第107回部会報告
- 日時:
- 2月18日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 20名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「応答性能に対する諸最適化目標とそれらの間の異様に見える関係」
亀田壽夫, 小澤孝之(筑波大学)
ネットワーク上に配置された分散コンピュータシステムにおいて, 幾つかの最適化目標に対する負荷分散の解を議論. ノード別最適化で, 自分のノードで発生したすべてのジョブを他のノードに任し, 他のノードのジョブを自分ノードで処理する異様な解があることを示した.
- 「Generalized Mecke’s formula and extensions of H =λG」
宮沢政清(東京理科大学)
待ち行列における保存則で標本過程から導いた保存則と定常点過程から導いた保存則との対応関係を明らかにし, 定常点過程からの Mecke’s formula を連続型にまで拡張した.
- 「応答性能に対する諸最適化目標とそれらの間の異様に見える関係」
1995年02月18日
第106回部会報告
- 日時:
- 12月17日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 27名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「多重待ち行列システムに対する擬保存則とその応用」
高橋敬隆(NTT)
ポーリングシステム, トークンリングシステムを一般化した多重待ち行列システムにおける擬保存則について議論した. 従来の擬保存則に誤りがあることが指摘されていたが, その原因を明らかにし, かつ正しい擬保存則を示した.
- 「非割り込み優先権付き MAP/G/1 待ち行列の解析に向けて」
滝根哲哉(大阪大学)
非再生過程を表現した MAP に従って優先順位が定められた複数クラスの客が到着するときのアイドル状態の定常確率, 待ち行列長の定常分布及び待ち時間分布の数値計算アルゴリズムを提示した.
- 「多重待ち行列システムに対する擬保存則とその応用」
1994年12月17日
第105回部会報告
- 日時:
- 11月19日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 29名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Modeling of computer & communication networks by using Petri-nets/queueing networks」
Marco Tilgner(東京工業大学)
コミュニケーションブロックのあるタンデムキューをペトリネットを用いて記述し,待ち行列網理論での分解近似法に類似した近似法を用いて解析した.
- 「Smoothed perturbation analysis for multi-class priority queues」
三好直人(京都大学)
優先権のあるマルチクラスの待ち行列において, 待ち時間など系の尺度の微分係数をサンプルパスから推定する方法を示した.
- 「Modeling of computer & communication networks by using Petri-nets/queueing networks」
1994年11月19日
第104回部会報告
- 日時:
- 10月15日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 出席: 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Quasi-reversibility of a discrete time queue」
大澤秀雄(愛知学泉大学)
時間離散の単一待ち行列において, Quasi-Reversibility が成り立つサービス規律及び Reversibility が成り立つ条件を求めた. 又, この結果を待ち行列ネットワークに拡張して積形式解を導いた.
- 「通信におけるトラヒック推定とその応用」
豊泉洋(NTT)
通信システムの入力/出力トラヒックを観測することから系内での平均待ち時間及び待ち時間分布を推定する方法と迂回トラヒックを考慮した回線設計/制御法を提案した.
- 「Quasi-reversibility of a discrete time queue」
1994年10月15日
第103回部会報告
- 日時:
- 9月17日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 22名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Aggregation/Disaggregation 法の超並列計算機への適用」
藤本衡, 蔵杉俊康, 高橋幸雄(東京工業大学)
大規模なマルコフ連鎖の定常分布を求める数値計算法を超並列計算機上で適用する際に, 計算処理を計算機の構成要素に分配する方法を例示し, 各例における要素間の通信量の変化および計算時間に与える影響について評価・考察した.
- 「トラヒック強度0の定常トラヒック流とカオスの縁」
下川信祐(ATR)
従来のトラヒック理論では扱っていなかった, トラヒック強度が消滅しトラヒックの大きさが定義できない特異な性質を持つトラヒックモデルを議論した. 特にモデルを論じるための数学的な枠組みを示した.
- 「Aggregation/Disaggregation 法の超並列計算機への適用」
1994年09月17日
第102回部会報告
- 日時:
- 7月16日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 28名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Insensitivity in queues with an impatient server」
山崎源治(東京都立科学技術大学), 宮沢政清(東京理科大学)
待ち行列にいる客に対してサーバがポジションを移動しながらサービスを遂行するモデルを解析した. decomposable の条件からサービス時間分布形に Insensitiveである条件を得, その条件を満足する解の例を示した.
- 「Queueing networks with nested routing chains」
紀一誠(NEC)
コンピュータシステム上のプロセスを競合資源として捉える2階層の待ち行列網モデルの提案と解析を行った. 客の網内経路がネストしている場合でも, chain-balance と名付けた性質を満たす待ち行列網では, 系内客数の同時分布が積形式に表現できることを証明した.
