【開催報告】「評価のOR」×「動的決定モデルとその応用」合同研究会(1/23)

・「評価のOR」研究部会 第95回研究会
・「動的決定モデルとその応用」研究部会 第14回研究会

日時:2022年1月23日(日)13 : 30 ~ 16 : 50
会場:オンライン(Zoomを利用)
参加人数:34人

テーマと講師(敬称略):

(1) 講演者:吉良 知文(群馬大学情報学部)
講演題目:物流の共同化支援:三角輸送と高速列挙
講演概要:多数の輸送ルートが登録されたデータベースの中から,所与の実車率を超える三角輸送(共同輸送の形態)の組合せを高速に全列挙する手法が紹介された.本成果は日本パレットレンタル株式会社が提供する共同輸送マッチングサービスに搭載されており,物流業界の全体最適化への貢献(競争から共創へ)が期待されている.

(2) 講演者:草野 邦明(群馬大学情報学部)
講演題目:GISを用いた小売店の立地・商圏分析
講演概要:GISを用いた立地・商圏分析では,実空間(地理空間)の詳細な再現を通じた分析を行う.国勢調査や経済センサスなどのデータと企業保有のデータを組み合わせことで,人口に占める自店舗顧客の割合も把握できる.本講演では,需要の種類とGISを用いた需要規模の推定,会員データとGISを用いたSCの商圏分析について紹介された.

(3) 講演者:奥貫 圭一(群馬大学情報学部)
講演題目:近世江戸期の村ポリゴンデータの作成とその分析
講演概要:UCデービスの故G. Skinner先生と名古屋大学の溝口常俊名誉教授の20年余りにわたる地道な作業により、近世江戸期の行政界GISデータが構築されている.ハーバード大学に保存され一部が公開されている.本講演では,データ構築の経緯や講演者による豊富な分析結果を交えながら,歴史学分野でのGIS応用の可能性について紹介された.