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- 日程・会場
- 2011年6月18日(土) 14:00〜17:15
東京工業大学 百年記念館3階 フェライト記念会議室
- プログラム
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- 14:00〜15:00
「待ち行列モデルの漸近解析 (入門編)」
佐久間 大 (広島商船高等専門学校)
待ち行列モデルの多くの性能評価量はモデルの定常分布から求められる.しかし, 定常分布を解析的に扱いやすい表現により得られる待ち行列モデルは少ない.そこで, モデルの漸近的な振る舞いについて多くの研究が行われてきた.漸近特性を得ることができれば, システムパラメータの変化が性能評価量に及ぼす影響を明らかにできるばかりでなく, 稀な事象の確率を見積もることができ, モデルの性能解析に役立てることができる.
本講演の前半では, 待ち行列モデルの漸近解析に関する初学者向けの導入的講演を行い,後半では, 最近得られた結果を紹介する.
- 15:00〜16:00
「単一待ち行列・2重待ち行列・(多重待ち行列): 行列解析法の視点から」
小沢 利久 (駒沢大学)
行列解析法は, 基本的に待ち行列がひとつの場合を対象としており,その範囲では相関のある到着過程やサービス過程, バケーションなどの様々なサービス方式をもつモデルの定常分布を, 有限次元の行列を用いてアルゴリズム的に解析することができる. この講演では, 多重待ち行列 (ポーリングモデル) を題材に, 少なくとも待ち行列数が2の場合の定常分布の漸近特性であれば,有限次元の行列によるアルゴリズム的解析が部分的に可能であることを述べる.
- 16:15〜17:15
「待ち行列ネットワークの漸近特性: 境界をもつランダムウォークを使う方法」
宮沢 政清 (東京理科大学)
ジャクソンネットワーク(積形式の定常分布をもつマルコフ型モデル)の仮定を少し変え,同時到着や集団到着, 到着客のノード選択, サーバーの協力などを含めると,定常分布を求めることが困難となる. そこで, 定常分布の裾の漸近特性を境界をもつ多次元ランダムウォークを使って求め, これら変更の影響を調べる方法を提案する. 主に2つのノードをもつネットワークについて調べる.
- 実行委員長
- 高橋 豊(京都大学 大学院 情報学研究科)
- 実行委員
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加藤 憲一(東京工業大学 大学院 情報理工学研究科)
小林 正弘(東京理科大学 理工学部 情報科学科)
佐久間 大(広島商船高等専門学校)
藤本 衡 (東京電機大学 理工学部)
増山 博之(京都大学 大学院 情報学研究科)
三好 直人(東京工業大学 大学院 情報理工学研究科)
山下 英明(首都大学東京 大学院 社会科学研究科)