【開催報告】ヘルスケアのOR研究会第13回

日時:2023年2月4日(土)14:30~16:40
場所:
広島大学東千田キャンパス東千田校舎A棟4階402講義室
+オンライン(Zoom)
出席者:16名

(1)外食メニューの栄養バランスと価格の関係について
小笠原悠(東京都立大学),浅沼美由希(岩手県立大学),
糟谷昌志(宮城大学),相馬優樹(弘前大学)

効果的な肥満予防方法の1つとして食事の質の改善がある.しかし,
若い世代の方が食事の質に対する意識は低い傾向があり,日本の20
代では1/3以上が週2回以上,外食に依存した食生活を送っている
ことが報告されている.本報告では栄養バランスを表す指標を定義
し,実際の日本の26のレストランチェーンが提供する約3000のメニ
ューの栄養バランス指標の特徴及び,各レストランのメニューにお
いて最も優れた栄養バランスを実現している価格が示された.

(2)がん対策に活用するマイクロシミュレーションと我が国の研究状況
福井敬祐(広島大学)

本発表では, がん対策において近年着目される, がんマイクロシミュ
レーション(MS)モデルについて概説された. がんMSモデルは, がんの自
然史を数理モデリングにより記述するシミュレーションモデルであり,
個人を単位としたシミュレーションを行うことで, がん対策の効果を
定量化することが可能なものである. 本報告ではがんMSモデルについて,
我が国において開発された大腸がんMSモデルの話題を中心にその活用事
例について紹介された.