第102回研究会

  • 日時:2023年11月25日(土) 13:30–15:50
  • 会場:Zoom でのオンライン開催
  • 参加申込:下記のリンクから参加申込を行ってください。締切終了後に、登録のメールアドレスへ Zoom ミーティングの情報をお送りします。
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  • 申込締切:2023年11月24日(金)23:59
  • 講演1(13:35–14:35)
    • 講演者 :平田 一郎 氏(兵庫県立大学)、加藤 直樹 氏(兵庫県立大学)
    • 講演題目:DEA-BSC 統合モデルを用いた複数事業体をもつ企業の経営課題解決への応用
    • 講演概要:故稲盛氏が提唱するアメーバ経営の「市場に直結した部門別採算制度の確立」の中で、部門ごとの経営課題を明確にし、各部門が個々の課題解決に取組むことで企業全体の成⾧・発展に結びつくとしている。複数事業体を持つ企業が盤石な基盤を築き上げるには、各々の事業体の抱えている経営課題を明確にし、その課題を適切かつ迅速に解決することが重要である。しかし事業体が多くなると課題管理は難しくなり全社経営方針と事業体目標との間に矛盾も生じてくる。本研究は経営戦略管理ツールBSCと意思決定単位 (DMU) の効率性を相対評価する数理分析法DEAを組み合わせたDEA-BSC 統合モデルを活用し、事業体ごとの優先改善項目を抽出し複数の事業体を持つ企業の経営課題解決を支援することを目的としている。
  • 講演2(14:45–15:45)
    • 講演者 :片山 浩子 氏(岡山理科大学)
    • 講演題目:調査項目の精選と評価-項目反応理論を利用した検討-
    • 講演概要:人々の意識や行動について把握するために調査を行い、それらを統計的な解釈を用いて調査データの様相を検討することは重要な方法である。ここでは、項目反応理論(IRT)をカテゴリカルデータに適用し、質問項目の精選と評価について検討することを試みる。具体的には、IRTによって、すべての項目から推定された潜在特性値と一部の項目から推定された潜在特性値の差が最も小さくなるような項目を選ぶことで項目選択を行う。この方法で選ばれた項目が今後も調査に必要な項目であると判断することで項目の評価を行うことが可能である。数値例として、この手法を自身の能力に対する意識の調査に適用するとともに、情報量を用いた項目選択手法との比較も行うことで、評価のあり方について検討する。その結果、提案手法を用いた方法と情報量から質問項目の精選と評価が可能になった。

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