【SSOR 2019/8/29-30】SSOR中部支部2019 合宿形式の若手育成プログラム

SSOR中部支部2019
合宿形式の若手育成プログラム

日時:2019年8月29(木)-30日(金)
場所:愛知県蒲郡市公立学校共済組合 蒲郡保養所 蒲郡荘
〒443-0034 愛知県蒲郡市港町21-4  0533-68-2188
http://www.gamagoriso.com/

OR学会中部支部では,若手育成プログラムの一環として,前年度に引き続き合宿形式(1泊2日)の研究集会を開催します.若手の皆さん,この機会に関する日頃の研究成果のみならず卒論・修論・博論の中間発表をして,OR学会にも研究仲間を作りませんか? 発表時間は2種類あり,質疑応答含め,ショートは10分,ロングは20分を予定しています.
この研究集会では,若手の皆さんの発表会に加え,懇親会,参加教員によるチュートリアル講演を企画しています.
多くの方のご参加を目指し,発表者の参加費をリーゾナブルに設定しました.

どうぞ奮ってご参加ください.

発表者資格について
本イベントは,日本OR学会ならびに中部支部の支援を受けているため,発表者は,
①平成生まれ,または,学籍があること,
②本人または指導教員が日本OR学会会員であること.
のいずれもが必要です.

参加登録方法
下記,リンクより申し込んでください.
入力項目は,氏名,所属,発表題目,発表概要(200文字程度)などです.
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfuuU4PuKQghhyYuK5GO4awCtMzDMzfZte_V-6JNucMeN8MNg/viewform?c=0&w=1

登録期限
2019年7月31日(水)

発表・予稿について
発表はパワーポイントなどで実施していただきます.予稿集には,題目と概要のみ掲載します.配布資料などがあれば,発表者ご本人に会場にご持参いただくことになります.

プログラムについて
こちらの支部WEBにて,8月初旬に公開するとともに参加者に連絡します.

参加費について
参加費は以下の通りです.当日,現金にて参加費をお支払い下さい.なお,発表予定のない若手の方は,一般扱いとなります.ご留意ください.

発表者     6,000円(懇親会費・宿泊費・朝食費を含める)
一般     11,000円(同上)
懇親会のみ   5,000円
聴講のみ    無料

【2019年6月8日(土)】 OR学会中部支部講演会・懇親会のお知らせ

2019年度の第1回支部講演会を開催します.
今回は名古屋大学の情報学研究科棟で開催します.
皆様のご参加をお待ちしております.
講演会後は懇親会も用意しております.よろしくお願いします.

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★OR学会中部支部 2019年第1回支部講演会★
■日時:2019年6月8日(土)14:30-16:45
■場所:名古屋大学・情報学研究科棟1階の第1講義室
〒464-8601名古屋市千種区不老町
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/higashiyama/i.html
★懇親会出欠
本ページ最下部の申し込みフォームより登録してください。

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■講演1(14:30-15:30)
今堀 慎治 先生(中央大学)
===
題目: 組合せ最適化問題に対する効率的アルゴリズムの設計
概要:
社会における課題を数理モデルを用いて表現すると,組合せ最適化問題とし
て記述されることが頻繁にある.本講演では,典型的な組合せ最適化問題と
して知られる,スケジューリング問題や図形配置問題などに対して,講演者
らの研究成果を中心に,数理的な手法を用いて効率的なアルゴリズムを設計
する方法について述べる.

■講演2(15:45-16:45)
浦田 真由 先生(名古屋大学)
===
題目: 官民データ利活用社会の実現に向けたオープンデータ推進の実践
概要:
政府は「Society 5.0(超スマート社会)」を提唱し,AIやIoT,ロボットな
どの革新的な科学技術を用いて,社会の様々なデータを活用することで,経
済の発展と社会課題の解決の両立を目指している。2016年には「官民データ
活用推進基本法」が施行され,自治体は「オープンデータ」に取り組むこと
が義務付けられた。本講演では,自治体におけるオープンデータ推進の現状
や課題についてまとめ,観光や防災分野におけるオープンデータの活用事例
を紹介する。

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なお,講演会終了後に懇親会を開催いたします.

