2026年度第1回講演会・研究会

  • 日時: 2025年 7月 25日(土)14:10 ~ 16:20
  • 場所: ハイブリット式開催
    • オンサイト:北九州市 ウェルとばた  8階84会議室
      【アクセス】https://www.wel-tobata.jp/  (JR戸畑駅から徒歩1分)
    • Zoomオンライン会場:別途連絡
  • 講演会(14:10~15:10)
    • 鳴海孝之(北九州市立大学)
    • 題目:ミツバチの集合知:蜂の巣はどのように作られるのか
      概要:
      ミツバチは多数の個体が協調して規則的な巣を構築する。その過程では指揮者や設計図が存在しないにもかかわらず秩序だった構造が形成されることから古くから注目されてきた。本講演では、まずミツバチの営巣行動と蜂の巣構造に関する基礎的な知見を紹介する。続いて、個体レベルの単純な行動規則から巣構築過程を再現するマルチエージェントシミュレーションを概説する。さらに、近年実施した3Dプリント巣礎を用いた実験研究を紹介し、巣の幾何学的条件が構築過程に与える影響について議論する。ミツバチの営巣を題材として、局所的相互作用から複雑な構造が創発する仕組みに迫りたい。
  • 研究会(15:20~16:20)
    • 田村かおり(九州工業大学)
    • 題目:嗅覚と視覚の相互作用―生体信号計測による検討―
      概要:
      視覚や嗅覚などの感覚情報は単独で作用するだけでなく、相互に影響し合うことが知られている。その一例として、においが視覚情報処理を促進したり、抑制したりすることがある。このような嗅覚情報によって他感覚処理が修飾される現象を、嗅覚モジュレーションと呼ぶ。著者らはこれまで、柑橘系のにおいが視覚処理に及ぼす影響について、行動指標および脳波計測を用いて検討してきた。嗅覚系の神経機構には未解明な点が多く、他感覚との相互作用を明らかにするには実験系の工夫が不可欠である。本講演では、これまでの嗅覚モジュレーションに関する研究成果を紹介するとともに、今後の展望について議論する。