第2回「最適化手法とアルゴリズム(SOMA)」研究部会(9月27日)

日時:2021年9月27日(月)14時〜18時
会場:Zoom によるオンライン開催
参加方法:以下のフォームから参加登録していただきますと、ZOOM接続先情報をメールにて自動返信いたします。
参加登録フォーム:https://forms.gle/zXZgLYDB6yypQ6in6

講演 1
講演者:黒木祐子 氏(東京大学)
講演題目:限られた観測に基づく組合せ最適腕識別問題
講演概要:
多腕バンディット問題とは,1930年代から議論されてきた古典的な逐次的意思決定モデルの一つである.近年,推薦システムやクラウドソーシングといった実応用を動機に,組合せバンディットとよばれるアームに組合せ構造を持つような設定が,機械学習分野で活発に研究されている.本発表ではリグレット最小化と最適腕識別問題などバンディット問題の基本設定を紹介した後,組合せ最適腕識別問題の最近の発展について紹介する.限られた観測しか得られない場合(全バンディット及び部分観測)に対するアルゴリズムの提案,及びそのサンプル数の上界と失敗確率に関する理論解析を与える.

講演 2
講演者:伊藤健洋 氏(東北大学)
講演題目:組合せ遷移への招待
講演概要:
組合せ遷移とは,「状態空間上での遷り変り」を数理モデル化・解析する新しいアルゴリズム理論であり,その概念は,理論から応用まで多種多様な分野に現れる.例えば,スライディングブロックパズルでの駒の移動手順や,配電網におけるスイッチ構成の切替手順なども,組合せ遷移の視点から見ることができる.近年では,グラフにおける組合せ遷移問題が盛んに研究されており,計算容易性と困難性の解析が進められている.本講演では,組合せ遷移の基本事項を紹介しつつ,講演者らを中心とした科研費・学術変革領域研究(B) の「組合せ遷移」プロジェクトも紹介させて頂きたい.その後,時間が許す範囲で,具体的な研究事例も紹介したい.

参加費用:無料
参加資格:自由 (会員/非会員不問)。学生の方のご参加も歓迎いたします。
問い合わせ:幹事 伊藤勝
以上、よろしくお願いいたします。

研究部会 最適化手法とアルゴリズム (SOMA)
ホームページ: http://trout.math.cst.nihon-u.ac.jp/~ito.m/soma/index.html