★懇親会(会場周辺,会費5000円程度を予定)★
17:30~
懇親会の詳細はのちほどご案内します.

懇親会は参加申し込みを終了しました。

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第46回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会 ルポ

2019年3月2日(土)に,ウインクあいち愛知県立大学サテライトキャンパスにおいて,第46回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会が開催されました.参加者は51名 (大学関係者21名,学生27名,一般3名) でした.
研究発表会は13:00から開催され,学生による12件の発表が行われました.発表に対して最優秀賞,優秀賞それぞれ1件が授与されました.

最優秀賞は,梅田知樹さん(名古屋大学)らによる「三次元レクトリニア多面体配置問題に対する配置戦略および高速な構築型解法」に対して授与されました.これは三次元レクトリニア多面体配置問題に対して,二次元の問題に対する解法を三次元に拡張するなどして三つのアルゴリズムを提案し,計算機実験により,計算時間や充填率を評価したものです.

優秀賞は,芳野和茂さん(南山大学)による「治水インフラ施設の最適な設備更新計画策定手法の研究」に対して授与されました.これは治水インフラ施設の一つで,寿命の異なる多数の機器で構成される排水ポンプ機場の設備更新計画に関するものです.この中で同氏らは先行研究を拡張し,大型設備の分解整備や年度予算制約の緩和等を考慮した,より実用的な策定手法を提案しました.

その他にも多くの興味ある研究が発表され,また質疑・応答も活発に行われました.例年のことではありますが,若い研究者の育成とオペレーションズ・リサーチの振興に大変に有意義な発表会となったと自負しています.

研究発表会に引き続き,16:15から南山大学の福島雅夫先生による特別講演会が行われました.講演題目は「錐最適化と2乗スラック変数」でした.講演後半には、Karush-Kuhn-Tucker条件や最適性の必要条件,十分条件といった50年以上前の研究成果が参照されたこと,さらにそれが最新の研究成果でも活用されていることがとても印象に残りました.
予定していた時間を15分ほど超過しましたが,その長さを感じさせず,さらにその先を聞いてみたくなる,そんな講演でした.

支部講演会ルポ

2019年1月20日(日)に,名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライト(JPタワー名古屋5階)において,OR学会中部支部2018年度第2回支部講演会が20名(大学関係者16名,一般4名)の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の増山繁氏(豊橋技術科学大学 工学部 名誉教授)からは,「言語・グラフネットワーク・最適化~人工知能(AI)の基礎として~」という題目で,自然言語処理とグラフネットワークについて,講演者の研究成果を含めて解説して頂いた.最初に,自然言語処理において意味をどう扱うかという問題が解説された.さらに応用例として,企業業績の要因を記事集合から抽出する,文章を段落で分ける,文章を要約するなどの研究成果が報告された.次に,グラフネットワークにおける最小辺ランキング問題や,非終端集合を伴う最小全域木問題,プラットホーム割り当てなどの研究成果が報告された.さらに,今後の課題・展望として特許文書から中心技術用語を抽出する,議員発言の事実検証を行うなどの可能性が示された.質疑応答では,情報処理技術が進んでも,価値の判断は人間の仕事として残るという興味深い話がなされた.情報処理技術とORの有効性を知り,今後の発展性・方向性を考える上で大変参考となる講演であった.

sige増山繁氏(豊橋技術科学大学)

2人目の講演は,小鷹研理氏(名古屋市立大学 芸術工学部 准教授)により「身体と視点のVirtual Reality」という題目で,講演者の研究室が作成してきた仮想現実を体験できる作品群の紹介と,作品を体験した人が受ける感覚について調査した結果が報告された.作品はヘッドマウントディスプレイや鏡を用いて様々な錯覚を与えるものであった.例えば,上を見上げているのに,下を(しかも自分自身を)見下ろして幽体離脱をしているかのような感覚を与える作品が紹介された.さらに,錯覚が体験者に与える影響,姿勢による体感の変化や,錯覚の個人差などの調査が報告された.とくに錯覚を強く感じる人と全く感じない人が,その中間程度に感じる人の層よりもそれぞれ多くなる事例が報告された. 大変面白い発表であり,聴講者は作品を体験したときの錯覚を想像しながら発表を聞かれたことと思われる.ORではあまり扱われてこなかった錯覚や体感といった問題を扱っている点,芸術と工学・認知科学の融合という点などからも大変興味深い講演であった.

kenri小鷹研理氏(名古屋市立大学)

講演に対して様々な質疑応答が活発に繰り広げられ,盛況のうちに終了した.