- 「Insensitivity in queues with an impatient server」
1994年07月16日
第101回部会報告
- 日時:
- 6月18日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 31名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「固定切換費用のもとでのジョブ・ショップ制御方策について」
楊光, 松井正之(電気通信大学)
代表的なジョブショップ制御方策の一つである山積型制御方策において, 2つのタイプの能力切換に固定切り換え費用を伴う場合の M//1 モデルを議論した. 数値的考察によって最適方策の構造を検討, 選択基準 c1 と c2 の大小関係における単調性が成立しない場合のあることを示した.
- 「吸収過程とその応用」
中塚利直(東京都立大学)
待ち行列モデルにおける定常解の存在を吸収過程の存在から示すことを提唱した.ここで言う吸収過程は異なる初期値のサンプルパスが有限時間で交わり, それ以降は一致したサンプルパスとなる確率過程である.
- 「固定切換費用のもとでのジョブ・ショップ制御方策について」
1994年06月18日
第100回部会報告
- 日時:
- 5月14日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館1-94号室
- 出席:
- 31名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Comput/ational methods for queueing systems」
Henk Tijms (Vrije Universiteit, Amsterdam)
待ち行列の定常解を得る為の次の3つの計算手法を紹介した. 1. Regenerative approach: ポアソン到着のみ有効. 2. Markov chain approach: 一般分布を phase-type density で近似してマルコフ連鎖に帰着. 3. Approximation approach:簡単なモデル+線形補間.
- 「Guided control restoration of ATM networks: Principles and some applications」
Miroslaw M. Slominski (NEC)
ATM 網の障害に対する自己回復(self-healing)の方法を紹介, 完全分散型と集中制御型のハイブリッド方式が回復時間が短く, 回復率が高いことをシミュレーションにより示した.
- 「Comput/ational methods for queueing systems」
1994年05月14日
第99回部会報告
- 日時:
- 4月16日(土)14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学本館H1-94号室
- 出席:
- 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「A preemptive priority queue as a model with server vacations」
町原文明(NTT通信網総合研究所)
MAP1, MAP2/GI1, GI2/1 で表される Preemptive priority queue の非優先呼の定常解を求めた. 非優先呼の振舞が vacation のある MAP/SM/1 であることに着目して, 解析を行った.
- 「M/G/1 queues with delay dependent preemptive priority rules」
牧本直樹, 白木宏明(東京工業大学)
系内滞在時間に依存して優先度が増加する複数クラス M/G/1 待ち行列の近似解析を行い, シミュレーション結果と比較した.
- 「A preemptive priority queue as a model with server vacations」
1994年04月16日
第98回部会報告
- 日時:
- 3月19日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Distributional Form of Little’s Law for Discrete-Time Queueing Systems」
高橋 敬隆(NTT通信網交換総合研究所)、宮沢 政清(東京理科大学)
- 「2段型直列型待ち行列のサンプルパス解析とその応用」
川島 武、佐々木 一郎(防衛大学校)
- 「Distributional Form of Little’s Law for Discrete-Time Queueing Systems」
1994年03月19日
第97回部会報告
- 日時:
- 2月19日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「On the Sojourn Time Problems in GSMP with Reallocation and with Point-Process Input」
宮沢 政清(東京理科大学)、Rolf Schassberger(Technical University of Braunschweig)、Volker Schmidt(University of Ulm)
- 「Approximations for Multi-Server Queues: System Interpolations」
木村 俊一(北海道大学)
- 「On the Sojourn Time Problems in GSMP with Reallocation and with Point-Process Input」
1994年02月19日
第96回部会報告
- 日時:
- 12月18日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「プッシュアウトと交換機の輻輳制御」
住田 修一(NTT通信網総合研究所)
- 「JIT生産システムについて」
大野 勝久(名古屋工業大学)
- 「プッシュアウトと交換機の輻輳制御」
1993年12月18日
第95回部会報告
- 日時:
- 11月13日(土) 14:00〜16:50
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 27名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「The Busy Period of an M/M/1 Queue with Balking」
