第2回講演会
日時:平成24年2月29日(水) 15:00~17:00
場所:札幌市北区北14条西9丁目 北海道大学大学院情報科学研究科11階大会議室会場へのアクセス方法
共催:さっぽろ観光情報学研究会
講演会の参加費:無料
講演会参加の申し込み方法: 特に事前に参加希望の申し込みは必要ありません.当日会場にお越し下さい.
(1)講演1
題目:遺伝的アルゴリズムを用いた旅館従業員のスケジューリング
講師:村上嘉代子先生(芝浦工業大学工学部共通学群)
略歴: 1997年武蔵大学人文学部卒業.2004年Saint Michael’s College(米国バーモント州)にてMA in TESLの学位取得.2004年より金沢工業大学外国語教育課程基礎英語教育センター講師.2010年より芝浦工業大学工学部共通学群英語科目助教.2006年より観光情報に関する研究を始め,2007年早稲田大学大学院博士課程にて遺伝的アルゴリズムによるホテルスタッフやツアーガイドの最適人員配置問題を研究.同大学院を2010年に退学.2011年より北海道大学大学院博士課程にてテキストマイニングによる日本旅行に関する海外の口コミ研究に従事.観光情報学会,電子情報通信学会,IEEE,IFITT各会員.
概要: 観光産業において人的資源の有効活用が叫ばれている.人間の能力を数値で測ることは難しいが,その能力やスキルに応じて適材適所に配置することが人的配置問題として取り上げられてきている.人的配置問題とはさまざまな人的資源をどのように処理すべきタスクに割り当てるかという問題である.その問題の主な目的は,さまざまな制約条件の下,総人件費を最小にするということである.
旅館業においては,業務タスクがあり,その各業務タスク間においては処理順序の先行関係が存在する.この先行関係を考慮し従業員を業務タスクに最小費用で割り当てることが要求される.この業務タスク間の先行関係を反映させた旅館従業員のスケジューリングについて,多段階決定型GA(Multistage Decision-based Genetic Algorithm; mdGA)による事例研究を紹介する.
(2)講演2
題目:旅行者側から見たモバイル観光情報ツール
講師:倉田陽平先生(首都大学東京大学院都市環境科学研究科観光科学域)
略歴: 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程修了.米国メーン州立大学 Ph.D.(空間情報理工学),ブレーメン大学研究員を経て,2010年より現職
:概要 スマートフォンを使った観光情報ツールが次々と世に送り出されている.しかし,中には首を傾げたくなるような,使い勝手の悪いもの,データを詰め込んだだけのものが多い.本発表では,観光ARや位置情報ゲーム,観光ポテンシャルマップなど,さまざまな先進事例や構想途上のアイデアを紹介しながら,携帯情報端末が旅行者の旅行体験を「拡張」するようになるために満たすべき要素について考察する.
第1回講演会
日時:平成23年10月24日(月) 16:30~17:45
場所:北海道大学大学院情報科学研究科 11F 大会議室 (札幌市中央区北14西9丁目7)
講師:和田雅昭 先生(公立はこだて未来大学)
演題:「マリンIT分野の開拓」
概要: 水産・海洋におけるIT展開は,ながらく必要性が叫ばれながらも,実態としての研究展開は なかなか進むことが無かったといえる.このような状況の中で,海洋ブイの開発,漁船航跡の ログ化など,漁業の現場でマリンIT分野を開拓してきた,その経緯と現状を紹介頂くとともに 今後の展望について伺う.