【開催報告】第56回 「意思決定法研究部会」

  • 日時:2021年12月13日(月)16:30-18:30
  • 場所:Zoomによるオンライン開催
  • 出席者:17名
  • 講演1(16:30-17:30)
    • 講演者 :法雲 俊栄 氏(大阪商業大学)
    • 講演題目:「国内小売業におけるビックデータの活用状況とアンケート調査に基づく消費者動向」
    • 概要:近年,日本でも導入が進んでいるビッグデータ活用と小売業における今後の活路を考察した.本研究は、2015年から総務省が実施している「デジタルデータの活用統計」の利用と各社の公表情報からデータ活用動向を探った.さらに (株)ネオマーケティング社に依頼し,独自アンケート「EC時代における小売業実店舗のニーズ調査」を実施した.
       小売業においては,販売データの活用が顕著で,外部データの利用も進んでいる.さらに,分析利用について,中小企業は「データの閲覧」に対し,大企業は「集計・分析,機械学習(推論)」にまで及んでいた.
       各業界のデジタルデータ活用とアンケート調査による消費者ニーズからは,①顧客が実店舗に足を運びたいと思うニーズは,オンラインだけではなく,オフラインでもデータ獲得の重要性・価値がある.②特にコンビニ,スーパー,ドラッグストアは,消費者行動に密着しており,データ獲得面で有利な基盤が構築できる.③各社のCRM(顧客データ)に依存した分析が多いが,データ収集に向けて自社で新システムを構築するか,もしくは産業間でデータ活用の共有が必要である.以上の内容を報告した.
  • 講演2(17:30-18:30)
    • 講演者 :笠置 剛 氏(愛知学院大学)
    • 講演題目:「商業施設における消費者の視覚的注意と意思決定」
    • 概要:商業施設における消費者の意思決定(購買行動)について,情報処理機器を利用した研究が注目を集めている.これまでに筆者らは,実際の店舗(スーパーマーケット)における消費者の動線についてカート式動線計測装置で取得した情報を分析し報告した.加えて,消費者の購買行動モデルに代表される“AIDMAの法則”の“A(Attention:注意・認知)”に着目し視線計測の必要性を示した.今後広がりを見せるメタバース空間を想定し,商業施設(店舗)をVR空間で構築して,消費者の購入前情報(動線計測および視線計測)と購買後情報(購入リスト)を取得し,消費者の意思決定(購買行動)を分析するシステムを提案した.