2022年度中部支部講演会のご案内(2022/6/25)

6/25(土)に支部講演会を開催いたします.

今年も2名の講演者をお招きして開催いたします.
コロナも徐々に収まりかけているようですが,近いうちに対面開催が
可能となることを願いつつ,今回は講演会,懇親会ともオンライン開催
とします.

参加登録された方にzoomの情報をお知らせしますので,
以下のサイトからご登録をお願いいたします.

参加登録サイト: https://forms.gle/T3QpHv5X6Xj5r5nq8

連絡が遅くなって申し訳ありませんが,皆様のご参加をお待ちしております.

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● 日程とスケジュール: 6/25(土)
15:30-16:30 小形 優人 氏
集合最適化における集合の比較方法とその双対表現について
16:45-17:45 藤原 洋志 氏
線形計画法による一方向通貨交換問題の解析
18:00- 懇親会

● 講演概要
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小形 優人 氏 (金沢学院大学経済情報学部経済情報学科)
講演題目:
集合最適化における集合の比較方法とその双対表現について
概要:
集合最適化とは集合値の目的関数(ベクトルから集合への写像)を最適化する
研究分野である.集合最適化問題は一般に線形位相空間上で定義され,注目する
集合が有限あるいは有界とは限らない.そのため,集合値解析の観点に基づく
集合値関数の研究や,集合間の優劣を決める集合値不等式の研究が盛んに行われ
ている.本発表では,最も基本的な集合値不等式と劣線形分離を利用した優劣の
判定方法について紹介する.また,凸多面集合に限れば集合の優劣が有限回の
ステップで計算可能であることを説明する.

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藤原 洋志 氏(信州大学工学部電子情報システム工学科)
講演題目:
線形計画法による一方向通貨交換問題の解析
概要:
本講演では講演者らの論文 “One-Way Trading Problems via Linear
Optimization” (OR学会論文賞受賞)を紹介する.論文概要は次のとおりである.
一方向通貨交換問題は,変動する交換レートを参照しつつ,ゲーム開始時に与
えられたドルを円に交換し,ゲーム終了時になるべく多くの円を得ることを目
的とする問題である.交換は,ドルから円への一方向のみ許される.ゲームは
前ぶれなく終了し,その時点で残ったドルはすべて強制的に最低レートで円に
交換される.この問題に対する最適アルゴリズムは,El-Yanivら(2001)によっ
てすでに確立されている.本論文は,この問題を無限次元の線形計画問題とし
て定式化する.そして,El-Yanivらのアルゴリズムが最適であることを,弱双
対定理を用いて再証明する.本論文の解析は,無限次元の線形計画法がアルゴ
リズム設計のための強力な道具となることを示す具体例を与える.

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● 参加登録
以下のサイトより事前に参加登録をお願いいたします.ご登録いただいた方に
講演会と懇親会のzoom情報をお知らせいたします.

参加登録サイト: https://forms.gle/T3QpHv5X6Xj5r5nq8

OR学会中部支部総会・研究発表会・特別講演会・懇親会のお知らせ

OR学会中部支部総会・研究発表会・特別講演会・懇親会のお知らせ

[2022/2/25Update]研究発表会の発表の題目を一部修正しました。
[2022/2/24Update]特別講演の講演概要を追加しました。

以下のように開催いたします. 多くの方のご参加をお待ちしております.
参加される方は,下記のフォームにご登録をお願いいたします.

参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeacWDphSZp5CE31MUXYLBZfnxXlWBClRla3YX64elIamopIg/viewform
# 支部総会のZoom情報は別途お知らせいたします

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日時:2022年3月5日(土) 13:30開始
オンライン(Zoom)による開催

スケジュール:
13:30-14:20 支部総会

14:30-17:30 研究発表会

17:50-18:40 特別講演 鈴木正昭先生(中京大学)

18:40-18:50 学生表彰式

19:00-21:00 懇親会

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第49回中部支部研究発表会プログラム

14:30-14:45
さらし端末回避のための無線センサネットワークルーティングに関する研究
○三宅嵐斗,大平修司,金子美博(岐阜大学)

14:45-15:00
無線センサネットワークにおける最短木ルーティングの優位性
○奥村真由,金子美博(岐阜大学)