B. Krishna Kumar(NTT通信網総合研究所)
系内客数に依存して客の受け入れ確率を定めるボーキングを伴う無限容量M/M/1待ち行列において、母関数を用いて過渡状態のBusy Periodの確率密度関数を求めた。
- 「Numerical Analysis of Queueing Models with Repeated Calls」
Sergey N. Stepanov(Russian Academy of Science)
客の到着時にすべてのサーバがサービス中である時、その客がある確率でランダム時間後に再びサービスを得ようと試みるモデルにおいて、定常特性を求めるための数値解法を示した。
- 「The Busy Period of an M/M/1 Queue with Balking」
1993年11月13日
第94回部会報告
- 日時:
- 9月18日(土) 14:00〜16:40
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 24名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「ATM通信技術の開発動向」
村上 孝三(富士通研究所)
B-ISDNの有効な手段として期待されているATM通信についてまずその出現の背景、しくみなどについて概説し、スイッチングやトラヒック制御などの技術について解説した。また富士通研究所での開発の現状、将来の通信網やアプリケーションの動向についても言及した。
- 「共有バッファを伴うバースト到着/複数クラス、複数サーバ待ち行列の数値解析」
山下 英明(上智大学)
サイズが一般分布に従うバーストが到着する、共有バッファを伴う複数クラス複数サーバ待ち行列について、廃棄率、待ち時間分布等を厳密に求める効率的な数値解法を提案した。またこの方法を利用して、クラス別のバッファを用いた場合との性能比較を数値的に行なった。
- 「ATM通信技術の開発動向」
1993年09月18日
第93回部会報告
- 日時:
- 7月17日(金) 14:00〜16:40
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「呼種別の廃棄率を考慮したATM呼受け付け制御法」
村瀬 勉(NEC C&Cシステム研究所)
バッファを伴わないあふれリンクモデルを用いて廃棄率を推定することによって、廃棄率をある水準以下にする許容量大負荷特性を求めるための理論許容分割法を提案した。
- 「M/D/2/Nの定常状態解析」
関口 昌隆、吉田 裕(法政大学)
M/D/2/N待ち行列において、任意の時点からサービス時間ごとシステムの状態を観察することにより平衡状態方程式をたて、定常状態確率および各特性値の厳密解を数値的に求めた。
- 「呼種別の廃棄率を考慮したATM呼受け付け制御法」
1993年07月17日
第92回部会報告
- 日時:
- 6月19日(土) 14:00〜16:05
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル
- 出席:
- 30名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Characterization of the Traffic on High Speed Token-Ring Networks」
Ethan Spiegel(NEC C&Cシステム研究所)、Asser Tantawi、Chatschik Bisdikian(IBM)
トークンリングネットワークの性能特性を連続トークンリングモデルを用いて近似的に解析し、シミュレーション結果と比較した。この方法では、連続する2つのサイクル内に送信されるパケット数間の正の相関をマルコフモデルを用いて近似的に取り入れることにより、精度を高めている。
- 「Bounds for Tandem Queues with Erlang Service Times by Sample-Path Coupling」
Ronald Wolff、Yat-Wah Wan(University of California、Berkeley)
サービス時間がkステージアーラン分布に従う2段直列待ち行列システムにおいて、格段のサービス率が異なるときの格段の配置による特性値の違いをサンプルパスを用いて解析した。この結果、任意の時刻の系内客数の差は1で抑えられ、その平均は(k-1)/kで抑えられることを示した。
- 「Characterization of the Traffic on High Speed Token-Ring Networks」
1993年06月19日
第91回部会報告
- 日時:
- 5月15日(土) 14:00〜16:50
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「マルコフ再生割り込みのある待ち行列について」
町原 文明(NTT通信網総合研究所)
優先呼の到着間隔がマルコフ再生過程に従う場合の非優先呼のサービス開始から終了までの時間を、3つの割り込み規律について解析した。また、これを用いて、非優先呼がポアソン到着するPH-MR,M/G1,G2/1待ち行列を解析した。
- 「A Bulk Service GI/M/1 Queue with the Service Rates Dependent on the Service Batch Size」
馬場 裕(横浜国立大学)
サービス完了時の待ち客数によって次のサービス人数が決まる集団サービス待ち行列GI/M/1をMatrix Geometric解法を用いて解析し、到着時点の待ち行列長分布や待ち時間のラプラス変換を求めた。
- 「マルコフ再生割り込みのある待ち行列について」
1993年05月15日
第90回部会報告
- 日時:
- 4月17日(土) 14:00〜16:20
- 場所:
- 上智大学 紀尾井坂ビル108室
- 出席:
- 33名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「捕捉効果を用いた多元接続方式」
嶋本 薫、小野里 好夫(群馬大学)
捕捉効果を有効的に利用して低負荷では優れた遅延特性、高負荷では高いチャンネル利用率が得られるよう、あらかじめ送出レベルおよび送出スロットを割り当てる方式を提案し、特性解析を行なった。また、TDMAウインドウを用いたアクセス方式も提案し、解析した。
- 「The Application of Versatile Markovian Point Process to Variance Estimation of Throughput of a Database System」
蒋 湧(東京都立大学)、西村 彰一(東京理科大学)
