【OR学会中部支部ワークショップ】
「ソフトウェアによる問題解決実践」開催のお知らせ
ORの手法を用いて実際の問題を解決するためには,ソフトウェアの利用が不可欠です.OR学会中部支部では,ソフトウェアを利用して問題解決を行うためのワークショップを企画しました.このワークショップでは,ORのソフトウェアを開発,もしくは導入支援を行っている,高い技術力を持つソフトウェアベンダー各社の専門家に,問題解決のためのソフトウェアの実際問題への適用事例を紹介してもらいます.ワークショップ会場には,参加者1人に1台ずつノートPCを用意しています.そこで,ソフトウェアを利用して例題を解いて,現場での問題解決に役立ててもらえるようにします.企業の現場で問題解決に取組んでいる実務家,大学,大学院でオペレーションズ・リサーチを学んでいる学生の皆さんなど,多くの方に参加を歓迎します.
[日時] 2009年(平成21年)11月20日(金)13:00-18:00
[場所] 中部品質管理協会 セミナー室
〒450-0002 名古屋市中村区名駅四丁目10番27号
第2豊田ビル西館8階 (所在地地図)
[プログラムと講演概要]
■13:00-13:05 ワークショップ開催について
OR学会中部支部長 名古屋工業大学 大鑄 史男 教授
■13:05-14:35 SaaSによるロジスティックス最適化
(株)サイテック・ジャパン 伊倉 義郎 氏
SaaSを使ったロジスティックスの最適化について解説する。インターネットにより、いつでもどこからでもアクセスが出来るSaaSは現在急速にその活用が進んでいる。ロジスティックス・アプリケーションもSaaSによる利用が広がれば、大幅にその効果が拡大する可能性がある。ここでは、ロジ最適化の典型例ともいえる配車問題を、実際の配車SaaSサービス、WebSTARSを使って解決する方法について実演を交えながら解説する。
特に、この講演では配車がSaaSで簡単に行えることを示すため、実例をリアルタイムに解くことを試みる。そのために参加者には実際の配車問題例をExcelシートに準備をして当日講演に持参することを提案する。作成する問題のデータとしては、注文一覧と届け先住所の一覧であるが、それらのデータ形式と意味については、下記サイト(ページ中央の「配車データ」というリンクからダウンロード、pwd: webstars)の資料に記載されている。
http://www.saitech-inc.com
その他、実例も含めSaaSによるロジ最適化の可能性を紹介する。■14:45-16:15 Visual SLAMを用いたシミュレーション
(株)構造計画研究所 指尾 健太郎 氏
Visual SLAMは米 Purdue大学のPritsker教授が開発した汎用シミュレーション言語です。昨今のシミュレータが物流や生産システム等に機能を絞っている中、対象を選ばずに幅広いシミュレーションが可能です。また、長い間世界中で多くの人に使用されてきたツールであり、シミュレーション対象システムが時間変化やイベントの発生に応じて変化する様子を、視覚的にモデル化でき、非常に高速に実行できる実践的なツールです。また、シミュレーション教育のためのツールとして教育・研究機関等にも幅広く導入されています。
ここでは、Visual SLAMの機能と特徴について概説します。更に、例題として簡単な問題を想定し、Visual SLAMを用いたシミュレーションモデルの開発、実行、結果の確認と改善策の検討までの一連の問題解決手順を体験して頂きます。■16:25-17:55 体験、データマイニング!
~Visual Mining Studioハンズオンセミナー~
(株)数理システム 中江 俊博
Visual Mining Studioは(株)数理システムが開発した、国産初の本格的汎用データマイニングソフトウェアです。ビジュアルプログラミング環境を備えており、プログラムコードを書かなくても、アイコンのドラッグ&ドロップ、ダイアログ指定により、データの導入、加工から、分析までの一連の流れを作成することができますので、初心者でも手軽にデータ解析、データマイニング作業を行うことができます。取り組みやすいインターフェースのため、学部学生の方や、Excelは使うことができるのだけれど、もう少し深い分析がしたいというビジネスマンの方にも興味を持って本格的なデータマイニングに挑戦していただくことが可能です。マーケティングや品質管理、情報工学のみならず、教育用としての導入実績もあります。当日は実際にソフトを操作していただきながら、多彩な機能をご紹介します。Visual Mining Studioのトライアル版をお持ち帰りになり、ご自身のデータでお試しいただくことも可能です。■17:55-18:00 ワークショップのまとめ
OR学会中部支部 南山大学 鈴木 敦夫 教授[参加申し込み]
OR学会中部支部事務局(中部品質管理協会内)安田 (yasuda[at]cjqca.com)宛 電子メールでお申し込みください.会場の関係で参加者は30名とさせていただきます.