15:00-15:15
最大リグレット最小最短路問題に対する反復局所探索法
○寺本光貴(名古屋大学),呉偉(静岡大学),柳浦睦憲(名古屋大学)

15:15-15:30
確率的な移動・サービス時間をもつ配送計画問題に対する発見的解法
○本田優介,中出康一(名古屋工業大学)

15:30-15:45
配送計画の最適化 -ある企業の事例-
○小林友哉,鈴木敦夫(南山大学)

15:45-16:00 休憩

16:00-16:15
大学における時間割編成問題への整数計画法の応用
○石原範和,茨木智(名古屋市立大学)

16:15-16:30
スポーツスケジューリングにおける残存影響度最小化問題に対する発見的解法
○曹贇健(名古屋大学),呉偉(静岡大学),柳浦睦憲(名古屋大学)

16:30-16:45
小直径グラフにおけるL(p,q)-ラベリング
○杉山康恭,土中哲秀,小野廣隆(名古屋大学)

16:45-17:00
マルチエージェントシミュレーションによる並列待ち行列を平滑化する仕掛けの検討
○小野航,奥田隆史(愛知県立大学)

17:00-17:15
多様な移動体の混在に対応した交通ルールのPoC
○山中健照,兵藤悠也,奥田隆史(愛知県立大学)

17:15-17:30
短寿命商品の納品体制における発注政策
○清野翼,中出康一(名古屋工業大学)

17:30-17:50 休憩

17:50-18:40 特別講演:「医療診断・治療の最適化へ向けて ―機械学習とシミュレーションによる脳動脈瘤診断―」
鈴木正昭先生(中京大学)

講演概要
CT/MRI画像や生化学検査結果、病歴といった医療情報に対して機械学習・AI技術を適用し、医師の診断や治療における意思決定を支援する試みが盛んに行われている。一方、計算機性能、アルゴリズム、および解析結果のV&V(Verification & Validation)技術の向上により、個々人の身体的特性・症例に応じた高精度な力学シミュレーションが可能になってきている。例えば、患者毎の脳血管形状に基づく脳血流シミュレーションを行うことで、血液の流速や血管壁面の応力といった詳細な血行動態をバーチャル計測することができる。本発表では、脳動脈瘤診断を例として、医療情報と力学情報を機械学習により統合的に解析し、個々人のリスクに応じた合理的で最適な診断・治療を実現するための取り組みを紹介する。

18:40-18:50 学生表彰式

19:00-21:00 懇親会

中部支部シンポジウム開催のご案内(2021.12.11)

テーマ:「リアルオプションの理論・応用とOR」

日時: 2021年12月11日(土)13:25-17:40

会場:Zoomによるオンライン開催
(参加登録いただいた方にZoom会議室のURLをお知らせいたします)

プログラム:
13:25-13:30 開会のあいさつ
柳浦睦憲(日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部支部長)

13:30-14:30
「動的価格決定モデルの基礎と需要関数の学習効果に関する一考察」
講演者:佐藤公俊氏(神奈川大学)

14:45-15:45
「最適停止問題としてのリアルオプション」
講演者:後藤允氏(北海道大学)

16:00-17:00
「エネルギー技術のリアルオプション:事業評価から経済分析へ」
講演者:高嶋隆太氏(東京理科大学)

17:00-17:10 閉会のあいさつ
佐々木美裕(日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部副支部長)

17:10-17:40 交流会

18:00- オンライン懇親会

参加費:無料

講演資料:事前参加登録者に配付予定

事前参加登録サイト:https://forms.gle/twNm8Vb8jbtjDrcZA
こちらのフォームに回答してください.
折り返し,自動返信メールにて,Zoom会議室のURLをメールでお送りします.

SSOR中部支部2021のご案内

OR学会中部支部では,昨年の盛会を受け,今年も若手研究者の交流イベント
SSOR中部支部2021を下記のように開催します.

昨年度に引き続き「オンライン」開催です.Zoomミーティングを使用する予定です.

発表にはロングとショートの2種類があり,それぞれ20分,10分程度を予定しています.

また期間中,徳島大学の中山慎一先生のチュートリアル講演も企画いたしました.

皆様奮ってご参加ください.

