【開催案内】最適化の理論とアルゴリズム(RAOTA)第10回研究会(6/15)のご案内

日時:2025 年 6 月 15 日(日) 13:30–18:00(開場は 13:00 頃)
開催方法:対面およびウェブ会議システム Zoom によるハイブリッド開催
対面会場:国立情報学研究所 (NII) 12 階 1208 号室

講演1
– 講演者:西岡暁氏(東京科学大学)
– 講演題目:行列と微分作用素の固有値最適化
– 講演概要:本講演では,有限次元の行列および無限次元の微分作用素の固有値の最適化問題を扱い,理論とアルゴリズムおよびトポロジー最適化とよばれる設計手法への応用について説明する.行列の固有値最適化は半正定値計画と関係が深く,微分作用素(特にラプラス作用素)の固有値最適化は純粋数学や物理学で古くから研究されている対象である.有限次元と無限次元の最適化の対応や相違点にフォーカスを当て,無限次元の最適化(変分法)に詳しくない方にもわかりやすいよう解説する.自身の研究および共同研究の成果として,固有値最適化問題の擬凸(擬凹)性などの性質の証明,平滑化法を用いた効率的なアルゴリズムの提案等を紹介する.

講演2
– 講演者:川島貴大氏(ZOZO Research)
– 講演題目:引力・斥力を制御可能なランダム部分集合の確率分布
– 講演概要:ランダム部分集合のための確率分布,すなわちべき集合上の確率分布においては,似たアイテムが共起しやすい「引力」と似たアイテムが共起しにくい「斥力」の概念が重要とされている.引力・斥力は優モジュラ関数・劣モジュラ関数との密接な関係が知られており,本発表ではそのような確率モデルに関して話題提供を行う.また自身の研究成果として,引力・斥力を柔軟に制御可能で,かつ計算機的にも扱いやすい確率モデルである離散カーネル点過程 (DKPP) について紹介する.

参加費:無料
参加資格:自由(会員/非会員不問)
参加申込:
– 対面参加:こちらのフォームからお申し込みください
– オンライン参加:こちらのフォームからお申し込みください

なお、本研究部会の最新情報は研究部会のウェブページでご覧いただけます。

主査:林俊介(法政大学)
幹事:藤井海斗(国立情報学研究所)