Locking Schemeによって制御されるデータベースシステムのスループットの分散を、Versatile Markovian Point Processを適用して求める近似解法を提案し、数値例によりその正当性を示した。
- 「捕捉効果を用いた多元接続方式」
1993年04月17日
第89回部会報告
- 日時:
- 2月20日(土) 14:00〜16:45
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 23名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Comparison between Input and Output Buffer Models」
川島 武、松家 秀平、宇都 定史(防衛大学校)
FIFO規律をもつ連続・離散両時間待ち行列モデルにおいて、入力バッファと出力バッファを数値的・解析的に比較した。トラヒック強度が低い場合に、入力バッファの方が棄却率が低くなる例を示した。
- 「Quasi-Variational Inequality Approach to an Optimal Switching Problem」
村松 健児(東海大学)
多品目多段工程からなる生産在庫システムの全品目に対する最適ロットサイズスケジュール問題を、Quasi-Variational Inequality系と称する連立不等式のモデルに定式化した。また、実際のスケジュールを生成する方法を提案した。
- 「Comparison between Input and Output Buffer Models」
1993年02月20日
第88回部会報告
- 日時:
- 12月19日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 25名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Analysis of a Slotted Ring Mode」
山崎 源治(東京都立科学技術大学)
ポアソン到着で容量有限のバッファをもつ対称なスロッテッド・リングモデルを解析する近似解法を提案した。この解法では、ノードとスロットの状態が独立であると仮定することによって、厳密解法より大幅に少ない計算量で、廃棄率・ノード上での平均滞留時間等の特性値を計算することができる。
- 「確率微分方程式によるフローモデル」
小林 和朝(NEC C&C情報研究所)
離散状態をもつ待ち行列モデルを、予測誤差をガウス雑音を用いて近似することによって、確率微分方程式で表現し解析する手法を提案した。またこの手法をM/M/1、M/Er/1、M/D/1、M/M/∞等に適用した例を示した。
- 「Analysis of a Slotted Ring Mode」
1992年12月19日
第87回部会報告
- 日時:
- 11月21日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Derivative Estimation in Queueing Systems by Simulation」
Pierre L. L’Ecuyer(University of Montreal)
- 「Nonpreemptive Priority Queues with Correlated Arrivals」
滝根 哲哉(京都大学)
各クラスの客の到着が離散時間有限状態マルコフ連鎖ならびに連続時間有限状態マルコフ連鎖に支配される、非割り込み優先権付き単一サーバ待ち行列における周辺待ち行列長分布を、全てのクラスの客が同じサービス時間分布をもつという仮定の下で導出した。
- 「Derivative Estimation in Queueing Systems by Simulation」
1992年11月21日
第86回部会報告
- 日時:
- 10月17日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 20名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「入力トラヒックのバースト性の定義について」
吉田 裕(法政大学)
メッセージ通信システムに対する入力トラヒックを例にとって、バースト性を表す確率変数を定義することを試み、その分布関数、平均、分散等について議論した。
- 「On Finite Capacity Queue Arriving out of Communication Systems」
山下 英明(上智大学)
サイズが一般分布に従うバーストが到着する離散時間待ち行列GI/D/m/Mの呼損率、待ち時間分布等を、厳密に求める効率的な数値解法を提案した。
- 「入力トラヒックのバースト性の定義について」
1992年10月17日
第85回部会報告
- 日時:
- 9月19日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 28名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Realtime Simulation for Semiconductor Fab Operation」
上村 秀一、藤原 睦、米田 清(東芝システム・ソフトウェア技術研究所)
約300台のマシンを備え、数十種類のDRAM、数千種のASICが100から300工程の処理を受ける半導体製造工場のシミュレータ開発について報告した。また、シミュレーションの実行を状態記述データベースの書き換えによるものと考え、これをサポートするシミュレーションの核であるDEUSについての考え方と機能について説明した。
- 「バッファ容量無限の直列型待ち行列における定常分布の裾のふるまいについて」
高橋 幸雄、牧本 直樹(東京工業大学)
2段の直列型待ち行列PH/PH1/C1→PH2/C2の系内客数分布の裾が指数分布であることを、数値実験により示した。またこれを証明するために、指数型の裾をもつためのある条件を求め、現在どの程度のことがいえるかを整理した。
- 「Realtime Simulation for Semiconductor Fab Operation」
1992年09月19日
第84回部会報告
- 日時:
- 7月18日(土) 14:00〜16:00
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 19名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Relationships between Stationary and Palm Moments in the G/G/1 Queue with Priorities」