【2019年1月20日(日)】日本OR学会 2018年度第2回支部講演会のお知らせ

■日時:2019年1月20日(日)14:30-17:00

■場所: JPタワー名古屋 5階(名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライト)
〒450-6390 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1-1
http://jptower-nagoya.jp/
(JPタワー名古屋の2階貫通通路から5階セミナールームまでは、サービス&クリニックの入口からオフィス用エレベータを利用してください。)

■講演1(14:30-15:30)
言語・グラフネットワーク・最適化
~人工知能(AI)の基礎として~
増山繁氏,豊橋技術科学大学

概要:最近、注目を集めている人工知能(AI)の基盤技術と
して需要な機械学習、テキストマイニングの基礎として
自然言語処理、グラフネットワーク、最適化について
講演者の成果も含め、分りやすく解説する。

■講演2(16:00-17:00)
身体と視点のVirtual Reality
小鷹研理氏,名古屋市立大学

概要:講演者の研究室は、ここ数年、一般的なHMDを使ったVR(Virtual
Reality)環境を用いて、身体変形感覚の誘発および身体と視点の分離の
問題を集中的に扱ってきた。このような感覚は、現実世界においても夢や
幽体離脱において時折顔を出すものであり、したがって、VRによって
潜在的に眠っているリアリティーを顕在領域へと引き上げているという
側面がある。本講演では、身体感覚(agency, ownership)や視点に
紐づけられた自己感(sense of self)についての認知心理学的な議論を
ベースに、研究室が近年発表した各種のVR装置の学問的背景を紹介する。
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講演会終了後に懇親会(新年会)を開催いたします

きんくら酒場 金の蔵 名駅南店
名古屋市中村区名駅南1-17-23 ニッタビル1F
会費:5000円
18:00スタート

準備の都合上,講演会と懇親会への参加申し込みを以下よりお願いいたします.

[contact-form-7 id=”2874″ title=”20190120″]

■問い合わせ先
メールでのお問い合わせは, 中部支部支部長 茨木 智(satoru◎econ.nagoya-cu.ac.jp)まで,
お願いします.

OR学会中部支部 今後の行事等について

(1)中部支部講演会について
例年、12月に開催しております、中部支部講演会につきまして、今年度は新年1月に名古屋で開催の予定で、現在調整中です。

(2)第46回日本OR学会中部支部研究発表会について
(1)研究発表会の日程・会場
日時: 2019年3月2日 (土) 13:00-17:00 (予定)
場所 ウインクあいち 15階 愛知県立大学サテライトキャンパス
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
(2)重要日程
発表申し込み期日:2018年1月18日(金)
発表原稿提出期日:2018年2月15日(金)

いずれも、近日中に記事を更新いたします。今しばらくお待ちください。

 

OR学会中部支部 SSOR中部支部2018ルポ

OR学会中部支部 SSOR中部支部2018ルポ
SSOR2018中部支部代表 金子美博(岐阜大学)