イベント名: SSOR中部支部2021オンライン
日時:  2021年8月21日(土)~22日(日)
参加費: 無料
申込先: https://forms.gle/X1Wqp8B4Xn52BcS37
受付締切:7月31日(土)(発表者)発表申し込みは終了しました.
8月19日(木)(聴講のみ)

プログラム

論文ID 時間(含質疑応答5分) 学年 所属 講演者 講演題目
12:55~ 開会挨拶(岐阜大学 金子美博 OR学会中部支部運営委員)
1(ショート) 13:00-13:15 学部 愛知県立大 安井一真 マルチエージェントシミュレーションを用いた鬼ごっこの分析
2(ショート) 13:15-13:30 学部 愛知県立大 工藤友泰 ネットワークシミュレータと機械学習を利用した
情報通信ネットワークシステムの性能評価手法の提案
3(ショート) 13:30-13:45 学部 岐阜大 村瀬慶介 Wireless Rechargeble Sensor Network上のパッド配置とUAV巡回
4(ショート) 13:45-14:00 学部 岐阜大 奥村真由 Wireless Sensor Network上のLRルーティングの再評価
5(ショート) 14:00-14:15 修士 岐阜大 大平修司 木構造WSN上のTDMA対応点除去アルゴリズム
招待講演 14:30-15:30 徳島大学 中山慎一先生 非端末節点集合を伴う最小全域木問題を解くアルゴリズムについて
6(レギュラー) 15:40-16:05 修士 名古屋大 謝 艾伶 二重総当たりリーグ戦における総移動コスト最小化問題に対する
グラフに基づく発見的解法
7(レギュラー) 16:05-16:30 修士 名古屋大 曹 贇健 総当たりリーグ戦における直前対戦チームの平準化問題に対する発見的解法
8(レギュラー) 16:30-16:55 修士 愛知県立大 兵藤悠也 新たな移動体の混在する交差点における安全な交通ルールの検討
9(レギュラー) 16:55-17:20 修士 愛知県立大 大藤哲平 仕掛けを用いたフォーク並びなし待ち行列平滑化の試み
10(レギュラー) 17:20-17:45 博士 南山大 日比野尋伯 協力と競合を考慮した新規参入航空会社のネットワーク設計モデルの改良
17:45~ 閉会挨拶(名古屋大学 柳浦睦憲 OR学会中部支部長)
18:00-20:00 オンライン懇親会

2020年度OR学会中部支部シンポジウム

テーマ:「スケジューリングの理論・実務とOR」
開催趣旨:
スケジューリング問題は,様々な制約の下で,与えられた全ての業務を行うように最適なスケジュールを作成する問題であり,製造工場の最適作業工程,バス・鉄道・航空乗務員の勤務表,授業の時間割などの作成を含め,非常に多くの応用を持ちます.しかし,スケジュールの作成は様々な条件を考慮しなければならないためとても困難であり,これまで多くの研究が行われています.本シンポジウムでは,スケジューリング問題の理論とその実務への応用をテーマとし,この分野で活躍されている研究者および実務家に最新の研究成果や活用事例などを紹介していただきます.また,若い研究者にとってORの理解と興味を持つ良い機会になることも期待しております.
日時: 2020年12月12日(土)13:25-17:10会場:Zoomによるオンライン開催
参加登録いただいた方にZoom会議室のURLをお知らせいたします)

プログラム:
13:25-13:30 開会のご挨拶 柳浦睦憲(日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部支部長)

13:30-14:30 講演1 「サプライチェーン最適化における数理技術の実践」
講演者:中尾芳隆氏(キヤノンITソリューションズ株式会社)
概要:キヤノンITソリューションズ数理技術部は,お客様が抱える製造・販売・物流に関わる課題に対し,数理技術を活用し,個々の問題の特徴にきめ細かく対応しながら,問題解決・意思決定支援・システム構築支援を図るサービスを提供してきました.いくつかの事例を交えながらその内容を紹介します.