Martin A. Wortman, Ralph L. Disney (Texas A&M University)
優先権をもつG/G/1待ち行列の Time Stationary モーメントと Palm モーメントの関係について調べ、PASTA 以外では、両者が異なることを示した。
- 「Distributional Form of Little’s Law for Stationary Discrete-Time Queues」
高橋敬隆(NTT通信網総合研究所)、宮沢 政清(東京理科大学)
連続・離散時間の両モデルについて、優先権をもつ複数クラス、バッチ到着、単一サーバ待ち行列 GI/GI/1 の待ち行列長と待ち時間分布を、Inversion Formula を用いて導出した。
- 「Relationships between Stationary and Palm Moments in the G/G/1 Queue with Priorities」
1992年07月18日
第83回部会報告
- 日時:
- 6月20日(土) 14:00〜16:40
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 28名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Temporal Cell Loss Behavior in ATM Networks with Heterogeneous Burst Input」
鈴木 洋(日本電気C&C研究所)
ATM網におけるバーストトラヒック多重特性をバッファレスモデルにおいて解析し、流体近似を用いて、オーバーロード期間中のセル廃棄率およびオーバーロード期間長とアンダーロード期間長の平均を求めた。
- 「Time-dependent Rate Conservation Law and its Appplications」
宮沢 政清(東京理科大学)
初期状態が与えられ、時間に依存する一般の過程に対するRate Conservation Lawを導出し、リスク過程と在庫過程に適用した。
- 「Temporal Cell Loss Behavior in ATM Networks with Heterogeneous Burst Input」
1992年06月20日
第82回部会報告
- 日時:
- 5月23日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 41名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「On Queues in Light Traffic」
Ronald W. Wolff(University of California, Berkeley)
軽負荷のもとで、M/G/cの性能評価に対するよく知られている近似の精度と、その近似が上界または下界になる条件を調べた。また、近似の改良も提案した。
- 「A Dimensioning Method for Broadband-Integrated Services Digital Networks」
Frank M. Brochin(Northern Telecom Japan, Inc.)
B-ISDNにおけるDimensioningが困難であるのは、異なる特性・通信品質要求をもつ多種のトラヒックをATMによって多重化するためであるとし、ATMネットワークのDimensioningに対するアプローチを提案した。
- 「Recent Developments in Matrix-Analytic Methods for the Solution of Queueing Problems」
Marcel F. Neuts(University of Arizona)
GI/M/1モデルに対するMatrix-Geometric Solutionの最近の結果と、M/G/1モデルに対するStructuredマルコフ連鎖の新しい結果の概要について述べた。
- 「On Queues in Light Traffic」
1992年05月23日
第81回部会報告
- 日時:
- 4月18日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1-94号室
- 出席:
- 29名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Non-Stationary Solution for Statistical Multiplexing」
小林 久志(Princeton University)
ATMで用いられている統計多重化の過渡特性を、単一クラス呼源と複数クラス呼源の場合について、流体近似モデルを用いて解析した。
- 「システム性能評価における緩和時間とその周辺」
下川 信祐(NTT通信網総合研究所)
定常確率過程の緩和特性が、中心極限定理・散逸力学系アトラクタ・1/fゆらぎ等の多様で基本的な話題に関連していることを挙げ、複雑さによる困難が増大してきたシステム評価に対して、一貫した始点をもたらすものとして、緩和時間等の重要性を主張した。
- 「Non-Stationary Solution for Statistical Multiplexing」
1992年04月18日
第80回部会報告
- 日時:
- 3月21日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学 (大岡山) 情報科学科会議室
- 出席:
- 19名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「優先権付き即時・待時混合システムの解析」
牛 志升、秋丸 春夫(豊橋技術科学大学)
B-ISDN (Broadband Integrated Services Digital Network)システムから抽出した標記モデルを提案した。位相マルコフ再生入力、位相型サービス分布を仮定し、行列幾何的解法により所要の評価尺度を求めた。
- 「Covariance Structure of Interrupted Markov Modulated Poisson Process」
町原 文明(NTT通信網総合研究所)
通信網におけるさまざまの入力過程を記述する断続マルコフ変調過程を提案し、その生起間隔の共分散構造に関して論じた。本過程は既存の断続ポアソン過程 (IPP)、マルコフ変調過程 (MMPP)を特殊な場合として含む。
- 「優先権付き即時・待時混合システムの解析」
1992年03月21日
第79回部会報告
- 日時:
