【開催案内】第301回 待ち行列研究部会(4月16日)

第301回 「待ち行列研究部会」

日時:令和4年4月16日 (土) 14:00~17:00
場所:ハイブリッド (オンライン&東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館(W)809号室)

※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては完全オンライン開催に移行します.

■ 対面参加の方へ:
対面会場にお越しになる方は,以下の事項 (「東京工業大学に来訪される方へ」からの抜粋) へのご協力をお願いいたします.

○ 来訪時には,体調不良でないことを必ずご確認ください.
○ 新型インフルエンザ等対策措置法に基づく緊急事態宣言あるいはまん延防止重点措置の対象地域から来学される方は,宣言・措置下での来学の必要性についてより慎重にご検討ください.
○ マスク着用,手洗い,アルコール消毒等の感染拡大防止策徹底にご協力ください.
○ 来学のために公共交通機関を利用するときも含め,来学中は原則としてマスクを着用してください.
○ 本学では,教職員に対しスマートフォンへの新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストールを推奨しています.この点についてもご協力頂ければ幸いです.

■ オンライン参加の方へ:
オンラインで参加される方は こちらのフォーム からお申し込みください

テーマと講師
1.待ち時間制約のある待ち行列モデルの「行列指数形式解」
河西 憲一 (群馬大学)

待ち時間に制約のある待ち行列モデルは,客の待ち時間に応じて客が待ち行列を途中退去する挙動を表すモデルである.従来,このような待ち行列モデルの性能指標は行列解析法を基礎とするアプローチで解析されてきたが,本発表では非対称Riccati形行列微分方程式を基礎とする手法を考察する.本手法は経過待ち時間を状態変数として採用するアプローチであり,連続量である経過待ち時間に依存した確率行列を直接の考察対象とする.本手法による経過待ち時間の定常状態での確率密度関数について,行列指数形式の自然な拡張とみなせる順序付き行列指数関数による解形式を得る.順序付き行列指数関数を近似評価するために,分解公式を活用した検討結果を報告する.

2.UAV空中基地局の自律分散型配置制御
木村 達明 (大阪大学)

UAV (unmanned aerial vehicle) を用いた空中基地局は,5G/beyond 5G などの将来の無線ネットワークにおいて注目される新たな通信技術であり,災害時における既存ネットワークの補助や大規模イベントにおける一時的なトラヒックの増加への対応など,様々な状況への展開が期待されている.一方でその実用化に向けては,3 次元空間上の配置・経路制御やリソース制御,ハンドオーバ制御などの多くの課題がある.本講演では,ユーザのダイナミクスに対し柔軟に対応可能な,UAV空中基地局の自律分散型の最適配置法を述べる.また,関連する技術やその他の技術課題についても紹介する.