14:45-15:45 講演2 「辞書式二目的最適化問題の定式化例とアルゴリズム」
講演者:軽野義行教授(京都工芸繊維大学)
概要:本講演では,まず組合せ計量機の動作表現として定式化した辞書式二目的0-1整数計画問題とその計算の複雑さを紹介します.つぎに,辞書式を外した二目的問題に対する一つの貪欲アルゴリズムを設計し,その近似性能を辞書式二目的問題の最適解を基準にして導くことを試みます.時間が許されれば,その他の定式化例とアルゴリズムも紹介します.

16:00-17:00 講演3 「解の多様性を考える」
講演者:池上敦子教授(成蹊大学)
概要:支払い金額の最小化,移動距離の最小化,等,明確に評価を定義できるような問題ではなく,勤務表作成のように人間の評価尺度(評価バランス)を必要とする問題について考える.このような問題においては,最適化モデルが与えた解が「実用にとってどのような意味を持つのか」を十分理解しないまま現場に提供しようとすると,その解が利用されないだけでなく,現場の意思決定の邪魔をする可能性もあり,最適化(モデリングやアルゴリズム)に対する信頼まで失う可能性がある.
本発表では,最適化モデルやアルゴリズムが有効に利用されるために必要な技術や情報を考えてみる.高速に解を与えられるモデルと,そのモデルが与える解を基に類似な解を列挙したり,できるだけ異なる解を複数与えることによって,与えられた解からの修正の可能性を提供する方法を考える.これに伴い,類似な解,多様な解の意味や定義についても議論したい.

17:00-17:10 閉会 佐々木美裕(日本オペレーションズ・リサーチ学会中部支部副支部長)

17:30- 懇親会

参加費:無料

電子テキスト:事前参加登録者のみに配付します

事前参加登録サイト:https://forms.gle/t91firbUY9n4Qr329
こちらのフォームに回答願います。折り返し、ZOOM会議室と講演資料のURLをメールでお送りします。
事前参加登録締切:2020年12月11日

懇親会:講演終了後にオンラインで実施する予定です.

2019年度SSORのプログラム

29日(木)
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受付 13時~
開会 13:25-13:30
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13:30-14:40
兵藤悠也(愛県大) スマートハウスにおける屋内環境調節機能を活用した昆虫の追い出し手法の提案
佐野 葵(岐大) 人体通信を用いたサーバークライアントシステム実装のための基礎研究
大藤哲平(愛県大) マルチエージェント・シミュレーションを用いた養鶏場内の環境改善の提案
五十嵐響(愛県大) マルチエージェントシミュレーションを用いたクラス雰囲気を良くする教師表情の分析
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14:45-16:00
伊藤雅士(名大) ガイスターAIのキーパー戦略の有効性
川井一馬(名大) 限定したグラフヘドニックゲームにおける最適k提携分割
坂部将大(名大) 線形順序付け問題に対する局所探索法の効率的実現法TREEのタブー探索法への拡張について
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16:10-16:40 奥田隆史 チュートリアル講演 ORを探せ 情報システム編
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16:50-17:40
二井 克(愛県大) 機械学習による即時型システムGI/G/s/sの性能評価
坂下航平(愛県大) オンラインにおける多要素認証方式の定量的リスク評価モデル
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18:00-20:00 Bar-B-Q
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30日(金)
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9:00-9:30
坂部宏起(岐大) ns-3によるモバイルセンサノードの組合せ経路の検証
何若析(名大) 医療タスクスケジューリング問題について
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9:40-10:10 金子美博 チュートリアル講演 岐阜大学での教養教育としてのOR
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10:20-11:35
岡田寛治(名大) ROADEF/EURO Challenge 2018における2次元ビンパッキング問題に対する解表現およびその効率的評価法
近藤克海(名大) 整数制約付き形状可変長方形詰込み問題に対する発見的解法
迫田賢宜(名大) のりのり, 変形版へやわけのゼロ知識証明に対する物理プロトコル
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閉会 11:35-11:40
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【SSOR 2019/8/29-30】SSOR中部支部2019 合宿形式の若手育成プログラム

SSOR中部支部2019
合宿形式の若手育成プログラム

日時:2019年8月29(木)-30日(金)
場所:愛知県蒲郡市公立学校共済組合 蒲郡保養所 蒲郡荘
〒443-0034 愛知県蒲郡市港町21-4  0533-68-2188
http://www.gamagoriso.com/

OR学会中部支部では,若手育成プログラムの一環として,前年度に引き続き合宿形式(1泊2日)の研究集会を開催します.若手の皆さん,この機会に関する日頃の研究成果のみならず卒論・修論・博論の中間発表をして,OR学会にも研究仲間を作りませんか? 発表時間は2種類あり,質疑応答含め,ショートは10分,ロングは20分を予定しています.
この研究集会では,若手の皆さんの発表会に加え,懇親会,参加教員によるチュートリアル講演を企画しています.
多くの方のご参加を目指し,発表者の参加費をリーゾナブルに設定しました.

