「社会と技術・システムのイノベーション」2025年度第2回研究会を以下の通り,ハイブリッド開催いたします.
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■ 2025年度第2回研究会
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開催日時:
・2025年5月26日(月)16:00-17:30
開催場所:
・ハイブリッド
– [現地参加の場合]
東京理科大学神楽坂キャンパス 森戸記念館1階第2フォーラム
https://www.rs.tus.ac.jp/jsmpem22/access_morito.pdf
– [オンライン参加(Zoom)の場合]
参加申込みされた方には,開催日の3日前程度を目途に,幹事から Zoom ID をご連絡いたします.
参 加 費:
・無料
参加申込:
・以下のURLより事前登録をお願いいたします:
https://forms.gle/bRVDNEmMuEe9w6CW8
※現地参加の希望者が収容人数を上回る場合は,先着順とさせていただきます.
懇親会:
・研究会終了後に懇親会を予定しております.懇親会の会費は現地でお支払いください.
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テーマと講師
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◆ 講演
[講演者]
野田 龍也氏(奈良県立医科大学公衆衛生学講座)
[題目]
データベースで病気をつかまえる ~医療政策への応用~
[概要]
医療機関が診療報酬を請求する際に作成される「レセプトデータ」を、医療研究目的へ転用する動きが活発である。しかし、レセプトデータは記載されている疾患が真の疾患とは限らない(レセプト病名の罠)、個人追跡用IDがライフイベントともに変化する(追跡できない追跡用ID)、データベース構造が非公表(データは来るが何のデータか分からない。)、厚労省へのデータ利用申請に数百人日を要する(膨大な事務作業)といった「データベース以前」の問題が山積している。一方で、レセプトデータは日本の全国民・1億数千万人の標本サイズを擁する世界最大級の医療データであり、通常の調査統計では数年かかる患者数等の集計を数日で完了させることも可能である。本発表では、筆者がレセプトデータベースを用いて行った医療政策研究、特にコロナ期における「コロナワクチン副反応の初認定」、「コロナの5類化の根拠算出」を中心に、医療データベースが医学部や厚労省でどのように活用されているか、それらの結果がどのように医療政策に組み込まれるかの実像(舞台裏)をご説明し、データベース分析及び研究成果の施策応用の知見豊富な皆様からのご意見とご叱正を賜りたい。
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研究部会:「社会と技術・システムのイノベーション」
主査:高嶋隆太(東京理科大学)
幹事:鳥海重喜(中央大学),稲川敬介(秋田県立大学)