【開催報告】ヘルスケアのOR研究会第14回

日時:2023年5月13日(土)14:30~16:40
場所:
神戸大学六甲台第2キャンパス工学研究科C2棟C4-201
+オンライン(Zoom)
出席者:24名

(1) 外科教育を科学するー外科医の技術を丸裸にする技術ー
植村 宗則(神戸大学大学院医学研究科)

本講演では,「手術が上手いとは何か,手術が上手くなることとはどのようなことか」をテーマに,外科医の技術を客観的かつ定量的に評価する研究開発,手術トレーニングプログラム確立に関する取り組みの紹介があった.また,手術支援ロボットによりデジタル化された手術ログデータを有効に利活用するための取り組みについてELSI側面からの課題整理と,プログラム医療機器開発に関する考え方の紹介があった.

(2) 健康寿命の価値と支払意思額-エビデンスに基づくヘルスケア政策の決定を目指して-
伊藤 和哉(政策研究大学院大学),伊藤 真理(神戸大学数理・データサイエンスセンター),高嶋 隆太(東京理科大学創域理工学部)

本講演では,いくつかの政策評価アプローチとともに,そのエビデンスとしての妥当性や,評価の頑健性,政策的含意の紹介があった.具体的には,政策評価の手段として支払意思額や統計的生命価値を用いた費用便益分析を用いていた.費用便益分析が政策の効果や,その価値の評価に対し有効である可能性を述べていた.