2018年8月30日(木)・31日(金),合宿形式の若手育成プログラム,SSOR中部支部2018が開催された.会場は,愛知県犬山市のサンパーク犬山である.参加者は33名であった.宿泊者は25名で,発表学生20名全員が宿泊した.参加学生の所属は,愛知県立大学,岐阜大学,名古屋工業大学,名古屋市立大学,名古屋大学,および早稲田大学であった.加えて官公庁および民間企業の方々の参加もあった.
今回のSSORは,前回のSSOR中部支部2017に倣ったものの若干変更した.まず,発表時間をショート・ロングに区別することなく,質疑応答含め一律15分とした.ただし,短い発表の場合は,質疑応答により多くの時間をかけた.また,申し込み・アブストラクトの登録に,前回に引き続きクラウド環境を活用したが,ユーザの入力項目は少なくした.さらに,前年の60周年記念事業ほどの財政補助はないため,参加費値上げを抑えた.
初日は13時から開始した.最初は,挨拶をかねて,筆者がSSORの意義ならびに発表での留意事項を説明した.一般講演に引き続いて,関西大学の檀寛成先生に「ピラミッドの最適計測プランの作成」という題目でご講演いただいた.学際的な研究であるものの,離散最適化問題が登場するなど,ORとして大変興味深い内容であった.また,関西支部の支部活動についても紹介があった.その後,一般講演が再開され,17時で終了となった.
18時からは,会場近くの送迎バス付の居酒屋で交流会を行った.29名の参加に,会場はすし詰めになるなど,課題の残る交流会であった.行きのバスで帰る方は少なく,残りの方々は,夜の犬山城下の街並みを楽しんだり,飲み直しに出かけたのであろう.21時からは筆者の部屋で2次会を開き,入れ代わり立ち代わり何人かの方々が参加し,23時過ぎにお開きとなった.
2日目は,9時からの一般講演を前後して,東京理科大学の伊藤真理先生に「医療福祉とエネルギー分野における数理最適化と政策影響分析」という題目でご講演いただいた.スケジューリング問題を主眼に置いた内容であった.特に,政策影響分析における排出規制と再生可能エネルギー促進策のポリシーミックスのスケジューリング問題の分析が印象的であった.最後はクロージングとして,木村充位・副代表(岐阜市立女子短期大学)から閉会の挨拶があり,正午に閉会となった.
若手学生の発表は完成されたものもあれば,途中のものもあった.内容の程度はさておき,学生にとっては,人前で研究の話をすることは大変良い経験であり,様々な質問に柔軟に答えることは自身の能力を鍛え上げるチャンスでもある.卒論・修論発表に限らず,就職活動での面接や集団討論にも活かされるであろう.
また,宿泊に際しては,所属が異なる部屋割りを行った.発表内容を契機として,普段の研究グループとは異なり,垣根を超えた交流ができたであろう.これこそが合宿形式で行うSSORの最大の意義でもある.
末筆ながら,本部ならびに中部支部それぞれから頂いた財政援助に謝意を表する.

開催案内 C3POセミナー 2018#1

開催案内 C3POセミナー #1

□日時:2018年9月8日(土)午後3時~午後4時50分

□場所:愛知工業大学 本山キャンパス
 304大学院講義室1
 住所:名古屋市千種区東山通1-38-1
 http://www.ait.ac.jp/guide/campus/motoyama

■講演タイトル1:プロジェクションマッピングの制作状況と今後の可能性

□講演者:杉森 順子 先生(桜美林大学 芸術文化学群 教授)

□講演概要:プロジェクションマッピングは,立体物をスクリーンとして,その
形状に合わせた映像をプロジェクタで投影し,効果的な映像表現を行う技法であ
る.近年,様々なプロジェクションマッピングのイベントが開催されている.プ
ロジェクションマッピングは,PBL(Project Based Learning)型教育のテーマ
として活用が可能である.しかし、実施方法や状況についての調査や制作につい
ての情報はいまだ不足しているのが現実である.そこで本講演では,プロジェク
ションマッピングの運営方法や状況を説明し,その魅力と活用,今後の可能性に
ついて説明する.

■講演タイトル2:RoboCupとAI研究

□講演者:伊藤 暢浩 先生(愛知工業大学 情報科学部 教授)

□講演概要:完全情報ゲームであるチェスに代わる人工知能のランドマークとし
て、不完全情報ゲームのサッカーに注目し,世界規模の競争的研究開発を促進す
るRoboCupは今年で22年を迎えた.このRoboCupの22年を振り返りながら,特にサ
ッカー及び災害救助シミュレーションに注目して同プロジェクトの内容を紹介す
る.またサッカーと災害救助の違いを紹介しながら,プロジェクトの人工知能研
究の動向についても紹介する.

□参加費:無料

□その他:講演後に懇親会を予定しています.
懇親会への参加を予定されている方は
9月1日(土)までに今泉宛 imaizumi[at]gakusen.ac.jp
にお申し込みください(参加費は5000円程度を予定).

□問合せ先: 今泉充啓(愛知学泉大学 現代マネジメント学部)
       imaizumi[at]gakusen.ac.jp

□「C3PO」について:「C」は中部支部,「3P」は午後3時,
「O」はオペレーションズ・リサーチを意味しています.
2016年度から開催しております.

