第3回 「危機管理と公衆安全」(8月19日)

日時:令和3年8月19日 15:00~16:30

場所:Zoomでのオンライン

講演タイトル:サイバーインシデントの損害発生モデルシミュレータによるサイバーリスク評価手法の提案

講演者:磯部 義明(株式会社 日立製作所)

講演概要:近年,サイバー攻撃の脅威は深刻化しており,その対象は工場・プラントなどの産業設備だけでなく,エネルギー,交通,金融といった社会を支える重要インフラにも拡がるなど,さまざまな分野でサイバーセキュリティ対応の重要性が増しています.一方,セキュリティインシデントの発生リスクや対策の投資対効果(ROSI)が不明瞭なため,事業責任者において,どこまでコストをかけて対策をとるべきかの判断が困難となっている.本報告では,これらの判断を支援するため,産業・重要インフラ分野において適切なセキュリティ投資判断を支援するため,セキュリティインシデントによる年間損害額とその発生確率(超過損害確率カーブ)にて定量化する方法を検討し,損害発生モデルシミュレータの開発および技術検証を行った結果について報告する.