2021年度 第3回 支部運営委員会

○日時:2022年2月8日(火) 17:30〜18:30
○場所:オンライン開催
○議案:
(1) 2022年度支部事業の確認
(2) 2022年度支部体制について
(3) 2021年度会計報告(案),2022年度予算(案)の確認
(4) 2022年度支部総会資料(案)確認
(5) その他

*第3回運営委員会に先立ち,同日 17:15-17:30に2021 年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部 若手研究発表会 優秀発表賞 表彰式をオンラインにて開催.


2021年度日本OR学会関西支部シンポジウム「確率モデルの躍動」

■日時:2021 年 12 月 11 日(土)13:30-17:30
■開催形式:現地およびZoomによるハイブリッド形式
■現地場所:中央電気倶楽部 511号室
   〒530-0004 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目1?25
   https://www.chuodenki-club.or.jp/
■参加費:無料

■プログラム
13:30-13:35 開会挨拶

13:35-14:25 <講演1> 
講演者:芝田 隆志氏(東京都立大学)
講演題目:Investment, financing, strategic debt service, and formal bankruptcy
講演要旨:
We study the interaction between a firm’s financing and investment decisions
in a dynamic contingent claim model, where the firm has the options of debt
restructuring privately and formal bankruptcy during the financial distress.
Our study shows that a decrease in the residual value at formal bankruptcy
enables the firm to be likely to prefer the debt with restructuring
privately, and to decrease the option value of the project, which leads to
an increased debt issuance and a delayed investment. Our results fit well
with empirical findings. This study is a joint work with Michi Nishihara
(Osaka U) and Yuan Tian (Ryukoku U).

14:30-15:20 <講演2>
講演者:三好 直人氏(東京工業大学)
講演題目: ヌヴーの交換公式とそのクラスタ型無線ネットワークの解析への応用
講演要旨:
ヌヴーの交換公式は,定常点過程のパルム解析における基本公式の1つであり,
2つの点過程それぞれのパルム分布による表現を結びつけるものです.この公
式の1次元点過程版は待ち行列の解析等にも広く用いられていますが,それを
多次元空間点過程に直接拡張した形の式は残念ながらあまり使い勝手が良いと
は言えません.本講演では,一般化した形の空間点過程版ヌヴーの交換公式を
紹介し,それが無線ノードが密集して配置しているようなクラスタ型無線ネッ
トワークの解析に有用であることを示します.

(休憩15分)

15:35-16:25 <講演3>
講演者:土肥 正氏(広島大学)
講演題目:独立な並列コンポーネントシステムに対するグループ取替問題
   ~ポアソン2項分布の計算アルゴリズムとその周辺~
講演要旨:
各コンポーネントの寿命分布が独立であるが同一でないような、基本的では
あるが一般的なシステムに対して、期待費用を最小にする最適グループ
取替問題について考察する。特に、期待費用を陽に表現できない場合に対し、
ポアソン2項分布の効率的な計算アルゴリズム並びに近似アルゴリズムを
適用し、複数の最適グループ取替方策を比較する。

16:30-17:20 <講演4>
講演者:開沼 泰隆氏(東京都立大学)
講演題目:グローバル・クローズド・ループ・サプライ・チェーン・モデルの設計
講演要旨:
使用済み製品の再製造を含むクローズド・ループ・サプライ・チェーン(CLSC)の
確率的モデルの設計方法について報告する.特に,日本と海外で製造/再製造を行う
グローバル・サプライ・チェーンおける生産,回収,分解,再製造,販売の過程を
モデル化し,リードタイム,輸送費,関税,移転価格等の影響について考察を行い,
日本から再製造のために輸出される回収製品比率について検討を行った.グローバル
CLSCの戦略として大変興味深い結果を紹介する.なお,本研究は Stephen M. Disney 氏
(University of Exeter Business School) との共同研究である.

17:20-17:25 閉会挨拶

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2021年度 第2回 支部運営委員会

○日時:2021年11月25日(木) 17:30〜18:30
○場所:オンライン開催
○議案:
(1) 支部長会議報告
(2) 2021年度事業 進捗報告
(3) 2021年度会計収支 現状報告
(4) 2022年度支部事業について
(5) 2022年度役員について(手続き等の確認)
(6) 支部規約および支部内規の改訂について
(7) その他


日本OR学会 関西支部 2021 年度若手研究発表会 優秀発表賞の決定

2021 年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部 若手研究発表会 優秀発表賞 について,下記の通りご報告いたします.なお,本賞は本研究発表会の閉会日(2021 年 10 月 17 日)付けで授与するものと致します. また授賞式は 2022 年度の日本オペレーションズ・リサーチ学会関西支部総会で行う予定です.

1. 授与する賞
「日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部若手研究発表会 表彰規定」に基づき,日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部 若手研究発表会 優秀発表賞を授与する.

