日本オペレーションズ・リサーチ学会 研究部会「最適化の理論とアルゴリズム」(RAOTA)の活動記録です。
研究部会の紹介はこちらをご覧ください。
今後の研究会
第 1 回研究会
-
- 日時:2023 年 6 月 17 日(土) 13:30–18:00(開場は 13:00 頃)
- 開催方法:対面およびウェブ会議システム Zoom によるハイブリッド開催
- 対面会場:国立情報学研究所 (NII) 12 階 1208 号室
- 講演 1
- 講演者:高橋翔大氏(東京大学)
- 講演題目:非凸最適化に対する DC 構造を利用した Bregman 近接アルゴリズムとその応用
- 講演概要:非平滑正則化を含む最適化問題に対しては,近接勾配法やその加速法が知られている.しかし,目的関数が複雑な(例えば,3次式や4次式を含む)場合は理論的な収束性保証は難しく,実用的にも収束が遅い.そこで,Bregman 距離を用いた手法が注目されている.講演者らは difference of convex (DC) 構造という凸関数同士の差分に着目して,Bregman 近接 DC アルゴリズムを提案した.本発表では講演者らが提案した Bregman 近接 DC アルゴリズムとその加速法を紹介する.その後,信号処理における応用例をいくつか紹介する.
- 講演 2
- 講演者:赤木康紀氏(NTT 人間情報研究所)
- 講演題目:人間行動モデリングと数理最適化
- 講演概要:人間の行動・選択・意思決定を数学的にモデリングし,それに基づいて推定・予測・介入最適化を行う技術は,ヘルスケアや交通などの分野で重要視されている.本発表では,講演者の研究成果(Collective Graphical Model における近似を用いない MAP 推定,現在バイアスの影響下における人間の数理モデル,など)を中心に,人間行動モデリングにおける数理最適化技術の活用事例について紹介する.
- 参加費:無料
- 参加資格:自由(会員/非会員不問)
- 参加申込:対面参加の方はこちら、オンライン参加の方はこちらからお申し込みください。
- 土曜日のNIIは正面入口が閉鎖されており、入館するためにはあらかじめ氏名と所属を登録していただく必要があります。登録して参加しない場合のご連絡は不要ですので、参加を少しでも検討している方は遠慮せずお申し込みください。
- フォームによる対面参加の申込締切は前日の 13:00 (JST) とします。それ以降のお申し込みは藤井まで氏名と所属を直接ご連絡ください。
- オンライン参加の申込締切はありません。こちらも登録して参加しない場合のご連絡は不要です。
過去の研究会
最適化の理論とアルゴリズム:未来を担う若手研究者の集い 2023
- 日時:2023 年 5 月 20 日(土) および 21 日(日)
- 会場:筑波大学 筑波キャンパス 春日地区 春日講堂(交通アクセス, キャンパスマップ, 春日地区マップ)
- 開催方法:対面開催(オンライン配信の予定はありません)
- 参加申込:不要
- 参加費:無料(懇親会への参加は有料)
- 参加資格:自由(会員/非会員不問)
- 発表申込
こちらのフォームよりお申し込みください。申込受付は終了しました。- しめきり:4 月 20 日(木)23:59(JST)
- プログラム:こちら(pdf)
- 特別講演
- 講演者:矢部博氏(東京理科大学)
- 講演題目:連続最適化とその周辺ー雑感ー
- 講演概要:連続最適化の研究を続けてきた立場から、思い出話も交えて非線形最適化問題に対する準ニュートン法・共役勾配法や非線形半正定値計画問題に対する主双対内点法などについて振り返ってみたいと思います。そして後半では、最近の研究テーマとして非線形最適化問題に対する2次の最適性を与える信頼領域逐次2次計画法について紹介します。若い研究者の方々の今後の研究のヒントになれば幸いです。
- 表彰
- 最優秀発表賞
- 西島光洋氏(東京工業大学 工学院経営工学系 / 統計数理研究所)
行列錐の面の最長の鎖について - 丸茂直貴氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
非凸最適化のための高速な Heavy-ball 法
- 西島光洋氏(東京工業大学 工学院経営工学系 / 統計数理研究所)
- 優秀発表賞
- 宋裕進氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
線形記号行列の項別階数減少による非線形微分代数方程式系の前処理法 - 佐藤良亮氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
Polyhedral Clinching Auctions for Indivisible Goods - 寺尾樹哉氏(京都大学 大学院理学研究科 数学・数理解析専攻)
マトロイド分割問題に対する高速なアルゴリズム - 坂部圭哉氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
非有界な凸関数の最適化と 行列スケーリングへの応用 - 西岡暁氏(東京大学 大学院情報学系研究科 数理情報学専攻)
一般化固有値最適化問題における平滑化法の収束性 - 大西智也氏(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻)
ヴァイオリンにおける押弦運指の最適化 - 大石嶺氏(東京工業大学 工学院 経営工学系)
ゼロ過剰ポアソンテンソル因子分解を用いた EC サイトの商品購買数予測 - 柳下翔太郎氏(中央大学 大学院理工学研究科 経営システム工学専攻)
基数・ランク制約付き問題に対する ε-方向停留点における exact penalty と exact adaptive penalty method
- 宋裕進氏(東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻)
- 最優秀発表賞
- 懇親会(5 月 20 日 19:00 より)
- 感染症対策に万全を期したうえで対面の懇親会を開催いたします。ただし、新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては中止となる可能性があることをご了承いただきますようお願いいたします。
- 会場:つくば研究学園イタリアン 東京バル(研究学園駅から徒歩約 5 分)
- 筑波大学構内の東京バルGardenTerraceとは別の店舗ですのでご注意ください。
- 受付および会費徴収は現地にて行います。
- 参加費用:学生 4000 円、社会人 6000 円
- 宿泊について:宿泊施設は各自ご予約ください(以前利用していた筑波研修センターは閉鎖しました)。
- 主催:筑波大学 team PhilOpt
- これまでの未来を担う若手研究者の集い:2022, 2019, 2018, 2017, 2016, 2015, 2014, 2013, 2012, 2011, 2010, 2009, 2008, 2007, 2006, 2005, 2004, 2003, 2002, 2001