ORセミナー 2021年6月7日

『量子コンピュータと次世代計算機活用』
開催趣旨 :量子コンピュータや量子アニーリングマシンを開発・活用する企業の方を講師にお招きし,ハードウェアの仕組みや,最新の話題,活用事例についてご紹介いただきます.
日 時: 2021年6月7日(月)12:30~17:20 (12:15~ Zoom入室可能,接続テストなどを行います.)
会 場: Zoomによるオンライン開催 (申込でご登録のメールアドレスへZoom接続情報をご連絡いたします.)
コーディネーター: (株)日立製作所 野本多津
司 会: (株)NTTデータ 矢実貴志
定 員: 90名 (定員になり次第締め切らせていただきます.)

プログラム:(敬称略)
12:30~12:40 開会の挨拶:九州工業大学 大輪拓也

12:40~13:40 セッション1 「AWSのフルマネージドな量子コンピュータ Amazon Braket」
講師:アマゾン ウェブサービス ジャパン(株) 宇都宮聖子
Amazon Braket は,AWS で簡単に量子コンピュータのコーディングをスタートできるフルマネージドな量子コンピュータサービスです.Amazon Braket Python SDK を使って,IonQ, Rigetti, D-Wave といった量子ハードウエア QPU にアクセスすることができます.本セッションで は,Amazon Braket の特徴と,クラウドによる量子コンピュータ提供によって期待される展望をお話します.

13:50~14:50 セッション2  「NECにおける量子コンピューティング技術開発」
講師:日本電気(株) 白根昌之
NECは1999年に世界で初めて固体素子量子ビットの動作実証に成功して以来,20年以上にわたり超伝導量子コンピューティングの研究開発を継続しています.本発表では,NECの量子アニーリングマシンを含む世界のHW開発状況に加え,NEC製ベクトル機によるシミュレーテッドアニーリングマシンの組合せ最適化課題への適用事例を紹介します.

15:00~16:00 セッション3 「量子アニーリングと数理最適化の融合」
講師:(株)シグマアイ 大関真之
量子揺らぎを用いた組合せ最適化問題の解法として量子アニーリングが注目を集めています.その実現を果たした量子アニーリングマシンも大規模化が進み,実問題への適用が期待されるフェーズに突入しています.ただこれまでの数理最適化手法も活用することで,より多くより正確により速く問題を解く方法が開発されています.最近提案された手法を紹介することで数理最適化との融合可能性について議論いたします.

16:10~17:10 セッション4  「万能量子コンピュータを用いた量子化学計算・物性シミュレーション」
講師: (株) QunaSys 中川裕也
万能量子コンピュータの産業応用先として最も注目されている分野の一つである量子化学計算・物性シミュレーションについて紹介します.特に,この数年で急速に大規模化・高精度化が進みつつある Noisy Intermediate-Scale Quantum (NISQ) デバイスという種類の量子デバイスを用いた計算アルゴリズムに関して詳しく述べます.講演では,量子化学計算・物性シミュレーションの基礎となる量子系のシミュレーションという問題を解説し,それが万能量子コンピュータやNISQデバイスを用いてどのように効率的に解けるのかを紹介します.

17:10~17:20 閉会の挨拶
NTTデータ先端技術(株) 中川慶一郎

◆参加費(電子テキスト代込み): 正・賛助会員(協賛学会員を含む)5,000円,学生会員1,000円,学生非会員1,500円,非会員 20,000円.※参加費の返金には応じられない旨,ご了承ください.
※紙テキストをご希望の方は,印刷製本・発送の費用をご負担いただくことで対応いたします.
◆申込および支払方法: peatix のページ からお申し込み・お支払いください. 受付終了しました.
◆申込および支払締切: 2021年5月14日(金)
◆協賛学会(交渉予定): 日本経営工学会(JIMA),日本品質管理学会(JSQC),日本信頼性学会(REAJ),研究・イノベーション学会(Jsrpim),日本設備管理学会(SOPE-J),経営情報学会(JASMIN),プロジェクトマネジメント学会(SPM)
◆お知らせ: 非会員と学生非会員の方がご参加いただいた場合の入会特典は,終了させていただきました.
◆問合せ先: OR学会事務局 E-mail: jimukyoku@orsj.or.pj