第60回 研究会(開催報告 参加者:6名)
- 日時:2022年9月5日(月)15:00から17:00
- 場所:東京理科大学同窓会館(ポルタ)第一会議室(JR飯田橋駅徒歩10分)
(〒162-0825 新宿区神楽坂2-6-1 PORTA神楽坂6階) - 参加申込:
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2022年9月3日(土)15:00 - 1(15:00から16:00)
- 講演者:佐藤祐司 氏 (中京大学)
- 演題:Inconsistency indices for Pair-wise comparison
- 講演概要:本発表では,階層分析法で用いられる代表的な整合度指数であるCRの性能評価と,新しい整合度指数の提案を行った.性能評価では,アンケート調査データを基にした不整合度の検出力と,パネル調査データを基にした重要度に対する信頼性の推定力の,2つの機能に関する検証を行った.また,新しい指数の提案では,一対比較行列の固有値の複素項に着目した整合度を提案し,CRと同様の性能評価を行った結果,いずれの機能においてもCRに対して有効に機能することが確かめられた.発表後は,報告内容に関して議論が交わされた.
- 2(16:00から17:00)
- 講演者:飯田洋市 (公立諏訪東京理科大学)
- 演題:分岐を持つ階層に対する階層分析法の適用法~地方自治体における施策評価を事例として~
- 講演概要:まず、階層分析法を活用した地方自治体の行政評価の事例について紹介した。その中で、従来は相対評価対象としない事業に対する扱いについて問題提起した。これはもともと自治体から現在の行政評価の課題として相談されたものである。その上で、この課題を階層分析法の文脈でモデル化したものを示した。最後に、状況に強く依存してはいるが具体的な成功事例を紹介した。今回の報告内容は、9月に開催される日本OR学会秋季報告会でも報告することになっている。
- 開催後記:新体制になってから1年7か月が経ちますが、この間で初めての対面開催でした。初めてお会いする方もいらっしゃり、研究会は簡単な自己紹介からスタートしました。講演途中での質疑もあり、ZOOMとはまた違う雰囲気でした。顔だけでなく、体全体が見えると、また印象も違います。私自身(飯田)も今回報告いたしましたが、オンラインとは異なり、一般には公表しにくい研究上の裏話や課題などもお話しできたような気がします。今回は6名の参加でということもあり、スペース的にも十分広く使うことができました。直接お会いできましたので、今後の開催施設などについても情報交換させていただきました。想像していたよりも、対面開催の可能性を感じました。お互いに、あまり重くならない感じで継続していけるとよいと思いました。ご出席してくださった皆様には、心より感謝申し上げます。また、どこかでお会いしましょう。また、今回参加されなかった方のご参加もお待ちしております。引き続き、よろしくお願い申し上げます。