どうぞ奮ってご参加ください.

発表者資格について
本イベントは,日本OR学会ならびに中部支部の支援を受けているため,発表者は,
①平成生まれ,または,学籍があること,
②本人または指導教員が日本OR学会会員であること.
のいずれもが必要です.

参加登録方法
下記,リンクより申し込んでください.
入力項目は,氏名,所属,発表題目,発表概要(200文字程度)などです.
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfuuU4PuKQghhyYuK5GO4awCtMzDMzfZte_V-6JNucMeN8MNg/viewform?c=0&w=1

登録期限
2019年7月31日(水)

発表・予稿について
発表はパワーポイントなどで実施していただきます.予稿集には,題目と概要のみ掲載します.配布資料などがあれば,発表者ご本人に会場にご持参いただくことになります.

プログラムについて
こちらの支部WEBにて,8月初旬に公開するとともに参加者に連絡します.

参加費について
参加費は以下の通りです.当日,現金にて参加費をお支払い下さい.なお,発表予定のない若手の方は,一般扱いとなります.ご留意ください.

発表者     6,000円(懇親会費・宿泊費・朝食費を含める)
一般     11,000円(同上)
懇親会のみ   5,000円
聴講のみ    無料

【2019年6月8日(土)】 OR学会中部支部講演会・懇親会のお知らせ

2019年度の第1回支部講演会を開催します.
今回は名古屋大学の情報学研究科棟で開催します.
皆様のご参加をお待ちしております.
講演会後は懇親会も用意しております.よろしくお願いします.

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★OR学会中部支部 2019年第1回支部講演会★
■日時:2019年6月8日(土)14:30-16:45
■場所:名古屋大学・情報学研究科棟1階の第1講義室
〒464-8601名古屋市千種区不老町
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/higashiyama/i.html
★懇親会出欠
本ページ最下部の申し込みフォームより登録してください。

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■講演1(14:30-15:30)
今堀 慎治 先生(中央大学)
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題目: 組合せ最適化問題に対する効率的アルゴリズムの設計
概要:
社会における課題を数理モデルを用いて表現すると,組合せ最適化問題とし
て記述されることが頻繁にある.本講演では,典型的な組合せ最適化問題と
して知られる,スケジューリング問題や図形配置問題などに対して,講演者
らの研究成果を中心に,数理的な手法を用いて効率的なアルゴリズムを設計
する方法について述べる.

■講演2(15:45-16:45)
浦田 真由 先生(名古屋大学)
===
題目: 官民データ利活用社会の実現に向けたオープンデータ推進の実践
概要:
政府は「Society 5.0(超スマート社会)」を提唱し,AIやIoT,ロボットな
どの革新的な科学技術を用いて,社会の様々なデータを活用することで,経
済の発展と社会課題の解決の両立を目指している。2016年には「官民データ
活用推進基本法」が施行され,自治体は「オープンデータ」に取り組むこと
が義務付けられた。本講演では,自治体におけるオープンデータ推進の現状
や課題についてまとめ,観光や防災分野におけるオープンデータの活用事例
を紹介する。

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なお,講演会終了後に懇親会を開催いたします.

★懇親会(会場周辺,会費5000円程度を予定)★
17:30~
懇親会の詳細はのちほどご案内します.

懇親会は参加申し込みを終了しました。

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第46回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会 ルポ

2019年3月2日(土)に,ウインクあいち愛知県立大学サテライトキャンパスにおいて,第46回OR学会中部支部研究発表会・特別講演会が開催されました.参加者は51名 (大学関係者21名,学生27名,一般3名) でした.
研究発表会は13:00から開催され,学生による12件の発表が行われました.発表に対して最優秀賞,優秀賞それぞれ1件が授与されました.

