OR学会中部支部 SSOR中部支部2017ルポ

2017年8月31日(木),9月1日(金),合宿形式の若手育成プログラム,SSOR中部支部2017が開催された.開催場所は,公立学校共済組合 蒲郡保養所 蒲郡荘である.
参加者数は47名であった.宿泊者数は36名で,登壇学生30名は全員が宿泊した.

今回のSSORの新しい点は2点ある.一つは,発表時間をショート・ロングの2種類を設けたことである.ショートの発表時間は5分程度,ロングは15分程度と設定した.これはできるだけ多くの学生に発表する機会を提供するためである.もう一つは,申し込み・アブストラクトの登録にクラウド環境(Google form)を活用したことである.混乱が起きないが心配したが,特に問題は生じなかった.

初日は13時から開始した.最初は,挨拶をかねて,奥田隆史実行委員長・(愛知県立大学,2016-2017年度支部長),今泉充啓・副実行委員長(愛知学泉大学)からSSORの意義ならびに注意事項についての説明があった.次に,キーノートとして中出康一氏(名古屋工業大学)より「マルコフ決定過程の理論と応用」をご講演いただいた.その後,長めの休憩を挟みながら3回のショートセッションを実施した.各ショートセッションでは6名の学生が登壇した.学生の所属は南山大学,名古屋市立大学,愛知県立大学,名古屋工業大学,静岡大学であった.その後,チェックインなどを済ませ,19時から21時まで,屋外でBBQスタイルの懇親会を実施した.21時でお開きにはしたが,竹島やビーチに散策にいく人もいれば,各部屋で懇親を続ける人などがいた.これこそが合宿形式でおこなう本イベントの意義である.

二日目は7時から9時までは朝食時間とした.9時からキーノートして金子美博氏(岐阜大学)より「ORスピリッツ 生涯研究者を目指して」をご講演いただいた.その後,休憩を挟みながら3回のロングセッションを実施した.各ロングセッションでは4名の学生が登壇した.学生の所属は愛知県立大学,岐阜大学,名古屋大学であった.最後はクロージングとして奥田隆史実行委員長が挨拶をし,13時30分,に終了した.

各セッションでの発表は完成されたものもあれば,まだ途中のものもあったかもしれない.しかしながら,人前で自分のしてきた研究について話すという機会は,若手が成長する上で重要であると思われる.今後も可能な限り発表の機会を与えていきたい.

文末であるが60周年記念事業のサポートに感謝する.