2. 賞の授与対象
2021 年 10 月 16 日 (土) 〜 10 月 17 日 (日) に「日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部 SSOR 2021」がオンライン開催された.関西支部 SSOR 2021 における口頭発表 (全15件) は「関西支部若手研究発表会」として開催され,これら15件が審査対象である. ※15 件の発表については本研究発表会のプログラム(別添)を参照のこと.kansaiSSOR2021_program

4. 選考結果
関西支部 SSOR 2021 における口頭発表 (全15件) は「関西支部若手研究発表会」として開催され,これらのうち以下4 件に「日本オペレーションズ・リサーチ学会 関西支部 若手研究発表会 優秀発表賞」が授与する.
(筆頭著者氏名の五十音順に記載)

○堀 篤史 (京都大学)
タイトル:「確率変分不等式問題に対する分布的ロバスト期待残差最小化」
選考理由:
本発表では,確率変分不等式問題における期待残差最小化が考察された.確率変分不等式に特定の分布を仮定せず,期待値ならびに共分散に関する上下限によって定められた分布不確実性集合上でワーストケースの期待残差を最小化するという問題設定の下,確率論的な原問題を決定論的な半無限計画問題に変換し,さらに半正定値計画問題として保守的近似する手法が提案された.また,提案手法によって得られた最適解の事後的な振る舞いが数値実験により考察された.問題設定や提案手法のアイデア,ならびに数値実験の結果が大変分かりやすく述べられた優れた研究発表であった.

○馬原 凌河 (京都大学)
タイトル:「不可分財に対するほとんど無羨望な割当 (EFX) の存在性」
選考理由:
本発表では,不可分財に対する無羨望割当概念の一つであるEnvy-free up to any item (EFX) 割当の存在性に関する新しい理論的結果が示された.EFX割当とは,(i) エージェント集合,(ii) 不可分財集合,ならびに (iii) 不可分財の部分集合に対する各エージェントの評価関数の三つが与えられた状況の下で,任意の不可分財をひとつ取り除けば,どのエージェントも他のエージェントを羨望しないような割当のことをいう.本発表では,EFX 割当が存在するための従来よりも一般的な十分条件を導出したことに加え,従来のアプローチの限界を示す反例を提示するなど,理論的に優れた発表内容であると認められた.

○山田 耀平 (大阪大学)
タイトル:「クラウドゲーミングにおける最適な画面更新間隔の D/M/1 待ち行列を用いた解析」
選考理由:
本発表では,クラウドゲーミングシステムをD/M/1待ち行列としてモデル化することで,リアルタイム性の指標であるAge of Information (AoI) が解析された.特に,AoIの確率分布が満たす陽表現公式を導出し,ユーザ端末の画面更新とクラウドサーバの情報送信の最適なタイミングオフセットが考察された.数値実験により,AoIの時間平均値に注目する従来のアプローチでは必ずしも十分ではなく,AoIの確率分布に対する解析が重要であることが示された.情報通信システムのモデル化と解析において確率分布に着目する有効性を明確に示した,優れた研究発表であると認められた.

○吉渡 叶 (名古屋大学)
タイトル:「頂点被覆を用いた辺ケイレスに対するアルゴリズム」
選考理由:
本発表では,クラムなどを一般化した「辺ケイレス」と呼ばれるゲームに対し,与えられた局面の必勝判定を行なうアルゴリズムが考察された.勝敗が自明な子局面から開始し,動的計画法に基づいて局面の勝敗を定めていくことで元の局面の必勝判定を行なう基本アルゴリズム,ならびに,頂点被覆に注目して部分グラフ群が成す同値類を定義することで冗長な計算を省略する効率的なアルゴリズムが提案され,さらにそれらの計算量オーダが導出された.優れた研究内容に加え,考察対象の問題の面白さが分かりやすく伝えられた秀逸な研究発表であった.

以上


2021年度関西支部SSOR

○日時:2021年10月16日(土)10:55〜17:00,17日(土)9:45〜12:00
○実行委員長:井上文彰(大阪大学)
○実行委員:井上真二(関西大学),木村達明(大阪大学),佐藤寛之(京都大学),檀寛成(関西大学),北條仁志(大阪府立大学)
○特別講演:
・池上 敦子 先生(成蹊大学)「ナーススケジューリング ー実用解のための情報生成ー」
○プログラム
こちらをご覧ください


2021年度 第1回 支部運営委員会

○日時:2021年4月10日(土) 15:30〜16:30
○場所:オンライン開催
○議案:
(1) 支部長会議報告
(2) 支部担当のシンポジウム・研究発表会ローテーション
(3) 学会賞副賞金の改定について
(4) 2021年度支部慣例行事予定
(5) 幹事保管資料について
(6) その他


2021年度 第1回 支部総会・記念講演会

○日時:2021年4月10日(土) 13:00〜15:15
○場所:オンライン開催
○プログラム:
13:00−14:00 記念講演会
「我が研究のランダムウォーク ー美しい数式をめざしてー」
木村 俊一 氏(北海道大学名誉教授)、2020年度OR学会第22回業績賞受賞
14:15−15:15 支部総会
議案:
(1) 2020年度事業報告
(2) 2020年度決算報告
(3) 2021年度支部役員の選出
(4) 2021年度事業計画
(5) 2021年度予算案
(6) 2021年度支部役員および支部推薦各種委員
(7) その他