.

Adobe のAcrobat あるいはReader でPDF ファイルを開き,
「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」タブを選ぶ.
表示された一覧において「埋め込み」あるいは「埋め込みサブセット」
と記されているフォントは埋め込まれている.
そうでないものは埋め込まれていない.

・ファイルサイズはおおむね1MB以下にして下さい.
・ページ番号を入れないでください.
・モノクロ印刷を前提に作成してください.

(8)発表申し込み・発表原稿送付・問合せ先
愛知学泉大学現代マネジメント学部 今泉充啓
imaizumi[at]gakusen.ac.jp

C3POセミナー #2

□日時:2016年12月22日(木)午後3時~

場所:愛知県立大学長久手キャンパス C001教室C107教室
http://www.aichi-pu.ac.jp/access/

□講演タイトル:敵行動推論(Adversarial Reasoning)を目指して— RoboCup小型リーグにおける検討 —

□講演者:成瀬正教授(愛知県立大学)

□講演概要:
RoboicsとAIの融合を目指してロボカッププロジェクトが行われている.我々は,その中で小型の自律移動ロボットを用いてサッカーを行う小型ロボットリーグに参加している.我々は,現在,敵行動の推論を目指して種々の試みを行っている.本講演では,これまでに我々が検討してきた主な課題,–優勢領域の実時間計算,安全領域指標,軌道ログからの行動検出,行動パターンの類別など–,について紹介するとともに,現在進めている行動系列を用いた行動パターン分類について議論する.

□問合せ先: 奥田隆史 (愛知県立大学) okuda@ist.aichi-pu.ac.jp

□「C3PO」:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

C3POセミナー #1

□日時:2016年12月20日(火)午後3時~

□場所:愛知県立大学長久手キャンパス H004教室S201教室
http://www.aichi-pu.ac.jp/access/

□講演タイトル:マルチエージェント・シミュレーションの応用とこれから

□講演者:玉田 正樹さま(株式会社 構造計画研究所 名古屋支社)

□講演概要:
シミュレーションを研究だけでなく,現実もしくは未来の問題解決に役立てようという試みが増えてきています.自動運転車が走る未来社会を創造するための交通シミュレーション,Webマーケティングを実店舗で実現するための屋内空間マッピングとモデリング,前回報告した細胞培養シミュレータ開発のその後について話題提供します.また,7/1にバージョンアップしたartisoc4.0についてご報告します.

□問合せ先: 奥田隆史 (愛知県立大学) okuda@ist.aichi-pu.ac.jp

□「C3PO」について:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.

【2016年12月3日(土)】日本OR学会 2016年度第2回支部講演会のお知らせ

★第2回支部講演会★
日時:2016年12月03日(土)13:30-16:45
場所:愛知県立大学サテライトキャンパス(ウインクあいち15階)
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38

■講演1 13:30~15:00
講演題目:行列式点過程を用いた数値積分法とその応用
講師:愛知県立大学 情報科学部 平尾将剛先生

概要:球面上の積分を考える.球面デザインとは,ある次数以下の多項式の積分値を球面上の有限個の点での重み付き平均として正確にとることができる性質の良い有限集合のことである.球面デザインは数値積分法をはじめ多岐に渡る応用を持つ.

近年,Brauchart et al (2014) は球上の準モンテカルロデザイン系列の構成問題を提案した.これは球面デザインに準モンテカルロ法のアイデアを適用したものであり,より高速な誤差の収束を実現する球面上の点列を探索・構成する問題である.

本講演では,近年活発に研究されている点過程のひとつである行列式点過程を紹介し,行列式点過程から準モンテカルロデザイン系列が生成できることを紹介する.また,球面以外の多様体上における取り組みや,それらを用いた応用についても述べる.

■講演2 15:15~16:45
講演題目:医療分野のスケジューリング問題に対するオペレーションズ・リサーチの適用講師:東京理科大学 理工学部 伊藤真理先生

概要:医療分野のスケジューリング問題に対してオペレーションズ・リサーチの数理計画法を用いてどう解決したかを紹介する.たとえば,受診者がどの順番で検査するかという検査順序を決定する人間ドックのスケジューリング問題,どの手術室でいつ手術を開始するかを決定する手術室のスケジューリング問題,どの場所でいつ採血をどれだけの量行うかを決定する採血のスケジューリング問題などがある.本講演では,これらのスケジューリング問題の一例を取り上げ,その問題の解決方法や最近の成果,今後の展望を紹介する.

■懇親会
講演会終了後(17:30~),会場周辺にてにて懇親会(会費5000円)を計画しています.
懇親会に参加される方は,会場予約の都合上,下記の事前申し込みを必ずご利用ください.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

■講演申し込み方法
本ページ最下部の申し込みフォームよりお申し込みください(締切11月30日(水)).
講演会は当日参加も可能てすが,準備の都合上,できるだけ事前申し込みにこ協力ください.なお,懇親会に参加される方は,席の確保のため,事前申し込みを必すお願いします.

■問い合わせ先
メールでのお問い合わせは, 中部支部支部長 奥田隆史(okuda@ist.aichi-pu.ac.jp)まで,お願いします.

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OR学会中部支部講演会(2016年度第1回) ルポ

2016年6月11日(土)に,名古屋工業大学において,OR学会中部支部講演会(2016年度第1回)が22名の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の前原貴憲氏(静岡大学)からは,講演題目「離散凸解析に基づく機械学習手法について」の下,離散凸解析,離散最適化問題において近年広く用いられる「劣モジュラ性」をキーワードに分野の様相,及び氏の最近の研究活動である計算広告について解説して頂いた.集合関数における凸性として,また凹性としてもみることができる劣モジュラの性質から,最適化問題,近似アルゴリズムの問題と非常に相性が良いことや,その応用の一例で計算広告における問題を懇切丁寧に説明頂いた.前原氏が指摘されたように, エントロピー関数,グラフのカット関数などが劣モジュラ関数であるように情報科学の様々な問題に現れ,その応用範囲はとても広いことが分かる.
今後のますます研究の要請が高まる研究対象であることが前原氏の講演を通じて十分に分かる内容であった.

2人目の講演者の三浦英俊氏(南山大学)からは,講演題目「DEAによる店舗の商圏属性分析と品揃えについて」の下,三浦氏らの研究グループが行なったを実際のある小売店舗の売上予測を重回帰分析を用いて解析したプロセス,及び商圏特性に合わせた売場構成(商品陳列棚の個数)をDEA(包絡分析法)を用いて決定するプロセスを具体例とともに解説して頂いた.
重回帰分析を用いた売上予測に関しては,商圏などを用いて分析されていたが,取り分け,同業他社店舗のよりも自社別店舗の方が影響を受けやすいとの報告は実際にデータを分析することでしか得られないだろう知見であり興味深いものであった.
また,DEAを用いた売場構成については,改装前,改装後の売り上げデータを用いた検証報告もなされたが,DEAがうまく機能していることが分かるものであった.
今回,三浦氏の紹介された一連の分析プロセスは,同業他社における分析のみならず,様々な業種においても応用が期待できる内容であった.