【2017年12月16日(土)】日本OR学会 2017年度第2回支部講演会のお知らせ

★第2回支部講演会★
日時:2017年12月16日(土)14:30-17:00
場所:愛知県立大学サテライトキャンパス(ウインクあいち15階)
〒450-0002 名古屋市中村区名駅4丁目4-38

■講演1 14:30~15:30
講演題目:不確実状況下における多目的計画問題に対する意思決定手法
講師:名古屋市立大学 矢野均先生

概要:
社会の多様化・複雑化に伴い,現実の意思決定問題は,複数の代替案集合の中から複数の評価基準に基づき,意思決定者の選好構造を反映した解を導出しようとする多目的意思決定問題として定式化できる場合が多い.一般に,多目的意思決定問題は,多属性決定問題と多目的計画問題に分類することができる.本稿では、不確実状況下における多属性決定問題に対する多属性効用理論について概略を述べた後、不確実状況下における多目的計画問題に対する意思決定手法について詳述する。

■講演2 16:00~17:00
講演題目:Togni試薬に似た化合物に対する機械学習を用いた安定性自動判別を目指して
講師:南山大学 小市俊悟先生

概要:
創薬の分野において重要なトリフルオロメチル化試薬の一つにTogni試薬がある.
Togni試薬は,すでに広く利用されているが,なぜ,試薬としてほどよく安定的に存在し,
また同時に,よい反応性を示すのかについては,まだ十分に解明されていない.特に,Togni試薬には熱力学的に,より安定な異性体が存在し,異性化せずに存在するためには,何かしらの仕組みが必要となる.実際,Togni試薬の官能基を一つ変えただけの化合物は,容易に異性化することが知られ,このような違いが生じる理由を明らかにすることが研究課題となる.我々は,この課題に対して,H.F. Schaeferらの先行研究をもとに,データ指向型アプローチによる解決を目指した.まず,Togni試薬のいくつかの官能基を別のものに置き換えて得られる,600を超える化合物に対して量子化学計算を行い,それらのデータベースを作成した.次に,それらのデータに対して,統計的な分析を行い,安定性に関わる構造的特徴を明らかにした.最終的には,機械学習,特にサポートベクターマシンを用いた安定性の自動判別システムを構築することを目指した.結果として,我々が予想した以上に複雑な機構が働いていることが示されたこともあり,安定性について結論づけられるところまでは至っていないが,この研究により得た知見は,Togni試薬に似た有用な試薬を開発する上で重要な着目点となる.

■懇親会
懇親会は申し込みを締め切りました。
講演会終了後(18:00~),会場周辺にてにて懇親会(会費5000円)を計画しています.
場所:うるる 名駅柳橋市場店
懇親会に参加される方は,会場予約の都合上,下記の事前申し込みを必ずご利用ください.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

■申し込み方法
本ページ最下部の申し込みフォームよりお申し込みください(締切11月30日(木)).
講演会は当日参加も可能てすが,準備の都合上,できるだけ事前申し込みにこ協力ください.なお,懇親会に参加される方は,席の確保のため,事前申し込みを必すお願いします.懇親会は申し込みを締め切りました。

■問い合わせ先
メールでのお問い合わせは, 中部支部支部長 奥田隆史(okuda@ist.aichi-pu.ac.jp)まで,お願いします.

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