『Pythonによる最適化』
開催趣旨:Pythonを用いた最適化問題のモデルの定式化や,最新の話題,活用事例についてご紹介いただきます.
日 時: 2025年10月4日(土)10:20~17:40 (10:00~Zoom入室可能,接続テストなどを行います.)
会 場: 現地とZoomとのハイブリッド開催
[現地] (株)構造計画研究所 本所新館(地下1階レクチャールーム)
〒164–0011 東京都中野区中央4–5–3(東京メトロ丸ノ内線「新中野」駅1番出口 徒歩約1分)
https://www.kke.co.jp/corporate/access/
[オンライン] Zoom(申込でご登録のメールアドレスへZoom接続情報をご連絡いたします.)
コーディネータ:九州大学 神山 直之
定 員:90名(うち現地50名まで.定員になり次第締め切らせていただきます.)
プログラム
10:20~10:30 開会の挨拶
神山直之(九州大学)
10:30~11:20 セッション1 「数理最適化の基礎とPython環境構築」
講師:小林和博(青山学院大学)
概要:数理最適化の基礎概念から始め、決定変数・目的関数・制約条件の考え方と様々な最適化問題の種類を学びます。また、ソルバーとモデリング言語の関係を理解し、Pythonの最適化ライブラリPyomoを紹介します。さらに、抽象モデルと具象モデルの違いを理解し、簡単な線形計画問題を実装して解きます。
11:20~12:10 セッション2 「線形計画法と輸送問題」
講師:小林和博(青山学院大学)
概要:線形計画問題の理論と応用について学びます。実務で頻出する生産計画問題と輸送問題に焦点を当て、Pyomoによる実装方法を学びます。また、双対問題と感度分析の概念を理解し、感度分析をPyomoにより実現する方法を学びます。これを通して、ネットワーク構造を持つ最適化問題の実装スキルを身につけます。
13:30~14:20 セッション3 「整数計画法と施設配置問題」
講師:小林和博(青山学院大学)
概要:整数計画問題と混合整数計画問題の特性と解法について学びます。変数に整数制約を加えることで生じる計算の複雑を理解します。また、実装例として施設配置問題を取り上げ、Pyomoで0-1変数を用いたモデリング手法を習得します。また、現実的な制約条件の追加方法や計算効率の向上テクニックも紹介します。
14:20~15:00 協賛セッション 「JijZeptを用いた数理最適化の開発の加速」
講師:山城悠(株式会社Jij)
概要: 数理最適化の開発プロセスを効率化し、より迅速なソリューション構築を実現するための最新ツールと手法についてご紹介いたします。本セッションでは、数理最適化モデリングツール「JijModeling」、OSSの数理最適化共通スキーマ「OMMX」、そして数理最適化開発プラットフォーム「JijZept」を中心に、AIを活用したモデリング支援機能も含めて解説します。とくに、JijModelingによる直感的なモデル記述方法、「OMMX」による相互運用性の向上、そしてJijZeptが提供する統合開発環境について具体例を交えながら説明します。これらのツールを組み合わせることで、数理最適化の開発サイクルがどのように加速され、より効率的なソリューション開発が可能になるのかをデモンストレーションを交えてご紹介いたします。
15:10~15:50 協賛セッション 「Gurobi-Python API (gurobipy) を使った非線形最適化」
講師:田村隆太(株式会社オクトーバースカイ)
概要:Gurobi Optimizer最新リリースの Ver. 12
では非線形最適化機能の拡張に焦点が当てられていました。特にGurobi-Python API (= gurobipy) では非線形制約を容易に記述可能なAPIが提供されています。本セッションでは Gurobi Ver.9 から継続的に改良されてきた非線形最適化機能とPython APIによるプログラミング例をご紹介します。
15:50~16:30 協賛セッション(MSI株式会社)
講師:T.B.A
概要:従来の数理計画法とのちがい
・大規模数理計画問題の最適化が可能(1000万以上の整数変数の適用)
・大規模スケジューリング、組み合わせ最適化、時間軸を含めたモデリングが可能
・適用事例
・モデリング言語、定式化、ロジック等の違い
16:40~17:30 セッション4 「非線形計画法と機械学習問題」
講師:小林和博(青山学院大学)
概要:非線形計画問題を、Pyomoによって実装する方法を学びます。特に、ロジスティック回帰とサポートベクターマシン(SVM)を題材に、Pyomoによる非線形最適化問題の実装手法を習得します。凸最適化と非凸最適化の違いや、様々な非線形ソルバーの特性と使い分けについても理解を深め、より高度な最適化問題に取り組むための基盤を固めます。
17:30~17:40 閉会の挨拶,アンケート記入
神山直之(九州大学)
参加申込について
参加費(電子テキスト代込み): 正・賛助会員(協賛学会員を含む)3,000円,学生会員0円,学生非会員1,000円,非会員 20,000円.
※セミナー参加費は,会員区分に関わらず「課税(税込)」です
※参加費の返金には応じられない旨,ご了承ください
※紙テキストのご希望には応じられない旨,ご了承ください.
申込および支払方法: OR学会WEB 申し込みサイト https://smms.kktcs.co.jp/smms2/event/orsj/66 からお申し込み・お支払いください.
申込および支払締切:2025年9月19日 (金)
協賛学会(予定): 日本経営工学会(JIMA),日本品質管理学会(JSQC),日本信頼性学会(REAJ),研究・イノベーション学会(Jsrpim),日本設備管理学会(SOPE-J),経営情報学会(JASMIN),プロジェクトマネジメント学会(SPM),日本物流学会,日本海運経済学会
協賛企業: 株式会社Jij,株式会社オクトーバースカイ,MSI株式会社
問合せ先: 日本オペレーションズ・リサーチ学会ORセミナー企画委員会 E-mail: or-seminar@m.orsj.org
ORセミナーに係る不明点などございましたら,ORセミナーよくある質問(FAQ) をご覧ください.