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- 日時:2020年 9月 14日(月)13:30 — 16:45
- 会場:Zoom によるオンライン開催
- 講演1(13:30 — 15:00)
- 講演者 :冨川 忠昭 氏(東京工業大学)
- 講演題目:国鉄分割民営化後のJR旅客会社の効率性評価
- 講演概要:1987年に国鉄(日本国有鉄道)が旅客会社6社、貨物会社1社の計7社に分割民営化され30年が過ぎた。本研究は旅客会社6社について、分割民営化後の鉄道事業の生産効率性を費用量、作業量、事業量、効果量という4つの活動局面に分類し多面的に評価することで、規制緩和の効果を明らかにするとともに、各社の生産効率性改善のための施策について検討することを目的としている。データ包絡分析法(DEA)のNon-radial Modelを1987年から2016年のデータに適用した分析結果から、営業収支が良好な会社が必ずしも生産効率性が高いとはいえず効率化余地があることなど、各社の特徴や課題を示す。更に、本研究の今後の課題と展開について述べる。
- 講演2(15:15 — 16:45)
- 講演者 :吉良 知文 氏(群馬大学)
- 講演題目:クラス編成問題:群馬大学のOR活用と実践
- 講演概要:学生の希望を考慮しながら受講クラスを決める割当問題はクラス編成問題とよばれ,東京工業大学での事例研究(今野・朱, 1991)が有名である.我々も群馬大学でクラス編成を担当しており,第一の選択肢は,学生の満足度の合計の最大化である.しかし,「不運な学生を減らしたい」という大学側の要望もあり,第 k 希望への配属学生数を下位から辞書式順序に最小化するfair matchingとよばれる方法も有力である.我々は両者の折衷案を採用している.また,現実のインスタンスに対して様々な方法を比較するなかで,学校選択問題の文脈で知られている「受入保留方式と抽選(同順位の解消)を併用することの非効率性」についても観察できた.
本研究は永野清仁氏・杉山学氏(群馬大学),神山直之氏(九州大学/JSTさきがけ)との共同研究である.