- 2月15日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 31名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Analysis of multiple queues with passing servers」
住田 潮(国際大学/Rochester大学)
MAN (Metropolitan Area Network)におけるDQDB (Distributed Queues with Dual Bus)システムから抽出した標記モデルを提案・解析し、所要の評価尺度を得た。
- 「Heavy and light traffic in fluid models with burst arrivals」
K. Sigman(Columbia大学)、山崎 源治(都立科学技術大学)
Gradual input GI/GI/1モデルにおける残余仕事量を通常のGI/GI/1とGI/GI/∞における残余仕事量に分解し、重負荷・軽負荷極限定理を導出した。
- 「Analysis of multiple queues with passing servers」
1992年02月15日
第78回部会報告
- 日時:
- 12月14日(土) 14:00〜17:20
- 場所:
- 東京工業大学経営工学科会議室
- 出席:
- 32名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Analysis of repairable queueing systems」
Jinhua Cao(中国科学院応用数学研究所、北京)
主に、指数間隔でサービス中断が起こるM/G/1待ち行列モデルに関するサーベイを行ない、性能・信頼性評価尺度を求めた。また、中国における最近の関連研究を紹介した。
- 「Interchangeability and bounds for tandem queues via coupling」
Ronald W. Wolff(カリフォルニア大学 バークレイ校)
直列型待ち行列が交換可能とは、任意のタスクの配列に対して、系外への到着過程が確率的に同一の時を言う。Coupling法により、単一サーバ直列型待ち行列の交換可能性を論じた。
- 「シュツットガルト大学 (ドイツ)滞在報告」
吉野 秀明(NTT通信網総合研究所)
1年間滞在したStuttgart大学交換・データ技術研究所を簡単に紹介した後、ATMにおける呼受け付けに関するトラヒック制御問題を考察した。
- 「Analysis of repairable queueing systems」
1991年12月14日
第77回部会報告
- 日時:
- 11月16日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「大規模分散処理システムのトラフィックシミュレーション例」
佐藤 昭(富士通保険証券システム統括部)
保険業務をサポートする実システムを待ち行列網によりモデル化し、シミュレーションにより応答時間分布を求めた。また、本システムの解析を通して、必要な待ち行列理論、理論家に対する期待について言及した。
- 「マルチメディア情報処理システムのバストラヒック評価」
阪本 秀樹、丸山 充、石橋 豊、西村 一敏(NTTヒューマンインターフェース研究所)
標記システムにおいて、メディア情報と制御情報がバスを共有するときの遅延解析問題を取り扱った。性能評価にはFIFO型および優先権型M/G/1モデルを用い、シミュレーションによりモデル化の妥当性を確認した。
- 「大規模分散処理システムのトラフィックシミュレーション例」
1991年11月16日
第76回部会報告
- 日時:
- 10月19日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 26名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「M/G/s/N待ち行列の定常状態確率に対する近似」
木村 俊一(北海道大学)
無限容量M/G/sに対する平均待ち時間近似式と逆瀬川・宮沢・山崎 (1990)による有限容量と無限容量モデルの関係式を用いて、標記待ち行列の定常状態確率近似式を提案した。
- 「待ち行列網モデルによるデータリンクプロトコルの性能解析」
池川 隆司(NTT通信網総合研究所)
データリンクプロトコルを概説した後、ウインドウ制御とgo-back-n再送方式を用いたデータリンクを閉鎖型BCMP待ち行列網によりモデル化し、平均値解析法により所要の性能評価尺度を得た。
- 「M/G/s/N待ち行列の定常状態確率に対する近似」
1991年10月19日
第75回部会報告
- 日時:
- 9月21日(土) 14:00〜17:00
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 27名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「入出力両側にバッファを同時に持つマルチチャンネルATM交換機の性能評価」
鐘 文徳、小野里 好邦(電気通信大学)
標記交換機におけるセル衝突を回避するアルゴリズムを提案し、その性能評価を行なった。評価法には、離散時間モデルとM/D/sモデルを併用した。
- 「Analysis of a priority queue with Bernoulli schedules」
片山 勁(富山県立大学)、高橋 敬隆(NTT研究所)
ベルヌーイ試行により処理するクラスを指定する優先権モデルを提案し、その解析を行なった。本モデルは非割込・交番優先権モデルを特殊な場合として含んでいる。
- 「入出力両側にバッファを同時に持つマルチチャンネルATM交換機の性能評価」
1991年09月21日
第74回部会報告
- 日時:
- 8月17日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 32名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「離散型待ち行列モデルの解析に関する2, 3の話題」
滝根 哲哉(京都大学)
ATMへの応用を考慮した離散時間待ち行列 (非割込優先権、有限容量、一般交代集団ベルヌーイ入力)モデルを解析する問題を取り扱った。
- 「優先権モデルにおける系内客数分布と待ち時間分布の関係について」
高橋 敬隆(NTT研究所)、宮沢 政清(東京理科大学)
点過程論における確率的平均値の定理を用いて、標記関係式 (リトルの公式の分布版)を求めた。
- 「離散型待ち行列モデルの解析に関する2, 3の話題」
1991年08月17日
第73回部会報告
- 日時:
- 7月20日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(情報科学科会議室)
- 出席:
- 32名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Ladder distributions and ruin probabilities of stochastic risk processes」
V. Schmidt(Freiberg鉱山大学)
マーク付点過程Ψ〜{[Tn,Mn]}に対し、X(t)=a+ct-ΣMk (1≦k≦Ψ(t))で表現されるリスクモデルを設定し、標記尺度の上限・不等式を求める問題を取り扱った。
- 「Performance modelling of a shared buffer ATM switch architecture」
山下 英明(上智大学)、H. G. Perros, S. W. Hong(North Carolina州立大学)
ATM交換機における共有バッファ方式をマルコフ連鎖モデルで記述し、その近似解法を提案した。
- 「Ladder distributions and ruin probabilities of stochastic risk processes」
1991年07月20日
第72回部会報告
- 日時:
- 6月15日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)本館1階94号室(情報科学科会議室)
- 出席:
- 23名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「机不足待ち行列について」
福田 明(静岡大学)
マルチプロセッサ・システムにおけるメモリーバス競合問題から標記待ち行列モデルを抽出・提案した。また机不足待ち行列モデルのトラヒック特性をシミュレーションにより調べた。
- 「クラスター型到着を持つ待ち行列モデルと流体近似」
宮沢 政清(東京理科大学)、山崎 源治(都立科学技術大学)、K. Sigman(Columbia Univ.)
最近の通信網に現れている相関性やバースト性の強い到着過程を(点過程の1つである)クラスター過程により整理・分類し、クラスター型待ち行列モデルに対する流体近似の可能性について論じた。
- 「机不足待ち行列について」
1991年06月15日
第71回部会報告
- 日時:
- 4月20日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 25名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「ダイナミックフローモデルの一般化:再構築と解釈」
小林 和朝、紀 一誠(日本電気C&C情報研究所)
待ち行列システムのフローモデルを考察し、ドリフト係数の零点とStratonovich型確率微分方程式にしたがう定常分布の極値点との関係を明らかにした。
- 「マルコフ型モデルにおける滞在時間問題について」
小沢 利久、能條 哲(NTT研究所)
オン・オフ2状態をもつマルコフ過程において、オン状態の総滞在時間分布を陽に求める問題とその応用について述べた。
- 「ダイナミックフローモデルの一般化:再構築と解釈」
1991年04月20日
第70回部会報告
- 日時:
- 3月16日(土) 14:00〜17:00
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 25名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「定性推論による待ち行列ネットワークのパラメータチューニング」
伊藤 潔(上智大学理工学部)
知識工学的手法を用いて開放型単一サーバ待ち行列網のボトルネック診断法を考察し、このための知識BDESとその実行例を示した。
- 「等周不等式とその待ち合わせ過程への応用」
下川 信祐(NTT交換システム研究所)
幾何的アプローチである等周問題を紹介し、その概念をマルコフ過程における生成作用素のスペクトル解析へ応用した。
- 「定性推論による待ち行列ネットワークのパラメータチューニング」
1991年03月16日
第69回部会報告
- 日時:
- 2月16日(土) 14:00〜17:00
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 27名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「マルチリンクシステムにおける順序待ちについて」
吉田 裕(法政大学工学部)
パケット網のマルチリンクに現れるパケット順序逆転現象を紹介し、遅延時間を解析した。
- 「動的負荷分散による並列化の効率の確率論的解析」
木村 宏一、市吉 伸行(新世代コンピュータ技術開発機構、ICOT)
動的負荷分散システムを複数サーバ待ち行列により定式化した。
- 「『ORSA/TIMS Special Interest Conference on Applied Probability in the Engineering, Informational and Natural Sciences」』(Monterey, California)出席報告」
木島 正明(筑波大学経営システム科学)
標記会議の発表論文のうちのいくつかを紹介した。
- 「マルチリンクシステムにおける順序待ちについて」
1991年02月16日
第68回部会報告
- 日時:
- 12月22日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 29名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「EW (GI/G/S)の内挿近似について」
木村 俊一(北海道大学経済学部)
到着およびサービス時間分布の変動係数をパラメータとし、M/M/S、M/D/Sの結果を用いた平均待ち時間の近似式の改良について言及した。
- 「CVS駅モデル」
中田 勝啓、米山 忠rタ(玉川大学工学部)
CVS駅システムを抽象化したシステムモデルを構築し、その推移確率行列を系統的に導出する方法を示した。
- 「EW (GI/G/S)の内挿近似について」
1990年12月22日
第67回部会報告
- 日時:
- 11月17日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 24名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「A Hypothetical Gap Acceptance Model」
奥山 育英(鳥取大学工学部)
