日本OR学会中国・四国支部「ORと数学」支部研究部会第1回講演会

日時:2021年12月17日(金)16:20-18:30
会場:Zoomによるオンライン開催

講演
[1] 16:20-17:20 福井 昌則(徳島大学高等教育研究センター)
題目:組み合わせゲーム理論:超入門編
講演要旨:組み合わせゲーム(Combinatorial Game Theory)は,プレイヤーが交互に手を打ち(着手し),偶然の要素を持たず,情報が全て公開されている引き分けのない二人零和有限確定完全情報ゲームであり,将棋やチェス,囲碁などがその代表的なゲームとして知られている.本発表では組み合わせゲームの導入として,基本的な概念や定理を概観する.

[2] 17:30-18:30 松井 紘樹(徳島大学理工学部数理科学系)
題目:可換環論における部分圏の分類理論について
講演要旨:部分圏の分類問題とは,与えられたアーベル圏(可換環の加群圏など)
や三角圏(加群圏の導来圏など)の部分圏をなんらかの幾何学的な情報を用いて分類し,それを用いて表現論的な性質と幾何学的な性質を結びつけようとする試みである.この問題はアーベル圏については1962年にGabriel,三角圏についても1980年代にHopkinsらによって考えられて以降,現在に至るまで様々な分野において考えられている問題である.本講演では可換環論における部分圏の分類問題について基本的な事実から始めて解説をする.

共催:徳島数学座談会