『エンジニアのためのゲーム理論-ビジネスへの応用とマーケットデザイン』
開催趣旨: ゲーム理論に興味を持つエンジニアの方は多いのですが,理・工学部にはゲーム理論に関する講義が少なかったため,業務への応用や勉強のきっかけが掴めないのが現状ではないでしょうか.本セミナーは,テキストを読んだだけでは分かりにくいゲーム理論の「捉え方・考え方」についてお話したあと,ビジネスへの応用と考え方について講演し,さらに応用として最も注目されているマーケットデザインの考え方と適用事例などを紹介します.
日 時: 2023年5月26日(金) 13:00~17:20(12:45~ Zoom入室可能,接続テストなどをおこないます.)
会 場: Zoomによるオンライン開催 (申込でご登録のメールアドレスへZoom接続情報をご連絡いたします.)
コーディネーター:秋田県立大学 稲川敬介
司 会: 東京都立大学 渡辺隆裕
定 員: 90名(定員になり次第締め切らせていただきます.
プログラム:(敬称略)
13:00~13:10 開会の挨拶
普及理事 三菱電機(株) 堀淳志
13:10~13:55 セッション1 「ゲーム理論をつかむ」
講師: 東京都立大学経済経営学部 渡辺隆裕
概要: ゲーム理論と一口に言ってもその分野は広く,人によってイメージもさまざまです.ここではゲーム理論にはどのような分野があるのかについて,関連する本を挙げながら紹介していきゲーム理論の全体像をつかみます.参加者の皆様が応用を考えるときに,どのように進めば良いのかの手がかりになればと思います.
14:05~14:50 セッション2 「ゲーム理論のトリセツ」
講師: 東京都立大学経済経営学部 渡辺隆裕
概要: ゲーム理論の解は最適?ゲーム理論を知れば勝てる?...など,ゲーム理論の「つまづきポイント」について,講師がこれまで多くの社会人やエンジニアを教えてきた経験から解説します.皆様が学習するときにテキストを読むだけではなかなか分かりにくい点を補完します.
15:00~16:00 セッション3 「ビジネスにおけるゲーム理論の活用」
講師: 慶應義塾大学理工学部 松林伸生
概要: マーケティングやサプライチェーン,最近ではプラットフォームビジネスなど,ビジネスの場面における戦略的意思決定にゲーム理論によって示唆を与える研究が活発に行われています.ただ,そういった知見を適切に活用するためには,ORの諸技法とも異なるモデル化の特徴や分析結果の読み方を理解しておく必要があります.この講義ではビジネスにフォーカスを当てたゲーム理論の活用について,研究例の紹介なども交えながら話したいと思います.
16:10~17:10 セッション4 「社会の「ゲームのルール」を科学する:マーケットデザインの理論と実践」
講師: 東京大学マーケットデザインセンター 小島武仁
概要: 近年,マーケットデザインという分野が経済学で大発展を遂げています.伝統的な経済学が市場制度を「与えられたもの」として分析することに主眼をおいてきたのに対し,マーケットデザインは,市場制度を「設計できるもの」と考えて,分析だけで満足せずにマーケット(市場)の望ましい制度設計を考えます.そのための基礎理論の一つに,人と人やモノ,サービスをいかに組み合わせることで人々の幸せを最大にするかを研究する「マッチング理論」というものがあります.この講義ではこのマッチング理論とマーケットデザインの理論と実践の紹介をします.
17:10~17:20 閉会の挨拶
東京都立大学 渡辺隆裕
参加費(電子テキスト代込み): 正・賛助会員(協賛学会員を含む)5,000円,学生会員1,000円,学生非会員1,500円,非会員 20,000円.
※参加費の返金には応じられない旨,ご了承ください.
※紙テキストのご希望には応じられない旨,ご了承ください.
申込および支払方法: OR学会WEB【 申し込みサイト】からお申し込み・お支払いください.
申込および支払締切: 2023年5月10日(水)5月16日(火)
協賛学会(交渉予定): 日本経営工学会(JIMA),日本品質管理学会(JSQC),日本信頼性学会(REAJ),研究・イノベーション学会(Jsrpim),日本設備管理学会(SOPE-J),経営情報学会(JASMIN),プロジェクトマネジメント学会(SPM)
問合せ先: ORセミナー問合せ窓口 E-mail: or-seminar@m.orsj.org