第5回「最適化手法とアルゴリズム(SOMA)」研究部会

日時:2022年3月11日(金)14時〜18時
会場:Zoom によるオンライン開催
参加方法:以下のフォームから参加登録していただきますと、ZOOM接続先情報をメールにて自動返信いたします。
参加登録フォーム:https://forms.gle/Ez2BTxrLEvK6sADcA

講演 1
山川雄也 氏(京都大学)
講演題目:非線形半正定値計画問題に対する点列最適性とその最適化手法について
講演概要:
非線形半正定値計画問題は,半正定値計画問題や非線形計画問題などを含む広いクラスの最適化問題であり,これまでに多くの最適化手法が提案されてきた.既存手法の主な目的は,Karush-Kuhn-Tucker条件(KKT条件)を満たす点(KKT点)を求めることである.KKT条件は,制約想定と呼ばれる条件の下で最適性の必要条件となり,多くの場合は特定の制約想定の下で最適化手法の収束性等が議論される.しかし,近年では点列最適性条件という制約想定を必要としない最適性条件やそのための最適化手法も研究されている.本講演では,これまでに提案された点列最適性条件やそれに関する最適化手法について講演者の研究成果も交えて紹介する.

講演 2
大城泰平 氏(東京大学)
講演題目:線形マトロイドと数え上げ
講演概要:
いくつかの組合せ構造は,行列式を計算することでその数を効率的に数え上げることができる.全域木を数える行列木定理,有向全域木を数える有向行列木定理,有向非巡回グラフの点素S–Tパスを数えるLindström–Gessel–Viennot補題といった数え上げ公式がその代表例であり,他にもパフィアンな向きづけが与えられたグラフの完全マッチングの数え上げにも行列式が利用される.本講演では,これらの例を含む種々の数え上げ公式を線形マトロイド交叉・パリティ問題の観点から統一的に理解する試みについて,講演者らの成果を交えながら紹介する.

参加費用:無料
参加資格:自由 (会員/非会員不問)。学生の方のご参加も歓迎いたします。
問い合わせ:幹事 伊藤勝(ito.masaru@nihon-u.ac.jp)

以上、よろしくお願いいたします。

研究部会 最適化手法とアルゴリズム (SOMA)
ホームページ: http://trout.math.cst.nihon-u.ac.jp/~ito.m/soma/index.html