【開催案内】4部会・グループ合同研究会 ~確率モデルの新展開~

4部会・グループ合同研究会 ~確率モデルの新展開~

■ 主催(50音順):
・「確率最適化とその応用」研究部会
・「信頼性とOR」研究部会
・「待ち行列」研究部会
・「量子コンピュータと次世代計算機活用」研究グループ

■ 日時:2022年10月1日 (土) 13:00〜16:30
※終了後に同じ会場で意見交換の場を設ける予定です.

■ 会場:早稲田大学 国際会議場第 2 会議室

■ 対面参加の方へ:
会場へのアクセスについては下記をご参照ください.
※図書館の入り口の階段は登らずに,階段奥の国際会議場入り口に進み,3Fの会議室へはエレベータでお越しください。

http://www.color-science.jp/zenkoku2013/img/kokusaikaigijou.pdf

https://www.google.co.jp/maps/place/早稲田大学+国際会議場+井深大記念ホール/@35.711149,139.718391,16z/data=!4m2!3m1!1s0x60188d1a45adc71d:0x617ed617088f8e00

対面会場にお越しになる方は,以下の事項 (「早稲田大学 講堂等施設の利用にあたっての注意事項」からの抜粋) へのご協力をお願いいたします.

○ 体調管理、手洗い・手指消毒などの基本的な感染予防対策を講じること
○ 特段の事情がない限り不織布マスクを着用すること
○ 参加者は自宅で検温を行い、発熱等の症状がある、または体調がすぐれない場合は参加しないこと
○ 講堂内での飲食は禁止
○ ごみは各自持ち帰ること

■ オンライン参加の方へ:
オンラインで参加される方は,以下の URL より参加登録をお願いいたします.
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZMoc-yqrjIoGNFVRkwpMVH8fpHbjW-NIJv1

■ テーマと講師
1. 「アントコロニー最適化を用いた最適配置問題の解法」
中村太信(東海大学)

概要: 本講演では,信頼性工学における最適配置問題の解法について紹介する.最適配置問題とは,システムが要求された機能を遂行する確率である信頼度を目的関数として,それを最大化するコンポーネント配置を探索する問題である.この問題はNP困難な組合せ最適化問題であるため,汎用的なメタヒューリスティクスを単に適用するだけでは質の高い解を得ることは難しい.一般に,問題の構造や問題例の性質が利用できる場合はそれらを利用することでアルゴリズムの性能向上が期待できる.これまでに最適配置問題に対して,代表的なメタヒューリスティクスの1つであるアントコロニー最適化をベースとして,問題構造を利用した最適配置探索アルゴリズムが提案されてきた.本講演では,最適配置問題に関する研究の進展とそれを踏まえた講演者らの研究成果を報告する.

2. 「反射型ランダムウォーク及びその周辺の話題」
小林正弘 (東海大学)

概要: ランダムウォーク及びブラウン運動は標準的な確率過程の代表例である. 確率論の分野では,ランダムウォークやブラウン運動を,様々な方向性に拡張させた確率過程を対象にした研究が盛ん行われている. 一方,ORの一分野である待ち行列理論においては,待ち行列ネットワークへの応用を考え,ランダムウォークやブラウン運動の取りうる値を非負値に限定させた確率過程を対象としている. この確率過程を反射型確率過程と呼ぶ. 本講演では,ランダムウォークやブラウン運動を拡張させた確率過程の研究について,初等的な結果から現在の理論的な課題,さらに時間が許せば統計学への応用についての紹介を行う.

3. 「金融工学のための量子アルゴリズム」
久保健治 (mercari R4D)

概要: 近年、量子コンピュータの開発が急速に加速している。それに伴い、様々な領域において量子アルゴリズムの応用が提案されている。
特に金融工学への応用においては、デリバティブ価格計算で用いられるモンテカルロシミュレーションやポートフォリオ最適化に現れる最適化問題などに対して量子加速が得られることが示されている。
本発表では、量子アルゴリズムの概要と金融工学に対する量子アルゴリズムの応用について紹介する。