第65回 研究会(開催報告 参加者:6名=対面4名、ZOOM2名)

  • 日時:2023年9月16日(土)15:00~17:00
  • 場所:同志社大学 今出川キャンパス 良心館2階〔RY208教室〕& ZOOMによるオンライン のハイブリッドで開催
  • 参加申込:Google フォームへ
  • 申込締切:2023年9月10日(日)15:00
    日本OR学会秋季研究発表会(9/14-15)の関係で早く設定しています
  • 講演
  • 1.15:00-16:00
    講演者:宇治 典貞氏(大阪商業大学)
    演 題:受講生カルテを用いた学生の授業参加意識の調査と参加意識の遷移行列を用いた授業分析について
    概 要:これまで,大学における授業に対して,勉学に対するやる気や授業に対する満足度の程度を受講生カルテを用いた調査が行われてきました.受講生カルテとは,学生が毎回の授業での参加意識を記入し,学生自身が授業に対するやる気や満足度,授業の参加態度を授業の回ごとに記録するものです.
    その中でも,学習者特性として授業の参加意識に着目し,参加意識が授業開始時から授業終了時にどのように変化したか把握してこられました.また,クラス全体を集団として捉え,同様に授業を受講することを通じて参加意識がどのように変化したかも把握してこられました.
    本発表では,FD活動や授業研究の一環として,教員が授業の振り返りを行う手がかりとなるよう,学生の授業の参加意識の捉え方についての紹介がなされました.
  • 2.16:00-17:00
  • 講演者:法雲 俊栄氏(同志社大学)
    演 題:アンケート調査とAHPデータ分析の関係について
    概 要:本発表では、アンケート調査とAHPの各特徴について、またアンケート調査をAHPでデータ分析する際の注意や方法について紹介がありました。近年、アンケート調査は、学生のレポート・卒論から、企業の市場調査、行政調査など、身近なところでよく利用されています。AHPとアンケート調査は、顧客や利用ユーザの内面を探るという意味では共通していますが、組み合わせることの利点は何か。クロス集計などの単純集計では、探れないデータ分析、また意思決定支援としてのAHPについての説明がありました。
  • (※)研究会終了後に、会場の近くで懇親会を実施しました。

 

  • 開催後記:今回は研究部会としてはじめてのハイブリット開催でした。オンラインはZOOMを活用して、ウェブカメラで放映する形式としました。主査の飯田からすると、学外での作業でしたので、ほぼ会場にお任せさせていただきました。今後を考えると、手軽に誰でもできる形式にしていく必要があるとは考えています。ZOOMで参加していただいた皆様、セッティングしていただいた会場大学の先生には心より御礼申し上げます。 ところで、今回はアンケート調査に関連した研究報告2本でした。これまでに積み上げてきた研究成果をAHPで分析していただいた結果は、AHPの新たな可能性を感じさせていただけるものでした。実用化されることが期待されるものでした。 現在進行中の研究については、歴史的背景を踏まえた上でのいろいろな試行錯誤のご紹介がありました。数値(一対比較値)を得てしまえば、あとは計算するだけですが、数値を得る部分についてはまだまだ研究が必要と思われます。特に、一般の人にお願いする場合は、分かりやすさと共に、負荷を軽減する必要があるためです。このあたりは、個人で研究を進めると同時に、このような研究部会でいろいろな知見が集まると良いかと考えるところです。 研究は公表してこその研究です。研究はその成果が使われてこその研究です。研究はこれまでの知見の上に立ってこそ研究です。研究部会が必要とされる部分は、これらに貢献できるからかと思います。今後も、たくさんの方のご参加と、研究交流をお待ちしています。 研究会後に会場の近くの中華料理屋さんで懇親会を開催しました。それぞれの大学の状況の違いなどもわかり、とても勉強になりました。対面でこそできること、も大事にしていきたいと考えています。引き続き、よろしくお願いいたします。最後に、研究報告された2名の先生方に感謝申し上げます。