【開催報告】ヘルスケアのOR研究会第11回

■「ヘルスケアのOR」研究部会

第11回
南山大学理工学部・理工学研究センター共催
日時:2022年10月29日(土)14:30~16:40
場所:
南山大学名古屋キャンパスS棟1階第1会議室
〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
+オンライン(Zoom)
出席者:26名
(1)オペレーションズ・リサーチの手法を適用した自動手術スケジュール機能の実現
村端章吾(ドゥウェル株式会社)、鈴木敦夫(南山大学)

手術室の管理運営において,各種のスケジューリングの業務上の負荷は大きい.
本講演では,オペレーションズ・リサーチ(OR)の手法を用いて,手術スケジュ
ール機能の自動化を行った事例が紹介された.手術室に関する各種スケジューリ
ング問題とその自動化に際して必要な条件とそれに基づいた定式化とその解法が
示され,さらに,システムとして既存の手術室管理システムにORの手法を組み込
む際や,実現にあたっての工夫が報告された.

(2)当院のスマートホスピタルに向けた取り組み
山下暁士(名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター)

医療における業務の効率化・品質向上とどこでも医療にアクセスできる社会に向け
た技術の研究・開発の取り組みが報告された.その中でも,看護師の位置と姿勢を
センサリングすることで業務負荷を把握するための研究,医療機器の位置と利用時
間を把握する装置の開発,診療で用いた医療材料の登録自動化システムの開発,IC
Uでロボットを用いた業務補助を行うための研究,遠隔診療のための装置の開発など
について紹介された.