【開催案内】第311回 「待ち行列研究部会」(7月15日)

第311回 「待ち行列研究部会」

日時:令和5年7月15日 14:00~17:00
場所:ハイブリッド (早稲田大学西早稲田キャンパス&オンライン)

■ 対面参加の方へ:
対面会場は「早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館 1F数学応数会議室」です.

西早稲田キャンパス

■ オンライン参加の方へ:
オンラインで参加される方は,以下の URL より参加登録をお願いいたします.
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZUrf–opzMiHtz19LGOmTEV6_lgiKpVieSQ

■ 講師とテーマ

1.笠原 正治(奈良先端科学技術大学院大学)
待ち行列理論と情報システム性能評価 2.0

待ち行列理論は20世紀の初頭にアーランによって創始されて以来,100年近くの間,情報システム性能評価の理論的道具として発展してきた.しかしながら近年の情報システムは複雑化,大規模化,高度化が著しく,待ち行列モデルが直接応用できる場面が少なくなってきたきらいがある.本チュートリアル講演では,複雑な対象に対してシンプルな確率モデルがどこまで役にたつか?という観点から,情報ネットワークと大規模分散システムを対象に,M/G/1や極値理論を応用したモデリング手法について解説する.

2.佐久間 大(防衛大学校)
待ち行列ゲームとエージェント・ベース・モデル

待ち行列ゲームとは,従来の待ち行列理論にゲーム理論の考えを組み込んだ,待ち行列理論の研究分野における1つのモデルを指します。本講演では,待ち行列ゲームにおける代表的な2例(到着客が待ちに加わるか否か,客がどのタイミングで待ち行列に到着するか)について,ナッシュ均衡を求める手順について解説します。さらに,実際の待ち行列において,客がどのように経験を積み活用することで待ち行列ゲームの均衡が発現し得るのか,その仕組みについてエージェント・ベース・モデルを用いて述べます。