OR学会中部支部 2018年度第1回支部講演会ルポ

2018年6月16日(土)に,名古屋市立大学山の畑キャンパスにおいて,OR学会中部支部2018年度第1回支部講演会が開催されました.参加者は24名(大学関係者15名,学生6名,一般3名)でした.

講演会は14:30からか開催され,ORの研究者2名の講演が行われました.

1件目は,水谷聡志先生(愛知工業大学)によって「最適点検・取替方策に関する拡張モデル紹介」という題で講演がなされました.信頼性工学の分野では,設備などの取替時期をいつ行うことが最適かを検討する取替問題が多く研究されています.この問題に,ランダムな時刻に発生する衝撃によって,損傷が発生する損傷モデルの応用も多く検討されています.講演では,取替問題と損傷モデルの基本を解説された後,それらを応用・拡張した取替問題をいくつか紹介されました.

2件目の講演は,小野廣隆先生(名古屋大学)により「資金循環問題」という題で講演がなされました.中央銀行における各銀行に資金を貸し付けに着目し,資金をどの程度の額を準備しておく必要があるか,どれだけ準備しておけば十分であるかといった問題を有向グラフによってモデル化されました.ネットワークフローによって問題を定式化できそうであるが,それとは異なる問題になることが述べられました.また,グラフの形態によるが,多くの場合がNP困難な問題であることが示されました.

どちらの発表も活発に質疑応答がなされ,モデル化とそれをいかに解くかの面白さが伝わる内容であり, ORの可能性が感じられる講演会でした.

第45回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会 ルポ

2018年3月3日(土)に,ウインクあいち愛知県立大学サテライトキャンパスにおいて,第45回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会が開催されました.参加者は48名 (大学関係者28名,学生16名,一般4名) でした.
研究発表会は13:45から開催され,学生による9件の発表が行われました.発表に対して1件の最優秀賞と2件の優秀賞が授与されました.
最優秀賞は,南山大学の山田史明さん(南山大学)らによる「治水インフラ施設の最適な設備更新計画策定手法の開発」に対して授与されました.複数の設備からなる排水ポンプ機場における設備更新計画を,更新コストを評価関数とした整数計画問題として定式化し数値例を挙げて議論されました.設備の劣化やコストだけでなく,設備の配置上の干渉なども考慮されていました.
1件目の優秀賞は,鈴木一輝さん(愛知県立大学)らによる「待ち行列モデルを用いた課題処理過程における課題分割手法の影響分析 -スタディスキル修得に向けて- 」に対して授与されました.複数科目の課題が到着するとき,課題を分割してスケジュールを立てる方法を待ち行列としてモデル化し検討されました.数値例として,待ち課題の中で得意科目の課題から順に行い,分割数を3とすると効率がよいという結果を示されました.
2件目の優秀賞は,西村隼太さん (名古屋工業大学)らによる「Mn/Gn/1待ち行列におけるサービスの制御」に対して授与されました.到着とサービスがそれぞれ系内人数に依存する待ち行列モデルにおいて,サービスを制御するとこの効用や期待利益などを解析的に計算されました.さらにサービスが指数分布,一様分布,一定分布,二値分布に従う場合について数値例を挙げて議論されました.
本研究発表会では,多くの興味ある研究が発表され,また質疑・応答も活発に行われました.若い研究者の育成とオペレーションズ・リサーチの振興に大変に有意義な発表会となりました.
特別講演会は,16:15から愛知大学の玉置光司先生により「秘書問題をおいかけて。」という題で行われました.秘書問題に関する概論から始まり,その歴史と,著名な研究者であるRobbins, Dynkin, Lindley, Samuels,Mosteller, Moriguti その他の先生方を興味深いエピソードとともに紹介していただけました.さらに,この分野における重要ないくつかの研究成果・定理についてもご説明をいただきました.玉置先生の最近の研究成果については,時間の都合上,簡単に述べられました.多くの研究者を惹きつけてきた秘書問題の魅力が伝えられ,定理に表れる数式に神秘的な魅力を感じた参加者は多かったと思います.時間に制限があることが残念であり,さらに聞き続けたくなる内容でした.