第6回「最適化手法とアルゴリズム(SOMA)」研究部会

日時:2022年12月17日(土)9時〜13時
会場:Zoom によるオンライン開催
参加方法:以下のフォームから参加登録していただきますと、ZOOM接続先情報をメールにて自動返信いたします。
参加登録フォーム:https://forms.gle/KMFAQvJgGMZqwMx7A

講演 1
相馬輔 氏(Massachusetts Institute of Technology)
講演題目:作用素スケーリングの数理と最近の発展
講演概要:
作用素スケーリングは(Gurvits 2004)によって行列スケーリングの非可換版として導入された問題で,Edmonds問題やBrascamp-Lieb不等式への応用が近年見つかりつつある.本発表では,行列スケーリングの基礎から始め,Sinkhornアルゴリズム,凸最適化や二部マッチングとの関連,応用例などを解説する.その後,行列スケーリングの理論が作用素スケーリングへどのように拡張されるかを概観し,正定値多様体上の凸最適化や非可換ランクとの関連を紹介する.最後に,講演者が最近行った作用素スケーリングの拡張とshrunk subspaceに関する共同研究について紹介する.

佐藤寛之 氏(京都大学)
講演題目:リーマン多様体上の共役勾配法の数理とその周辺
講演概要:
リーマン多様体上の最適化は機械学習や制御工学など幅広い分野に応用をもち,近年注目を集めている.これまでの研究でユークリッド空間上の最適化手法の多くがリーマン多様体上に拡張されているが,そうした拡張はしばしば個々の手法や多様体ごとに工夫を要する.本講演では,そうしたリーマン多様体上の最適化手法の概要を説明した後,最近の研究成果として,リーマン多様体上の非線形共役勾配法の一般的な枠組みについて議論する.また,その枠組みに属する具体的なアルゴリズムや,具体的な多様体への応用例についても紹介する.

参加費用:無料
参加資格:自由 (会員/非会員不問)。学生の方のご参加も歓迎いたします。
問い合わせ:幹事 伊藤勝(ito.masaru@nihon-u.ac.jp)

以上、よろしくお願いいたします。

研究部会 最適化手法とアルゴリズム (SOMA)
ホームページ: http://trout.math.cst.nihon-u.ac.jp/~ito.m/soma/index.html