第二回講演会

日時: 平成20年12月19日(金)15時45分~17時15分
会場: 小樽商科大学札幌サテライト (住所:〒060-0005 札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3F, TEL:(011)218-6377, 会場へのアクセス方法: JR札幌駅→札幌サテライト 徒歩2分)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部
講演会の参加費:無料
講演会参加の申し込み方法: 特に事前に参加希望の申し込みは必要ありません.当日会場にお越し下さい.

[講演題目] 大域的最適解の見つけ方
[講演者] 久野誉人氏
[所 属] 筑波大学電子・情報工学系
[講演概要]  ORで最適化といえば,すぐに線形計画問題が頭に浮かび,シンプレックス法や内点法でたちどころに解けてしまうイメージがある.しかし,そんな質の良い問題は少数派で,実はほとんどの最適化問題はとても難しい.「これが最適解だ」と見紛うものが山ほどあって,本当の最適解を見つけ出すには,その一つ一つを慎重に吟味しなければならない.質の悪い代表選手,凹最小化問題を中心に本当の最適解,大域的最適解の見つけ方を説明する.

[お問い合わせ先]
施 建明/Jianming Shi 室蘭工業大学 情報工学科
phone/fax:0143-46-5423, E-mail:shi(*)mmm.muroran-it.ac.jp(全角文字を半角文字に修正し, (*)には@を入れて下さい)


第一回講演会

日時: 平成20年10月25日(土)15時45分~17時15分
会場: 北海道電力(株) 北二条クラブ 会議室 (住所:札幌市中央区北二条西21丁目,電話:011-643-1141, 会場へのアクセス方法)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部
講演会の参加費:無料
講演会参加の申し込み方法: 特に事前に参加希望の申し込みは必要ありません.当日会場にお越し下さい.

[講演題目] 最適化によるAHP
[講演者] 関谷和之氏
[所 属] 静岡大学工学部
[講演概要]  階層化意思決定法(AHP)は身近な意思決定から国家の政策決定まで広く普及した評価手法である. AHPの特徴の1つとしては一対比較行列からの重要度導出法である固有 ベクトル法が挙げられる. 本研究では,Perron-Frobenius定理に注目し, 固有ベクトル法をL∞ノルム最小化問題として見なす. つまり, その最適化問題の最適解が重要度に対応する. このよ うな最適化モデルによる一対比較行列の重要度算出を述べ, その最適解の理論上の性質と数値実験の結果を示す.さらに, AHP感度分析やANP解析における最適化手法の有用性を紹介する.

[お問い合わせ先]
施 建明/Jianming Shi 室蘭工業大学 情報工学科
phone/fax:0143-46-5423, E-mail:shi(*)mmm.muroran-it.ac.jp(全角文字を半角文字に修正し, (*)には@を入れて下さい)


日本オペレーションズ・リサーチ学会2008年秋季研究発表会(平成20年9月10日,11日開催)


第60回シンポジウム(平成20年9月9日開催)


第2回ORチュートリアル・セミナー

日時: 平成20年7月8日(火)14:30 – 17:30
会場: 北海道電力(株) 北二条クラブ 会議室 (住所:札幌市中央区北二条西21丁目,電話:011-643-1141, 会場へのアクセス方法)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部
参加費:無料
参加申込方法: 特に事前に参加希望の申し込みは必要ありません.当日会場にお越し下さい.

【講演概要】
1. 「都市とOR」 大津 晶氏
 われわれの日々の活動の多くは現実の都市空間で展開されているから,OR的視点から都市をモデル化しようとすると,物理的な距離や混雑に否応なく向き合わなければならない.本セミナーでは,大学院生程度の初学者やこの分野になじみのない方を対象にして,都市空間の特性値を表す物理指標としての〈距離分布〉と〈流動量分布〉の概念,実際の導出方法,計算事例などを解説する.また「都市のOR」研究の最近の話題などを紹介しつつ,OR的手法の適用分野として見たときの都市計画の面白さと難しさ,都市計画的課題に対する最適化アプローチとしてのORの有効性と注意点について個人的見解も加えて述べる.

2. 「参加型社会の決め方」 高野伸栄氏
 近年, 多くの公共事業において, 住民やその他の関係者に意見を聞きながら, 事業を進めていく参加型計画づくりが行われるようになってきた. 本セミナーでは, まず, 参加型計画とはどのようなものなのかを実例を通して紹介し, それによって生じてしまう問題点について述べる. 次にそれらを解決するための方法として, 一連のツールやフレームワーク, 及びゲーム理論における利得行列の心理的変更, AHP(階層分析法)における代替案の変更と創造を通じて合意を得るアプローチについて, これらの知識がなくてもわかるよう平易に解説を行う.