最優秀賞は,梅田知樹さん(名古屋大学)らによる「三次元レクトリニア多面体配置問題に対する配置戦略および高速な構築型解法」に対して授与されました.これは三次元レクトリニア多面体配置問題に対して,二次元の問題に対する解法を三次元に拡張するなどして三つのアルゴリズムを提案し,計算機実験により,計算時間や充填率を評価したものです.

優秀賞は,芳野和茂さん(南山大学)による「治水インフラ施設の最適な設備更新計画策定手法の研究」に対して授与されました.これは治水インフラ施設の一つで,寿命の異なる多数の機器で構成される排水ポンプ機場の設備更新計画に関するものです.この中で同氏らは先行研究を拡張し,大型設備の分解整備や年度予算制約の緩和等を考慮した,より実用的な策定手法を提案しました.

その他にも多くの興味ある研究が発表され,また質疑・応答も活発に行われました.例年のことではありますが,若い研究者の育成とオペレーションズ・リサーチの振興に大変に有意義な発表会となったと自負しています.

研究発表会に引き続き,16:15から南山大学の福島雅夫先生による特別講演会が行われました.講演題目は「錐最適化と2乗スラック変数」でした.講演後半には、Karush-Kuhn-Tucker条件や最適性の必要条件,十分条件といった50年以上前の研究成果が参照されたこと,さらにそれが最新の研究成果でも活用されていることがとても印象に残りました.
予定していた時間を15分ほど超過しましたが,その長さを感じさせず,さらにその先を聞いてみたくなる,そんな講演でした.

支部講演会ルポ

2019年1月20日(日)に,名古屋市立大学ミッドタウン名駅サテライト(JPタワー名古屋5階)において,OR学会中部支部2018年度第2回支部講演会が20名(大学関係者16名,一般4名)の参加者を迎えて開催された.

1人目の講演者の増山繁氏(豊橋技術科学大学 工学部 名誉教授)からは,「言語・グラフネットワーク・最適化~人工知能(AI)の基礎として~」という題目で,自然言語処理とグラフネットワークについて,講演者の研究成果を含めて解説して頂いた.最初に,自然言語処理において意味をどう扱うかという問題が解説された.さらに応用例として,企業業績の要因を記事集合から抽出する,文章を段落で分ける,文章を要約するなどの研究成果が報告された.次に,グラフネットワークにおける最小辺ランキング問題や,非終端集合を伴う最小全域木問題,プラットホーム割り当てなどの研究成果が報告された.さらに,今後の課題・展望として特許文書から中心技術用語を抽出する,議員発言の事実検証を行うなどの可能性が示された.質疑応答では,情報処理技術が進んでも,価値の判断は人間の仕事として残るという興味深い話がなされた.情報処理技術とORの有効性を知り,今後の発展性・方向性を考える上で大変参考となる講演であった.

sige増山繁氏(豊橋技術科学大学)

2人目の講演は,小鷹研理氏(名古屋市立大学 芸術工学部 准教授)により「身体と視点のVirtual Reality」という題目で,講演者の研究室が作成してきた仮想現実を体験できる作品群の紹介と,作品を体験した人が受ける感覚について調査した結果が報告された.作品はヘッドマウントディスプレイや鏡を用いて様々な錯覚を与えるものであった.例えば,上を見上げているのに,下を(しかも自分自身を)見下ろして幽体離脱をしているかのような感覚を与える作品が紹介された.さらに,錯覚が体験者に与える影響,姿勢による体感の変化や,錯覚の個人差などの調査が報告された.とくに錯覚を強く感じる人と全く感じない人が,その中間程度に感じる人の層よりもそれぞれ多くなる事例が報告された. 大変面白い発表であり,聴講者は作品を体験したときの錯覚を想像しながら発表を聞かれたことと思われる.ORではあまり扱われてこなかった錯覚や体感といった問題を扱っている点,芸術と工学・認知科学の融合という点などからも大変興味深い講演であった.

kenri小鷹研理氏(名古屋市立大学)

講演に対して様々な質疑応答が活発に繰り広げられ,盛況のうちに終了した.