第109回研究部会

  • 日時:2025年11月29日(土) 14:30–18:00頃
  • 開催方式:ハイブリッド (早稲田大学西早稲田キャンパス&Zoomオンライン)
    • 対面参加の方へ
      会場: 早稲田大学 西早稲田キャンパス 54号館201室 [アクセス]
    •  オンライン参加の方へ
      参加申込をしていただいた方に, 開催日の午前中までにメールでZoomアドレスをお送りします.
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください.

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  • 申込締切:2025年11月27日(木)18:00
  • 全体タイトル:「データの背景にある文脈を読む」
  • 講演1(14:30–15:30)
    • 講演者: 池上敦子氏(放送大学/成蹊大学)
    • 講演題目:ナース・スケジューリング ー はじまりとこれから
    • 講演概要:ナーススケジューリングのように潜在的な制約や評価尺度を持つ問題における最適化モデリングのあり方や,モデルが与える解の扱いについて議論する.まずは,この研究が抱える「問題の扱いづらさ」や「苦労や困難」について振り返るとともに,この研究における「文脈を読む」ことの意味,重要性について考える.そして,それらを念頭に置いた今後の研究の方向性について期待を述べる.
  • 講演2(15:30–16:10)
    • 講演者: 赤塚雄太氏(社会福祉法人 希望の会 こだま保育園)
    • 講演題目:ナース・スケジューリング ー 保育シフトへの展開
    • 講演概要:本発表ではナーススケジューリングを保育園でのシフト作成に展開できる可能性について述べる。現場の文脈を知ることで、人がどのようにシフトを評価し、何を求めているかが理解できる。数理最適化、UI/UX、ルールベースによるAI活用により最後の修正までサポートできた事例について述べる。
  • 休憩(16:10–16:20)
  • 講演3(16:20–17:00)
    • 講演者: 仲島圭将氏(大阪大学大学院医学系研究科医療情報学))
    • 講演題目:2段階スケジューリング法を用いた看護師勤務表自動作成支援の実運用と評価
    • 講演概要:本発表では,ナース・スケジューリングに対する2段階スケジューリング法について,大阪大学医学部附属病院看護部における研究開発から実運用に至るまでの取り組みを述べる.まず本手法のモデリングと自動作成支援,実運用上の工夫について説明し,その後,急性期病院および慢性期病院における実運用の結果を評価する.
  • 講演4(17:00–17:40)
    • 講演者: 武富有香氏(ZEN大学HUMAIセンター)
    • 講演題目:「悪口」と「独り言」:ソーシャルメディア上のナラティブを測る
    • 講演概要:データの持つ複雑なニュアンスを汲みながら量的な分析に落とし込むためには,「データをどのように解釈し,どの側面を切り出すか」という問題デザインと「現実的にどのような手法で分析可能か」という技術的な側面を行きつ戻りつしながら研究をすすめることが必要である.本発表では,ソーシャルメディア上の「悪口」を類型化しアノテーションを行った研究と,新型コロナワクチンに関する世論や人々の関心の変化について,1.1億件の大規模SNSデータ解析から明らかにした発表者らの研究を紹介しながら「モデル化の一歩手前」の問題について考えたい.

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