第309回 「待ち行列研究部会」
日時:令和5年5月20日 14:00~17:00
場所:ハイブリッド (早稲田大学西早稲田キャンパス&オンライン)
■ 対面参加の方へ:
対面会場は「早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館 1F数学応数会議室」です.
■ オンライン参加の方へ:
オンラインで参加される方は,以下の URL より参加登録をお願いいたします.
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZYlcOmhrTsjE9Htq_N26bvaQXezYFsYBvsn
■ 講師とテーマ
1.塩田茂雄,豊後光一朗(千葉大学)
サービス時間再生のある部分最短順M/GI/1待ち行列モデル
客がポアソン過程に従って到着し,サービス時間が一般分布に従い,客が退去するたびに待ち室内の客のサービス時間の一部が再設定される単一窓口待ち行列モデルについて考察する.特に,再生されたサービス時間が最も短い客からサービスする「部分最短順処理規律」を適用した際の待ち行列システムの安定条件を導くとともに,系内客数分布や平均滞在時間等の算出法を示す.また,本待ち行列システムの部分最短順処理規律のもとでの安定条件や平均滞在時間が,先着順処理や最短順処理を適用した場合と比較して大幅に改善されることを数値的に示す.
2.岡村寛之(広島大学大学院先進理工系科学研究科)
位相型分布から派生する分布について
本講演では位相型分布から派生する分布とそのパラメータ推定について紹介する.
まず,位相型分布の裾に関する性質を紹介した後に,位相型分布を基礎とした裾の重い分布の構成法ならびに,そのパラメータ推定について言及する.つぎに,多変量位相型分布について紹介し,そのパラメータ推定法ならびに,実際のデータを用いた応用事例について紹介する.