この度,ヘルスケアのOR研究部会ではハイブリッド形式にて
第20回研究会を政策研究大学院大学で学生発表会として開催します.
当日は会場近くで懇親会も予定しておりますので,ご興味のある方は
是非オンサイト参加のご検討をお願いします.
参加を希望される方は以下のリンクより参加登録を
行ってください.
https://forms.gle/S4YVbr3eYQSnHuvh8
懇親会に参加される方は**12/13まで**の参加登録をお願いします.
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■「ヘルスケアのOR」第20回研究会
・日時
2024年12月21日(土)14:30~16:45
(ログイン開始可能時間:14:00)
・場所
政策研究大学院大学
(部屋等の詳細は参加登録を行った方に追って連絡します)
オンライン(Zoom)
※オンラインにて参加登録した方に追ってURLをお知らせします.
・プログラム
-14:30~14:55
人間ドックにおける検査待ち時間の短縮-実データに基づく要因分析-
関口春菜*(東京理科大学),津田柊翠(神戸大学),伊藤真理(神戸大学),伊藤和哉(東京理科大学),高嶋隆太(東京理科大学),那須一欽(メディメッセ桜十字),折茂靖司(城山ガーデン桜十字クリニック)
近年,予防医学への関心が高まり,人間ドックをはじめとする健康診断の受診者が増加している.これに伴い,検査待ち時間の長期化が課題となっている.特に,予測不可能な待ち時間は受診者だけでなく,医師や看護師にも多大な負担を与えており,病院側も限られたリソースの中で効率的な運用が求められている.本発表では,人間ドックの待ち時間削減を目的に,実データを用いた分析を行うことで待ち時間の原因を特定し,それを踏まえた最適化モデルを提案する.具体的には,検査時間や待ち時間などの不確実要因に対する確率的モデリングについて紹介する.
-14:55~15:20
患者の状態と投与履歴を考慮したRNNを用いた患者状態の表現学習
梶原 唯斗*(大阪電気通信大学),阪口昌彦(大阪電気通信大学)
長期的な薬剤の投与によって患者の回復を図る場合,患者の過去の状態の推移と過去の薬剤投与の履歴を考慮して薬剤を選択する必要がある。履歴を反映した患者の状態に基づく薬剤選択の分析手法を提案する。本研究では,HIV感染症を例に分析を行った。多剤併用療法を開始したHIV感染症患者の検査値と投与薬剤の合成患者データを使用し,リカレントニューラルネットワークを用いて履歴を含んだ新たな特徴量を作成するネットワークモデルを構築した。このモデルを強化学習等に活用することで, 履歴と現在の状態に対しての投与薬剤選択分析の一手法となる可能性がある。
休憩(10分)
-15:30~15:55
手術と病床の統合的スケジューリング―均衡モデルによる意思決定-
加藤亜里紗*(東京理科大学),伊藤真理(神戸大学),伊藤和哉(東京理科大学),高嶋隆太(東京理科大学),橋本学(国立がん研究センター東病院)
手術後に必要な病床が不足することで手術室の稼働率が低下する問題を解決するため,手術の受け入れから手術後に入院する病床を一貫して管理することが考えられる.本研究では,手術スケジューリングと病床スケジューリングを統合的に管理するモデルを提案する.具体的には,手術管理者と病床管理者の個々の目的を満たす均衡モデルを提案し,均衡解を求める.数値実験では,実データを用いて,手術と病床の統合的な管理を行わない場合と比較し,モデルの有効性を検証する.これにより,手術と病床スケジュールを最適化し,患者の効率的な受け入れを実現するとともに,手術の受け入れ向上や病床のアイドルタイムの削減に繋げることを目標とする.
-15:55~16:20
訪問リハビリテーションにおけるスケジューリングの現状と課題:あきる台病院の挑戦
諸井優依花*(電気通信大学),軽部幸起(電気通信大学),伊藤真理(神戸大学),中村信一(あきる台病院),斎藤篤史(あきる台病院),海老澤健太(医療法人財団 暁)
セルフマネジメントが困難な高齢重症患者や,通院が困難な者に対するサービスとして,訪問リハビリサービス(リハビリ)がある.これらのサービスでは,介護スタッフが利用者の自宅を訪問し,リハビリや利用者の家族へのアドバイスを行う.介護スタッフのスケジュール作成では,スタッフの作業内容や利用者の希望時間帯など,様々な制約条件を考慮する必要がある.更に,利用者の増減やスタッフの体調不良による急な予定変更があるため,スケジュール作成者の負担となっている.本発表では,訪問リハビリテーションにおけるスケジューリングの現状と課題に対するあきる台病院の挑戦を例として紹介する.
-16:20~16:45
微生物検査室における検査技師のシフトスケジューリング
津田柊翠*(神戸大学),伊藤真理(神戸大学),上蓑義典(慶應義塾大学),土谷隆(政策研究大学院大学)
慶應義塾大学病院内の微生物検査部門における検査技師のシフト作成業務は主任技師が担っており,限られた人的リソースである検査技師に適切なタスクを割り当てるために多大な時間と手間をかけている.そこで本研究では,微生物検査に必要な検査技師の最適なシフトを作成するシフトスケジューリングモデルを提案する.微生物検査室の管理者へのヒアリングを通し,業務シフト作成時に必要なハード制約や検査技師の働き方向上に寄与するソフト制約を明らかにする.微生物検査室のシフトスケジューリングでは,検査技師の不足に伴う他部門からの検査技師の応援や,特定の検査においては検査技師の技量を考慮する必要がある.本発表では,検査技師のシフトスケジューリング問題とそのモデリングについて紹介する.
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・問い合わせ先
mariito●opal.kobe-u.ac.jp (伊藤真理)
ogayu●tmu.ac.jp (小笠原悠)
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