道路上の車間距離を利用して歩行者が横断するモデルを取り扱い、歩行者の待ち時間分布を考察した。
- 「待ち行列網の確率的な最適化」
米田 清(東芝、システム・ソフトウェア技術研究所)
QNA (Queueing Network Analyzer)とシミュレーテッド・アニーリング法を併用してLSI製造工程の解析を行なった。
- 「A Hypothetical Gap Acceptance Model」
1990年11月17日
第66回部会報告
- 日時:
- 10月20日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 24名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Tandem QueueのCross Aggregation近似」
宋 宇(東北大学経済学部)、高橋幸雄(東京工業大学理学部)
有限バッファをもつマルコフ型直列待ち行列に対する一般的な近似手法を提案し、Kanbanシステムに応用した。
- 「Application of the lossy and lossless periods to the evaluation of performance of ATM systems」
Frank M. Brochin(NTT交換システム研究所)
ATMシステムにおける多重化装置のモデル化と解析を取り扱った。標記の性能評価尺度を提案した。
- 「IFORS’90視察団報告」
紀 一誠(日本電気C&C情報研究所)
IFORS’90、CECOIA2の出席報告を行なった。
- 「Tandem QueueのCross Aggregation近似」
1990年10月20日
第65回部会報告
- 日時:
- 8月24日(金) 14:00〜16:30
- 場所:
- 日本IBM東京基礎研究所(国際航業三番町Kビル5階会議室)
- 出席:
- 28名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Queueing networks: Solutions and applications.」
Edmund de Souza e Silva(Federal University of Rio de Janeiro)
計算機網・通信網の評価に関連した待ち行列網理論の概要と展望を与えた。
- 「Stability of Queues.」
Karl Sigman(Columbia University)
到着間隔、サービス時間にi.i.d.だけを仮定したJackson型待ち行列網について、各窓口の負荷が1より小ならば安定性が成り立ち、直列型等特殊な場合にはpositive recurrentとなることを示した。
- 「Queueing networks: Solutions and applications.」
1990年08月24日
第64回部会報告
- 日時:
- 7月21日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 25名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Markov process whose steady state distribution is matrix-exponential with an application to the semi-Markovian queue」
B. Senguputa(NEC Research Inst.)
ある種のsemi-Markov過程を考察し、待ち行列への応用を与えた。
- 「When arrivals see time averages」
B. Melamed(NEC Research Inst.), W. Whitt(AT&T Bell Labs.)
時間tまでの平均到着数に関するASTAについて言及した。
- 「GI/G/S(N)の損失確率について」
逆瀬川浩孝(筑波大)、宮沢政清(東理大)、山崎源治(都立科技大)
列長に制限のない系の定常確率を用いて近似式を得た。
- 「Markov process whose steady state distribution is matrix-exponential with an application to the semi-Markovian queue」
1990年07月21日
第63回部会報告
- 日時:
- 6月23日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 29名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「Simple models of a queue subject to breakdowns.」
R. W. Wolff(Univ. of California, Barkeley)
サーバーが故障と正常の2状態を交互に繰り返す系に対し、到着間隔などがこの2状態の継続時間に比べ小であるという前提のもとでの近似解法を与えた。
- 「On the fundamental period of a queue with phase-type Markov renewal arrivals.」
町原文明(NTT通信網総合研究所)
PH-MRP型の到着過程を持つG/G/1について、busy periodを一般化したfundamental periodについて表現式を得る簡潔な方法を示した。
- 「第29回 ORSA/TIMS(Las Vegas)出席報告」
高橋敬隆(NTT交換システム研究所)
発表論文のうちいくつかを簡単に紹介した。
- 「Simple models of a queue subject to breakdowns.」
1990年06月23日
第62回部会報告
- 日時:
- 4月21日(土) 14:00〜16:30
- 場所:
- 東京工業大学(大岡山)南4号館6階677号室
- 出席:
- 29名
- テーマと講師(*は講演者):
-
- 「流体近似による通信網の過渡解析」
太田正孝(日立製作所)
待ち行列の期待値を時間の関数としてとらえ、入出力の変化から得た微分方程式を満たすものとして、通信網の過渡解析を行なった。
- 「トラフィックシミュレーションの高速化技法」
武生擁湖(NTT研究所)
時間追跡法において、指数分布にしたがう確率変数に対しては無記憶性を利用するトラッキング法を提案し、その有効性を検討した。
- 「待ち行列における安定性研究論文史」
中塚利直(東京都立大学)
過去の任意時点での状態とその後の入力過程から現在の状態が決定されるという待ち行列の表現式について、発展の経過および今後の展望を与えた。
- 「流体近似による通信網の過渡解析」
1990年04月21日